第三章 加賀藩治恢弘期 第二節 前田利常の監國 孝悌 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
藤加左衞門・市橋佐次右衞門をして惣構の塹壘を築かしめ、承應三年より初りて萬治二年 に略終れり。初め利常瑞龍寺に寄田三百石を附し、その塔頭の寺庵にも各賜與するところ ありて、禮遇甚だ厚かりしかば、衆檀遂に之を憚り... |
第四章 美術工藝 第六節 刀工 瑞龍寺刀劍寄進 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
國せり。この時利常は領内の刀工二十二人を選び、各一刀を鍛造せしめて之を先侯利長の 菩提所たる越中高岡の瑞龍寺に寄進せり。蓋し御直言覺書に、『御領國所々大社之内へ御 籠物として、御刀・脇刺御認等被二仰付一候時分、... |
第三章 加賀藩治恢弘期 第四節 極盛極治 綱紀の大願十事 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
く、第五に新御佛殿造營といふは、第三世利常の廟所なるが如し。而して第六寳圓寺造營 の事は藩祖利家、第七瑞龍寺修造の事は第二世利長、第八天徳寺修造の事は第四世光高の 廟所に係り、その中天徳院を指して天徳寺と記した... |
第三章 學事宗教 第十節 佛教 寶圓寺 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
たるに過ぎず、而して夙く改造の議ありしものは之を唐土の制に據らしめんと欲したるに 因る。しかも當時別に瑞龍寺・天徳院及び如來寺改築の企ありて、瑞龍寺は利長の菩提所 たり、天徳院は將軍秀忠の女なる利常夫人の菩提所... |
第二章 加賀藩治創始期 第五節 三國統一 利長の墓 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
移して守家たらしめたり。利常又利長の冥幅を祈らんが爲に、法圓寺を併せて新たに大伽 藍を經營し、名づけて瑞龍寺といふ。寺號は利長の法諡瑞龍院聖山英賢より採れるなり。 |
第三章 學事宗教 第三節 漢學(下) 王伯子 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
國鼎書。筑前守樣の語甚だ奇。郷に入りて郷に從ふといふものは、蓋し伯子の謂なり。前 田利常が曾て越中高岡瑞龍寺に寄進せる畫鷹の屏風あり。その贊辭凡べて十六章は、伯子 の題する所にして、筆勢遒勁頗る賞すべし。又山水... |
第三章 學事宗教 第十節 佛教 三衣問題の再燃 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
談して決すべく、敢へて幕府の公裁を煩すを許さずとして退廷を命じたりき。この年九月 藩は、越中に在りては瑞龍寺住職に押隱居を、加賀に在りては棟岳寺に隱居蟄居を、希翁 院・金剛寺に寺外隱居を、傳燈院・廣昌寺に逼塞を... |
第四章 美術工藝 第一節 繪畫 狩野守信 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
三、數月本藩に寓居し、旨を奉じて數百幀を圖す。今存する所、天徳院に喜捨したる四聖 像の四掛幅あり。越中瑞龍寺にも數十幀を藏し、金澤の士庶有する所も亦尠からず。利常 東都の邸に在りて畫を命ずること亦多し。然れども... |
第四章 美術工藝 第六節 刀工 橋爪系 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
第四代なりとせらる。その子に五代家次・家吉あり。共に寛永以降の人にして、承應三年 前田利常が越中高岡の瑞龍寺に寄進したる刀劍の工人中にその名を列したりしが、六代家 次が貞享の頃襲銘せるを最後として歸農せり。この... |
第四章 美術工藝 第六節 刀工 兼久 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
賀に入ると傳へ、爾後數代に及ぶといへども、新刀初期の作品を絶えて見ざるのみならず 、承應三年前田利常の瑞龍寺に奉納せるもの、又は享保五年の鍛冶取調書中にその名を列 せず。思ふに慶長頃の兼久が美濃より來りて下職を... |
第四章 美術工藝 第六節 刀工 幸昌 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
代天明頃代文政頃┃┃仁助、三代幸昌甥┗━包廣又云藤助、三代幸昌弟子初代幸昌は、即 ち承應三年前田利常の瑞龍寺に寄進したる刀を鍛へたる一人なるも、坊間にその作の存す るもの極めて尠く、作柄も亦良好ならず。以下同銘... |