第五章 加賀藩治終末期 第四節 元治の變 松平大貳 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
松平大貳、諱は康正。松平久兵衞の第二子にして宗家松平康職の後を嗣ぎ、祿四千石を食 めり。安政三年を以て小松城番... |
第五章 加賀藩治終末期 第四節 元治の變 征長の議と加賀藩の反對 |
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、二十三日大野木源藏をして書を齎して西上せしめたりき。源藏命を奉じて京に至り、三 月二十六日在京の家老松平大貳康正と共に幕府の閣老水野和泉守忠精に謁して齊泰の書を 致せり。その書に曰く、仄かに聞く近者幕府長州を征... |
第五章 加賀藩治終末期 第四節 元治の變 慶寧鎖港の決行を促す |
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孝允]・吉田稔丸・杉山松齋等と往復し、彼等の所論を慶寧に傳へて益正義を鼓吹せんこ とを謀り、而して家老松平大貳・近臣堀四郎左衞門・侍讀千秋順之助等皆之を助けたりき 。是に因りて慶寧の志益堅く、六月五日遂に自ら閣老... |
第五章 加賀藩治終末期 第四節 元治の變 同志の退京提議 |
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重くして久しく居る能はざるが故に、別に禁闕守衞の任に當る者を留めて一たび軍を退く るに如かざるなりと。松平大貳・堀四郎左衞門・千秋順之助等亦之を是なりとし、將に旅 程に上らんとせり。 |
第五章 加賀藩治終末期 第四節 元治の變 慶寧長藩の爲に尚斡旋す |
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て兵を出すべき命を與へたりき。因りて二日總員千五十五人を東堀川附近に派遣せり。三 日慶寧、山崎庄兵衞・松平大貳二人を一橋慶喜及び稻葉正邦に遣はし、長藩の哀訴する所 數件の内その一を許さば、則ち彼等をして京畿より退... |
第五章 加賀藩治終末期 第四節 元治の變 慶寧大津に入る |
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等爭ひてこれを諫止せしかば未だ途に上ること能はざりしが、十九日申刻の後遂に建仁寺 を出で、山崎庄兵衞・松平大貳以下を武裝せしめて非常の變に備へ、江州大津に至りて宿 營せり。この日慶寧の將に出發せんとせし時、長藩の... |
第五章 加賀藩治終末期 第四節 元治の變 大野木源藏の奔走 |
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承知一申進候。依レ之今晩不時立町飛脚、早飛脚歩に申渡、申進候。以上。七月廿七日( 元治元年)山崎庄兵衞松平大貳奧村伊豫守樣本多圖書樣〔御用方手留〕 |
第五章 加賀藩治終末期 第四節 元治の變 慶寧の海津出發 |
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是に於いて慶寧は、八月十一日前田直信以下を從へて海津を發し、旅次謹愼の意を表して 金澤に向かひしに、松平大貳は慶寧を送りたる後、獨その旅宿としたる正行院に還りて自 刄し、以て慶寧をして退京せしめたる罪を負へり。... |
第五章 加賀藩治終末期 第四節 元治の變 千秋順之助 |
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一候次第に御座候。何分今度の御成功も相立不レ申、且は御引取の御一條等御歸城之上奉 二申上一度存念に付、松平大貳決心之場合に至り候上は、私に於ても同樣の覺悟に御座候 得共、大貳に後れ申儀は、若殿樣厚き思召の御周旋も... |
第六章 大聖寺藩治一斑 元治事變の影響 |
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大聖寺に次し、翌日輿を發して十八日金澤に入りしが、獨從行の長たる山崎庄兵衞はこゝ に留れり。これより先松平大貳は、慶寧が禁闕守衞の任を盡さずして退京せし責を負ひ海 津に於いて自刄したりしが、庄兵衞も亦大聖寺に割腹... |