第一章 制度法規 第二節 祿制 量器の變遷 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
口米の沿革を記したるに因み、こゝに量器の變遷をも考へざるべからず。葢し慶長九年八 月朔日の令に『新酒之事。九月より二月まで、上々酒京判一升に付て、八木一升五合宛た るべき事。』と... |
第五章 殖産製造 第五節 鑛業 寶達金山 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
各出身の地名を以て屋號とせり。寶達村なる泉福寺の由來書に、同寺はもと鹿島郡盤若野 に在りしものなるが、慶長元年こゝに移れるなりといふもの、亦金山に於ける人口の増殖 に件ひて、寺院を必要とするに至りしを知るべし... |
第四章 美術工藝 第六節 刀工 甚六兼若 高平 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
より之を銘じたること明瞭なり。近來元和初期の年號ある高平を散見するも確實性を缺け り。甚六兼若の作品中慶長のものに在りては初代四方助に類し、好みて二本樋又は三本樋 を掻き、刄文は五ノ目亂を多しとするも、時に逆... |
第五章 殖産製造 第八節 雜業 藺莚 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
良の筵を得ること能はず、僅かに片目若しくは五經等の幅狹きものを製したりといふに止 る。然るに前田利長の慶長六年に至りては、夫役に代ふるに呉蓙の上納を以てしたりとい へば、技術も亦大に進歩したりしなるべく、下り... |
第三章 學事宗教 第十節 佛教 日經 |
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藩政の初期に當り、豪僧常樂院日經の加賀に下りしことは、特筆に値すとすべし。日經は 上總の人、慶長十三年秋尾張に在りて本迹勝劣の義を唱へ且つ他宗を誹諦せり。是に於い て淨土門の徒彼を憎みて攻撃を加へ、... |
第五章 殖産製造 第一節 農業(上) 白山々麓の太閤檢地 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
秀吉の施行したる檢地は、慶長三年に於いて越前に及び、同時に能美郡白山々麓の十六村 に及べり。この地は當時青木紀伊守秀以[初名一矩]... |
第五章 殖産製造 第五節 鑛業 鞍ヶ嶽金山 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
石川郡鞍ヶ嶽の金坑は慶長三年に發見せらる。前田利家即ちその臣高畠定吉に命じてこれ が採掘を試みしめ、若し有望なりとせば奉行を選... |
第五章 殖産製造 第八節 雜業 刻煙草の販賣 |
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煙草の販賣は夙く慶長中より行はれしと見え、同十六年六月領内にて之を取扱ふものを嚴 科に處すとの法令あり。降りて寛永八年十二... |
第六章 經濟交通 第一節 貨幣 確實なる加州金銀貨 |
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替とし、同十九年に銀四百五十匁五分替とし、正保三年銀四百五十一匁替と記されたるも の、皆この大判なり。慶長梅鉢大判金。普通判金形にして、上方丸の内に六曜と見らるゝ 梅鉢あり。その下に慶長八・五月極と二行に分書... |
第三章 學事宗教 第四節 國學(上) 白山萬句 |
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慶長元年前田利家白山比咩神社の堂宇を修理せしが、是より先藩士北村三郎右衞門入道宗 甫は白山神が千句の連歌を... |
第三章 學事宗教 第十節 佛教 眞言宗 |
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ども、翌十一年十月正親町天皇の綸旨を奉じて利家の之を再營するあり、次いで十九年に は所領を寄進せられ、慶長二年堂塔悉く成就するに至れり。その後山内七十二坊中十四坊 は退轉したるも、尚儼然として一方の重鎭たる形... |
第四章 美術工藝 第一節 繪畫 長谷川等伯 |
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之を越中高岡城に移せり。等伯又京都本法寺の涅槃像を畫く。幅三間半・長七間にして、 『叡聖山本法寺常什、慶長第四己亥年卯月二十六日吉辰、住持沙門日通、願主自二雪舟一 五代長谷川藤原等伯六十一歳謹畫』と記す。又北... |
第四章 美術工藝 第六節 刀工 勝家 |
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勝家は古刀紀より繼續したる刀工なるが、慶長以降同銘二代を襲ぎ、寛永の頃に及びてそ の跡を絶ちたるが如く、その住所は不明なるも橋爪系の本場たる能美... |
第五章 殖産製造 第一節 農業(上) 江沼郡の太閤檢地 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
江沼郡に於いても亦慶長三年檢地の行はれたることは、之を左掲の文書に徴して知るべく 、その奉行人は林傳右衞門尉なり。この文書中... |
第五章 殖産製造 第一節 農業(上) 慶長以後の前田氏檢地 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
次いで利長・利常の治世たる慶長九年より十三年に亙りて、前田氏の檢地は越中國礪波・ 射水・新川諸郡に及び、元和二年には加賀の能美・石川... |
第五章 殖産製造 第四節 林業 林木の保護 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
、林木の保護に關して嚴法を設け、專らその生育繁殖を謀りたるが、是等のことの最も早 く文献に見えたるは、慶長・元和の交前田利常が令を各地に發して、樹木の伐採を禁止せ し時に在り。制札江沼郡くたに村右於二此山一松... |
第一章 制度法規 第二節 祿制 口米の變遷 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
口米の事は、慶長三年豐臣秀吉の白山々麓に於ける檢地定に口米一石に付き二升と見え、 加賀藩にては慶長十年卯月附越中金屋本... |
第一章 制度法規 第二節 祿制 河合録の疑問 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
この口米の變遷に關しては河合録に、『慶長十一年頃よりロ米石に付五升宛之由。慶長九 年まで口米之義無レ之体也。同十五年頃より石に付八升。』と記す... |
第一章 制度法規 第二節 祿制 口米石當り五升の例 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
慶長十年分金屋本郷(越中礪波郡)分物成御定之事五百八十四石毛附高此物成三ッ二分合 百八十六石八斗八升者斗升... |
第一章 制度法規 第二節 祿制 夫銀 |
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印書を領内に下し、丁夫を徴して土功又は力役に當らしめ、之を村役平夫といひしかば、 給人も亦之に倣へり。慶長十四年前田利長新たに越中高岡に築くや、多く郡夫を用ふとい ふ。郡夫もまた平夫、又は夫丸と記さるゝものに... |