第五章 殖産製造 第四節 林業 小塚藤十郎の自記 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
秀得其職(小塚藤十郎)に有し時、封内(大聖寺藩)の松次第に薄くなることをなげきて 、越前の松の植樣を尋問して、封内の山々男松を多くせんと欲... |
第五章 加賀藩治終末期 第一節 奧村榮實の献替 災後の賑恤 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
して人心を動搖せしむること勿れ。貯穀を有する者に諭して糶を閉づるの好あらしむるこ と勿れ。他邦の流民を封内に入るゝこと勿れ。貧餒を救恤して道路に斃死せしむること勿 れ。農民をして郷土に安住せしめ、流離逃散せし... |
第五章 加賀藩治終末期 第六節 藩末の改革 慶寧の歸藩 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
慶寧は老臣を江戸に置き、己に代りて江戸城警備の任務に從はしめ、自ら國に還りて老侯 齊泰の教を受け、以て封内の庶政を親裁し、然る後京師に朝せんことを幕府に稟請せしに 、五月二十七日その許可を得たり。慶寧乃ち七月... |
第六章 大聖寺藩治一斑 利平の政治 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
忠二于幕廷一。朝覲未二甞廢一也。孝二于祖先一。展拜祭祀未二甞懈一也。天保中天下大 飢。公竭二力賑給一。封内頼以無二餓莩仳離之患一。翌年穀登。有下寅夜堆二稻秉於城門一 者上。竟不レ知二其爲一レ誰也。國民亦請レ獻... |
第一章 制度法規 第三節 司法 窃盜の死刑 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
したる後追放するを可とすと指令せられたるが如きもの即ち是なり。此等疵付追放となり たる小賊にして、再び封内に入り窃盜を爲したる時は、固より直に死刑に處せられ、封内 に入るも罪を犯さゞるときは再び追放し、若し赦... |
第六章 經濟交通 第一節 貨幣 丁銀豆板銀の通用 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
かく封内通用の金銀貨は、前田利家以來常に銀座の發行する所なりしが、綱紀の寛文七年 に至り、幕府鑄造の丁銀・豆板... |
第一章 領主及び領土 幕府領を加賀藩に寄田とす |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
一萬四千二十一石八斗四升三合八勺を算す。藩侯前田綱紀この報を得て大に喜べり。蓋し 幕府の領地は加賀藩の封内に介在し、その施政は固より代官の掌る所なりしが故に、邑民 中不逞の徒ありとも、藩に於いては直接に之を如... |
第二章 加賀藩治創始期 第三節 前田利家の晩年 利家の名護屋出陣 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
吉の命を受けて北陸に留守たりしが、此に至りてその麾下に命じ、日を刻して征明軍に從 はしめ、二十九日には封内より銅及び金鈖を購ひ、以て秀吉の乘艦を作る材料に供し、二 月十八日加賀・能登の舵師に命じ、敦賀の倉廩に... |
第二章 加賀藩治創始期 第三節 前田利家の晩年 秀吉渡海を聲言す |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
、文祿二年正月三日書を三輪藤兵衞に致し、金澤なる前田安勝を助けて、急に兵艦五隻に 要する船具及び水夫を封内に求めて發遣すべきを命じ、併せて在國の胥吏、常に事を處す ること緩慢に失するを譴責せり。追而從二太閤樣... |
第二章 加賀藩治創始期 第八節 社稷の危殆 奧村榮頼の致仕 |
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執りて批して曰く、唯汝の欲するが如くせよと。是に於いて榮頼は去りて江戸に往き、幾 くもなく幕府に訴へて封内の秘事を摘發せり。將軍乃ち利常に封して詰問せんとすとの風 聞ありしかば、利常は豫め松平康定を選びて釋明... |
第二章 加賀藩治創始期 第八節 社稷の危殆 利常の上洛と將軍の臨邸 |
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給ひしとき、利常は將軍及び諸侯と共に、駐輦五日に亙りて之に侍し奉れり。この年四月 より八月に至るまで、封内雨ふらずして五穀登らず、細民爲に大に苦しむ。利常乃ち本郷 邸を修築せんが爲大に土木を興し、領内の工人を... |
第二章 加賀藩治創始期 第八節 社稷の危殆 横山康玄の辯解 |
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購ひ、而して之をその購ひし所に繋留するものは何の故ぞや。若し船舶を要するが爲に購 へりとせば、盍ぞ之を封内に致さざるや。對へて曰く、今天下太平なりといへども、偃武 の後日を經ること未だ久しからずして、海内反側... |
第三章 加賀藩治恢弘期 第二節 前田利常の監國 改作法實施 |
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最とし、而して二國の中に在りては石川・河北郡を首とす。是を以て利常は先づ之を至難 の地に試み、然る後全封内に及ぼさんとしたるなりといふ。利常の之に着手するや、先づ 吏をその地に遣はして地味の品等を定めしめ、前... |
第三章 加賀藩治恢弘期 第二節 前田利常の監國 大綱を失はず |
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は即ち活佛なるべしといひて、爾後治を施すに宗教の度外視すべからざると悟れり。異日 吏利常に謂つて曰く、封内の聚落至る所として一向宗の寺院あらざるはなし。若し寺地に 課税せば、その獲る所鮮少にあらざるべしと。利... |
第三章 加賀藩治恢弘期 第四節 極盛極治 巳年の大借銀 |
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行たらしめてその事務を鞅掌せしめ、又算用場奉行に命じて、内帑の資を賃銀の一部に當 て、その足らざる所は封内及び京師に於いて借入れしめ、後之を諸士に貸與し、返濟の期 限を十五ヶ年と定め、元來賃銀を行ふの趣旨が專... |
第三章 加賀藩治恢弘期 第六節 社會種々相 窮民の匡救 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
場奉行一人・町奉行一人は晝夜交代して臨み、小將横目・徒横目・郡奉行等これに副ひ、 金澤町年寄・肝煎及び封内十村の總員を召集し、足輕以下多數を驅使して米粥を窮民に給 すること五月二十八日に初りて六月十五日に至れ... |
第四章 加賀藩治停頓期 第二節 財政逼迫 吉徳時代の財政 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
は余の懌ぶ所なりとて、大に之を推賞せり。その他、享保十六年三月朔城下小立野に大火 災ありし時、十七年冬封内の民饑ゑたる時並びに之に賑給し、十八年又窮民に施與せしが 如き、皆その財政に多少の餘裕ありしことを證す... |
第四章 加賀藩治停頓期 第二節 財政逼迫 富田彦左衞門等の專恣 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
り先天明七年九月廿一日獄中に命を殞せり。但し木屋の財産は之によりて覆さるゝことな く、享和二年三月藩が封内に對して三千二百餘貫目の用銀を課したる時にも、木屋は單獨 にて三百貫目を負擔し、領國中第一の分限たりし... |
第四章 加賀藩治停頓期 第四節 教諭政治 益風紀振肅を計る |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
にこの濁流を脱する能はずして、風を移し俗を易ふること頗る難きに至れり。されば諸事 悉く質素簡易に從ひ、封内の黔首をして各その所を得しむるに努めざるべからずといへり 。 |
第四章 加賀藩治停頓期 第四節 教諭政治 農制振興策 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
蓋し齊廣のこの命を發するに至りたるは、是より先新進の御近習番に關九郎兵衞貫秀とい ふ者ありて、現時若し封内を實査せば優に隱田數萬石を發見し得べきが故に、藩は之を沒 收して無産の小農に分配すべく、かくして貧窮皆... |