第六章 經濟交通 第二節 物價 安政の財界恐慌 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
、資産の薄弱なりと認めらるる兩替店に對し、その發行したる手形を齎して正銀の交付を 求むるもの多く、爲に破産したるもの七戸を出したりき。是等破産者の一なる天王寺屋彌 七は、加賀藩の賣拂米に對する代金を堂島の米商... |
第四章 加賀藩治停頓期 第五節 社會種々相 妙義芝居 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
してこゝに出入する能はざらしめしかば、演劇も亦隨つて行はれざることゝなり、興行主 綿津屋政右衞門は全く破産の悲境に沈淪せり。 |
第五章 加賀藩治終末期 第三節 錢屋五兵衞 其七 |
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の機業家茶屋九兵衞・茶屋九左衞門の如きは、共に錢屋より十萬兩の融通を得て營業した りしが、疑獄の後忽ち破産し、又越中福光の前田屋は、錢屋より三十萬兩を前借して城端 ・井波等の産絹を一手に買收し居たりしが、錢屋... |
第五章 殖産製造 第七節 製織 絲の他所賣渡嚴禁 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
寛政元年十月小松町奉行令す。近年絹仲・絲仲等の徒、商業上の貸借を精算せずして破産 を裝ふものあり。自今以後此の如き輩あらば、先づ家財を沒收して負債を補ひ、足らざる ものは請人をして辨ぜ... |
第六章 經濟交通 第三節 市場 版籍奉還以後の米場 |
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を以てし、之によりて可及的負債を辨償せしめんとせり。然るにこの命令を遵奉するもの なく、爲に頻々として破産の仲買を生ずるに至りたりき。而して彼等の營業を繼續するも のも、亦給人の拂米減少して取引を行ふこと能は... |