第四章 美術工藝 第二節 陶磁 春日山燒の特徴 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
るによる。その他、赤地に金彩を施したる金襴手の作品あり。無釉にして雅味あるものも 亦これなきにあらず。春日山燒の白磁青華は、青華の色彩が純粹ならざる藍なると、白磁 の鼠色を帶びたるとにより、穩和にして沈着なる調和... |
第四章 美術工藝 第二節 陶磁 若杉燒の特徴 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
を得ずして赤味を帶び、間々白きものなきにあらざるも甚だ少し。その青華も肥前の影響 を受け、古九谷燒及び春日山燒に比して鮮麗なり。又呉州赤繪は、初め春日山燒の影響を 受けたるが、後勇次郎の來るに及び、圖案に於いても... |
第四章 美術工藝 第二節 陶磁 箕柳碑文中の誤字 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
も彼は坊長にあらざるなり。又津正鄰は津田左近右衞門政隣の初諱にして、文化三年を以 て町奉行となり、大に春日山燒を奬勵したる人とす。政隣自家の記録たる政隣記中に、文 化五年金澤町年寄の具申書を採録す。先の箕柳碑文と... |
第四章 美術工藝 第二節 陶磁 春日山燒の不成功 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
春日山窯の開かれしは文化四年十一月にして、箕柳碑の文によればその製する所萬七八千 に及べりといへば、頗... |
第四章 美術工藝 第二節 陶磁 春日山窯の廢滅 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
少しく製陶を弄したるに過ぎざるが故に、その兼營する工場の萎靡振はざりしは當然なり といふべし。かくて、春日山燒の作品に『文化十酉孟冬帝慶山製』と記したるものあり、 又松田平四郎の陶器總録と題する手記に、『文化十年... |
第四章 美術工藝 第二節 陶磁 松田馬宋 |
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挿花には弄愛齋といふといへども、多く馬宋の雅號を以て稱せらる。家世々製筆を以て業 とし、龜田商齋と共に春日山燒の窯元と爲り、その創設より廢止に及べり。彼が餘技とし て製陶を習ひたることは、同家の由緒に『文化三年丙... |