第五章 殖産製造 第六節 製箔 製箔工場の統一 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
方に召喚して之が意見を徴したりき。而して左助の之に對する答申は、第一、現に金箔は 之を江戸より輸入し、銀箔は京都より送致するが故に、遠路濕氣を吸收し、その金澤に到 着するや損じ箔となるもの少からずして、之を... |
第六章 經濟交通 第一節 貨幣 丁銀・豆板銀の鑑定 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
これより金澤の銀座に於いて、丁銀・豆板銀を取扱ひたりといへども、尚能くその銀質に 通曉せざりしを以て、京都銀座より銀見... |
第六章 經濟交通 第一節 貨幣 預銀手形の相場 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
預銀手形の相場は正銀よりも稍廉にして、金一兩に對し預銀手形六十八匁を普通とせり。 然れどもその甚だしく低下... |
第六章 經濟交通 第三節 市場 銀仲 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
米場に於ける機關の一に銀仲あり。銀仲は後刻證文と稱する手形を運用し、米仲買業者に 對し資銀の融通を圖るを營業とするものにして、... |
第三章 加賀藩治恢弘期 第五節 浦野事件 十村の口書 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
じ置き申候事。一、當春金澤に罷在時分、宇留地平八殿・駒澤金左衞門殿・飯坂源左衞門 殿より、肴代之由にて銀子五十め、五人之十村方へ被レ下候。御使山内義兵衞にて御座候 。關左近殿より銀子五匁、仁岸權之助殿より金... |
第五章 加賀藩治終末期 第一節 奧村榮實の献替 藩の財政状態と仕法調達銀 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
先侯齊廣の時文化の祝融に由りて益甚だしく逼迫するに至りしが、文政元年十月藩は商賈 に對し初めて仕法調達銀を課し、その窮状の異常なるを暴露せり。その令に曰く、今や藩 の支出を要する金銀實に莫大の額に達すといへ... |
第五章 加賀藩治終末期 第一節 奧村榮實の献替 御召米徴收 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
出して利鞘を所得せんとする方法なりしが、秋冬海上の漕運に堪へざる間はこの米穀切手 を當時の金融業者たる銀仲(ギンズワイ)に質入としたるが故に、翌九年春の輸出期に至り ては、先づ藩の借銀を銀仲に辨濟して質權を... |
第六章 經濟交通 第一節 貨幣 灰吹銀 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
寛永七年加賀藩に於いて灰吹(ハイフキ)銀を製せしめ、從來封内に通用したる極印銀に交 へて之を通用せしめき。灰吹銀は俗にこまがねと稱し、又きりか... |
第六章 經濟交通 第一節 貨幣 銀札發行の理由 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
この銀札發行に關しては、夙く寶暦三年より世評に上りたりしが、藩は遂に之を實施する に決し、五年二月八日を以て... |
第六章 經濟交通 第一節 貨幣 銀札發行の失敗 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
然るに士庶銀札の使用に慣れざりしを以て、善惡の批評囂然として起り、贋札多く行はれ 、正貨忽ち市場より姿を隱し、銀札... |
第六章 經濟交通 第一節 貨幣 銀札の停止 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
事情既に此の如く切迫したりしかば、銀札の通用を永續するは甚だしく不利なるの觀あり 。因りて當時江戸參覲中なりし藩侯前田重教は、六月朔日書を... |
第六章 經濟交通 第一節 貨幣 銀仲預銀手形の繼續 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
然るに十一月に至るも、到底この銀仲預銀手形を回收して、正銀を仕拂ふの準備なかりし かば、交換の爲に新手形を造りて之を發行したるのみなら... |
第六章 經濟交通 第三節 市場 延銀商 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
延銀商は一に延べとも稱し、中頃米場に於ける金融の逼迫したる際、現銀商の實行を苦痛 とし、遂にこの種の取引を... |
第四章 加賀藩治停頓期 第一節 大槻騷動 吉徳の歸城と病症 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
前。晦日宗辰公え容躰被二仰進一候。御使御表小將神保五郎え、内藏允・勘右衞門取計に 而申渡。御目六を以白銀十枚、御内々よりも同段拜領。今夜早打に而發出。但六月十一日 歸。六月朔日出仕之面々え年寄中被レ謁、御不... |
第四章 加賀藩治停頓期 第二節 財政逼迫 享保の貸銀 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
士人の窮乏は、藩自體の窮乏に先んじて起り、綱紀の時藩が貸銀を行ひてその救濟を計り しこと四回に及びたるは既に之を言へり。吉徳の時享保十年六月朔日、復家中の諸士困... |
第四章 加賀藩治停頓期 第五節 社會種々相 窃盜白銀屋與左衞門 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
に於いて、藩治時代を通じて緑林傳中の巨魁と稱すべきものを見たるは、その理由實にこ れに由る。その一は白銀屋與左衞門にして、寳暦十二年十一月晦日藩吏の捕縳する所とな りしものなり。與左衞門は元と能登の産なりし... |
第四章 美術工藝 第八節 鏤工 水野支家 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
水野好榮の第二子を源六好房と稱す。寛永中父と共に金澤に來り、五人扶持を給せられて 白銀職となり、次いで正保三年高岡町に邸地を賜ひて一家を興せり。後藤悦乘の江戸に歸 るや、好房藩命を奉じて製... |
第六章 經濟交通 第一節 貨幣 金銀貨 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
加賀藩に於いて金銀貨を製造したるは、夙く前田利家の時に始る。こは天正中領内寶達山 に於いて金銀を産出したるが故に、利家は... |
第六章 經濟交通 第一節 貨幣 確實なる加州金銀貨 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
天正梅鉢大判金。梅鉢紋を刻するが故に名づくといへども、その詳細を知るべからず。寛 文元年に一枚銀四百五十七匁替とし、同八年に銀四百三十匁替とし、同十九年に銀四百五 十匁五分替とし、正保三年銀四百五十... |
第六章 經濟交通 第一節 貨幣 知知見銀花降銀 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
慶長九年閏八月七日前田利長令を商賣に下し、賣買には、主として知知見銀を用ひしめ、 若し灰吹銀を用ふる時は、時價を以て秤量換算して通用せしめたりき。こゝにいふ知知見 銀の制は... |