第五章 加賀藩治終末期 第九節 版籍奉還 慶寧の政務に關する意見 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
寧復參朝せしに、天皇數條を擧げて列侯に垂問し給ひ、二十五日慶寧は所見を奉答せり。 その祭政一致に關する意見に曰く、謹みて按ずるに、佛教我が國に入りしより世人皇道の 昭々たるを知る者鮮く、遂に陵遲して王綱紐を解... |
第四章 加賀藩治停頓期 第一節 大槻騷動 前田直躬の意見 |
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和・八十五郎を終身謹愼せしめ、總姫は病と稱して富山侯より離婚せしめ、楊姫は將來婚 嫁せしむべからずとの意見を述べたりき。八月二日御近習人持富田次太夫儀御密用有レ之 、江戸發足、同十三日金澤に到着、年寄中并前田... |
第五章 加賀藩治終末期 第四節 元治の變 慶寧鎖港の決行を促す |
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信を失ふことなからんを要す。長藩の處分に至りては天下人心の向背に關すること至大に して、之に關する藩の意見は既に建白せし所なり。敢へて請ふ、その宜しきを得しめよと 。蓋し慶寧は曩に齊泰に請ひ、幕府に上書して征... |
第五章 加賀藩治終末期 第九節 版籍奉還 國是に關する慶寧の意見 |
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是を定め國運發展の基礎を確立するの方法を諮謁し給ひしに、慶寧もまた入朝して之に與 り、五月四日上表して意見を應へ奉れり。その書に曰く、曩者詔命を下して、國是を定め 基礎を確立するの方法を垂問し給へり。是を以て... |
第三章 加賀藩治恢弘期 第一節 三藩鼎立 利常、光高の爲す所を喜ばず |
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謀るに先だちて宜しく自ら熟慮するを要すと。微妙陽廣兩公遺事にも亦拾纂名言記と同一 の意味を述べ、利常の意見として、『都而國主は國の末代を心に懸仕置をするが肝要也。 若し天下改り、家康公何事の儀出來する時は、造... |
第三章 加賀藩治恢弘期 第四節 極盛極治 葛卷昌興の配流 |
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を賞すると同時に、この擧の如きは近習の臣屬として大に愼まざるべからざる所以を諭せ り。然るに昌興の先に意見を上るや、固より意に決する所ありしかば、疾と稱して邸内に 屏居し、その僕隸を放つ等擧措頗る穩當を缺けり... |
第三章 加賀藩治恢弘期 第五節 浦野事件 長好連歿後の紛擾と浦野孫右衞門 |
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家臣は、初めその封地能登の田鶴濱に住するものと、金澤の居舘に住するものとあり。之 を以て兩者の間、自ら意見の乖離するものあるを免れざりき。慶長十六年連龍の子好連歿 して嗣子なし。時に家臣高田與助以爲く、連龍に... |
第四章 加賀藩治停頓期 第一節 大槻騷動 直躬藩侯の世子に上書す |
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ぜんと欲したりき。その大意に曰く、方今君侯の政を行ふや、これを老臣に諮問すること を爲さず、一に朝元の意見を徴して決するを例とし、朝元はこれに應ふるに、時に或は口 頭を以てし、時に或は書面により、その實施に當... |
第四章 加賀藩治停頓期 第二節 財政逼迫 繼嗣問題 |
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りしは、去年重教の弟利實の逝去するや、老臣等重教に繼嗣を定むるの議を上りしが、偶 將軍の子を養はんとの意見を有するものありて、重教も亦之に從はんとしたるに由るなり 。既にして老臣等物議の沸騰せるを聞きて大に驚... |
第四章 加賀藩治停頓期 第四節 教諭政治 齊廣の監國 |
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は、譬へば手足に病患あるが如し。余之を憂へて復組頭を召し、一々教諭の條目を示し、 且つ彼等をして各その意見を言はしめ、然る後定むる所を諸頭に頒布せしめき。卿等亦こ の意を體して各配下を率ゆる所あれと。齊廣が移... |
第四章 加賀藩治停頓期 第五節 社會種々相 劇場妓樓開設の反對 |
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、果然馬廻頭笠間源太左衞門以信・堀孫左衞門善勝・大地縫殿左衞門文寳等は文政四年五 月十二日連署してその意見を述ぶる所あり。曰く、從來藩侯の令を發するや、毎に風を移 し俗を易へ古への醇朴に復するを以て急務なりと... |
第五章 加賀藩治終末期 第一節 奧村榮實の献替 奧村榮實の登庸 |
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といへり。この年齊廣卒したるを以て藩侯齊泰政を親らしたりしが、齊泰は深く榮實を信 じ、屢人を介してその意見を徴したりしかば、榮實の言動自ら藩論の指南たるに至れり。 天保五年齊泰又國用足らざるを以て冗員を陶汰せ... |
第五章 加賀藩治終末期 第一節 奧村榮實の献替 老臣の藩治振興策 |
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益善政を布くを期せり。この上書は本多政和以下老臣の名に由りて提出せられたりといへ ども、實は奧村榮實の意見に基づきしことは、學校修補及び財政整理の事の如き皆後年彼 の實施せし所と一致するを以てこれを知るべく、... |
第五章 加賀藩治終末期 第一節 奧村榮實の献替 災後の賑恤 |
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遇ひたるを以て、宜しく詳かに事情を究めて之を救濟せざるべからずと。次いで二十四日 には臣僚に告げて普く意見を上らしめ、二十六日には去年以來建策せし者を慰勞し、且つ 今後勉めて言議を盡くして忌憚する所なかるべき... |
第五章 加賀藩治終末期 第一節 奧村榮實の献替 藩費節約 |
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齊泰は藩費節約の一端に資せんが爲め、自己の衣服食膳及び後庭の用度を裁損することを 令し、又藩政に關して意見を上りしもの四十七人を慰勞せり。この時當に秋成に際せしを 以て、二十四日齊泰は復老臣に諭して曰く、去冬... |
第五章 加賀藩治終末期 第一節 奧村榮實の献替 參覲延期と復元御潤色 |
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るを以て余は之を救濟せんと欲し、且つその施設の先後によりて得失亦鮮からざるべきを 思ひ、曩に臣僚をして意見を言はしめしに、果して裨益する所多かりき。庶幾くは自今余 の意を體し、利害得失大となく小となく言を盡く... |
第五章 加賀藩治終末期 第二節 黒羽織黨及び海防 上田作之丞 |
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を以て作之丞の諸生を教ふるや、概ね書册を斥け、時事を主題として辯難討論するを法と し、且つ教授の餘暇屢意見を録して藩の當局に上り、又は之を知人に頒布して批評を求め たりき。而して作之丞の所論常に明快にして時弊... |
第五章 加賀藩治終末期 第二節 黒羽織黨及び海防 長連弘 |
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所行はれざるなかりしを以て、連弘は復如何ともする能はざりしが、天保十四年榮實の卒 するに及び、漸くその意見を廟堂に施すことを得、弘化・嘉永の間に亙りて、割場奉行關 澤安左衞門房清・算用場奉行水原清五郎保延・勝... |
第五章 加賀藩治終末期 第二節 黒羽織黨及び海防 近藤信行 |
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班し、勝手方に補せらる。信行最も財務に通ずるを以て計畫する所多く、嘉永五年藩侯齊 泰の財政改革に關する意見を徴するや、信行は農民の雜税を輕減し、士庶の奢侈を矯正し 、廳内の冗費を省略し、武備を充實し、物産を振... |
第五章 加賀藩治終末期 第二節 黒羽織黨及び海防 ペルリの來航と加賀藩 |
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たりしを以て、直に沿海各地の戍兵を定め、次いで七月朔日幕府は、亞米利加が我に致し ゝ書を諸侯に示して各意見を言はしめしが、この時齊泰金澤に在りしを以て、八月四日に 至りて答申する所ありき。その書に曰く、今次亞... |