石川県立図書館/大型絵図・石川県史

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第四章 加賀藩治停頓期 第二節 財政逼迫
寳暦の大火災と財政難
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第二編
癒えざりし時に當り、不幸にして前古未曾有の祝融に遇ひ、いやが上にも苦境に陷るに至
りたりき。この火災は寳暦九年四月十日城下泉寺町舜昌寺より起りたるものにして、金澤
城を初め氏家一萬五百八戸を燒夷し、死者二十六...
第四章 加賀藩治停頓期 第五節 社會種々相
大聖寺藩の操芝居
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第二編
きに亙りて、演劇その他の諸興行を見る能はざりしが、支藩大聖寺領には宗藩の如き禁令
を布かざりしと見え、寳暦十年江沼郡山中の醫王寺が、堂宇修營の資を得る爲なりと稱し
て富突を計畫せし際、諸人を來集せしむるの手段...
第四章 加賀藩治停頓期 第五節 社會種々相
士人の蓄妾
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第二編
この時期に於いては風俗韮薄に流れ、男女間の關係亂雜殆ど言ふに忍びざるものあり。
五年藩は銀札を發行せしがその法宜しきに適せず、幾くもなくこれを廢するの止むを得
ざるに至れり。時人或は...
第三章 學事宗教 第六節 俳諧
千代
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
の作は各撰集の採録する所となり、風交大に開け、京に上り伊勢に遊びて乙由を訪ひたる
こともありけるなり。寶暦四年千代齡既に五十二に達し、乃ち髮を剃りて尼となり素園と
號す。『髮をゆふ手の隙明けて炬燵かな』と吟じ...
第四章 美術工藝 第六節 刀工
極度の衰廢と藩の合力
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
次いで元文・寛保・延享・寛延を經て寶暦に至るときは、刀工の衰廢極度に達し、他業に
轉ずるもの續出し、纔かに家職を維持するものも糊口に窮したる...
第六章 經濟交通 第一節 貨幣
銀札の停止
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
段、心外之至に候。依レ之神保縫殿右衞門を以、委細申遣候事に候。各嘸可レ爲二辛勞一
候。以上。六月朔日(寳暦六年)中將(重教)本多安房守殿〔袖裏雜記〕○家中之人々勝
手甚及二困窮一候處、近年打續不時入用等に而難...
第二章 加賀藩治創始期 第九節 金澤城及び城下
金澤城の規模
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第二編
び塹濠の廣狹等に至りては、今その詳を得る能はず。蓋し軍事上秘密を嚴守せられたるが
爲なるべく、唯纔かに寳暦五年幕府の巡見上使松平頼母・大河内善兵衞の來りし時、藩よ
り提出したる記録ありて、金城深秘録に載せられ...
第四章 加賀藩治停頓期 第一節 大槻騷動
眞如院の子女
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第二編
日江戸を發し、十三日金澤に着し、小立野の郊端上野に新築せる居邸に入らしめ、外出面
會を禁止せり。然るに寳暦九年三月廿二日利和痼疾たりし急癇を發して遂に癒えず、二十
三日その死を發表せり。時に年二十五。弟八十五...
第三章 學事宗教 第六節 俳諧
希因
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
發句集を暮柳集といふ。明和三年男後川の撰する所なり。その追悼集に石の聲あり、又こ
とばの露あり。前者は寶暦元年陰曹散人大阜の撰ずる所。後者は天明三年三十三回忌の爲
に後川の著したる所にして六年に刊行せらる。又...
第四章 美術工藝 第六節 刀工
陀羅尼系
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
國平━━━━━━━━━━━━━━━━┳━國平━━━━━━━━━國平━━━━━━┓
┃代享保十七年歿┃代寶暦八年歿代安永六年歿┃┃┃┃┃┃四郎兵衞、國平吉兵衞養子┃
┃┗━家忠┃┃享保頃┃┃┃┃┏━━━━━━━...
第六章 經濟交通 第一節 貨幣
紙幣
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
紙幣の加賀藩に發行せられたるは、第十七世前田重教の時に初まり、寶暦五年七月朔日正
銀通用を停止して銀札遣とせるもの即ち是にして、素より財政紊亂の極正貨の缺乏したる
結果に...
第六章 經濟交通 第一節 貨幣
銀札の發行
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
二銀五十枚一、以可レ給二犯人之家財一也。』と記せり。後一匁以下の小札なくして不便
を感じたりしを以て、寶暦六年六月七日更に五分札を加へたりき。寶暦發行加賀藩銀鈔男
爵前田直行氏藏寶曆発行加賀藩銀鈔...
4 城絵図
(1) 加賀国金沢城絵図
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    大型絵図
控図。同年10月には石垣の修理と建物再建が許可された。16本の朱線で文化5年の被害状
況がわかり、また宝暦大火後の復旧状況も屋根の色で判別できる。 翻刻文①○此色
宝暦九年焼失後仮建之分○此色先年通...
第四章 加賀藩治停頓期 第一節 大槻騷動
内通者の裁判
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第二編
・母・姊及び婢女の消息を通じ、二人の番人も亦朝元の爲に金澤より衣類等を齎したりと
の情を得しかば、遂に寳暦四年閏二月二日に至り連累一同の刑を確定せり。その宣告文中
、大赦の時節なるを以て減等すといふは、前年九...
第四章 加賀藩治停頓期 第二節 財政逼迫
銀札發行の失敗
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第二編
重教が銀札を發行したるは寳暦五年七月に在りき。當時政局に當る老臣は、本多安房守政
行・前田駿河守孝昌・長九郎左衞門善連・村井豐後守...
第四章 加賀藩治停頓期 第二節 財政逼迫
士人の金融
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第二編
は、之を現に存する能登總持寺の日録に徴して明らかに知り得べく、この種類の記事は既
に元祿の頃より顯れ、寳暦以降に於いて益甚しきを見る。總持寺以外の諸寺院に於いても
、これと同一事象多かりし事は固より推察に難か...
第四章 加賀藩治停頓期 第四節 教諭政治
二ノ丸造營
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第二編
於いて大土木を起しゝこと二ありて、その一を二ノ丸の造營とす。二ノ丸は藩侯の居舘及
び廣式のある所にして寳暦九年新造せられしが、文化五年正月又災に罹りしを以て直に工
を起し、翌年四月二十六日に落成移徙せるなり。...
第四章 加賀藩治停頓期 第五節 社會種々相
富突の流行
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第二編
に、藩内の寺社に於いても亦賣買を周旋する者あり。因りて自今凡べて禁止するの令を布
かんといへり。然るに寳暦十年に至りては、山中醫王寺が大聖寺藩の免許を得て之を行ひ
、加賀藩に在りても小松の梅林院・金澤の觀音院...
第四章 加賀藩治停頓期 第五節 社會種々相
頼母子
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第二編
母子なりといへどもその實は富籤と同じく、之が發企者たるものは不當の利得を占むるを
目的としたりしかば、寳暦七年再び令して停止せしめき。近年虎之子並取拔賴母子与申名
目に而棟取(トウド)之者有レ之、多分は寺社方...
第四章 加賀藩治停頓期 第五節 社會種々相
窃盜白銀屋與左衞門
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第二編
通じて緑林傳中の巨魁と稱すべきものを見たるは、その理由實にこれに由る。その一は白
銀屋與左衞門にして、寳暦十二年十一月晦日藩吏の捕縳する所となりしものなり。與左衞
門は元と能登の産なりしが、金澤に出でたる後白...