第三章 學事宗教 第三節 漢學(下) 羽黒成實 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
左に録するものゝ如きは、拙劣澁晦固より見るに足らずといへども、その儒術の發露にな れるもの、亦以て其の爲人を證すべきなり。元旦今朝七十二年春。日暖天晴心亦新。自レ 古難レ全二忠孝事一。唯仁斯已報二先人一。 |
第三章 學事宗教 第三節 漢學(下) 奧村尚寛 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
、その總奉行を命ぜられ、計畫する所多かりき。時に讃岐の人溪世尊加賀に來り、紫陽の 説を唱ふ。尚寛世尊の爲人を信じ、禮を厚くして存問し疑を質す。所謂百年談はその俗牘 なり。尚寛平生自ら書を著し、矻矻として筆削し... |
第三章 學事宗教 第六節 俳諧 秋の坊 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
一日さしむかひて物いはねど、物いふ歌舞のあそびにもまさりぬ。』といへるによりて、 二人の交情と秋の坊の爲人とを知るべし。享保三年正月四日寂す。法號を寂玄院日明とい ひ、蓮昌寺内に葬る。世に傳へて『正月四日よろ... |
第三章 學事宗教 第六節 俳諧 麥水 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
に之を傳へんが爲接近するの要ありたるによるといへり。麥水の風貌に關しては、坂井一 調の根無艸に、『其の爲人は怜悧にして、即興の文章頓作の夜話、雜談言語の頓智、實に 秋の夜の長きも、貴賤高位の雜居といへども、樗... |
第三章 學事宗教 第七節 書道 淺野屋秋臺 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
を著し、茶事に堪能にして啓沃軒隨筆を遺し、詩を作り戲畫を描けり。貫名海屋の北遊す るや、秋臺を見てその爲人を愛し、歸東の後之を招きて名を爲さしめんと欲したりしも、 秋臺は遂に辭して往かざりき。海屋常に秋臺を呼... |