第五章 加賀藩治終末期 第二節 黒羽織黨及び海防 士氣振作を諭す |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
文久二年六月四日齊泰又老臣に諭して臣僚の士氣を振作せしめき。曰く、當今天下の形勢 は卿等の能く知る所なり。然るに士風の佳良ならざる、屢訓戒を加ふと... |
第五章 加賀藩治終末期 第一節 奧村榮實の献替 士氣振興の令 |
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天保十三年四月廿二日、齊泰文教を下して士人を戒めて曰く、祖宗以來士氣振興の令屢布 かれたりといへども、人皆苟合に狃れ、一時は之を奉ずるが如くにして未だ曾て久しく行 はれしこ... |
第五章 加賀藩治終末期 第五節 征長の役と南越の陣 齊泰の長連恭に與へたる命令 |
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諸藩之嘲に掛り候次第、實に殘情之至に候。就而者今度之追討、戰功無レ之而は不二相成 一儀に候之所、家中之士氣兎角節義廉耻之心薄く柔弱に有レ之候。是全く此方之不行屆故 与深致二心配一候。如レ斯大切之先鋒被二仰付一... |
第二章 加賀藩治創始期 第一節 末森の戰 末森城攻圍戰 |
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その子助十郎榮明・叉十郎易英は城内之巡りて警戒を加へ、助右衞門の妻は、自ら粥を煮 て勸めしかば、城中の士氣爲に大に振へり。奧村永福畫像金澤市永福寺藏奥村永福画像 |
第二章 加賀藩治創始期 第八節 社稷の危殆 利常の平和的施設 |
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く徳川氏に歸し、素平の象漸く四海に滿てり。此の時に當りて前田利常は、頗る心を民政 に致し、兵制を改めて士氣の振興を圖り、城下の市區を整理し、道路橋梁を修築し、神社 佛閣を壯麗にし、名工を聘して工藝の進歩を促し... |
第三章 加賀藩治恢弘期 第六節 社會種々相 杉本九十郎の喧嘩 |
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綱紀の時代に於いて、武士氣質を發揮したるものとして、世人の賞賛を博したる者に杉本 九十郎ありて、室鳩巣がその事蹟を駿臺雜話に載せ... |
第四章 加賀藩治停頓期 第四節 教諭政治 前田齊廣の施政方針 |
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、幕府にては家齊時代の中期を占む。されば江戸の文化が燗熟の極に在りしが如く、藩治 も亦太平洋々の間に、士氣の廢頽と風教の弛緩とを免るゝこと能はざりしは勿論にして、 齊廣が施政の方針はこの世潮に反抗して風を移し... |
第四章 加賀藩治停頓期 第四節 教諭政治 齋廣の爲人 |
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齊廣人と爲り頴敏にして勤勉、仁恕にして嚴肅、弱冠より有爲の志を抱き、終始一貫して 士氣民風を振興するに努力せり。然れども治績を擧げんと欲するの念太だ急に過ぎたるを 以て、一時の顯達を希ふも... |
第四章 加賀藩治停頓期 第五節 社會種々相 劇場妓樓開設の反對 |
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開かしむ。これその期する所行ふ所と矛盾するの甚だしきものにあらずや。余輩思ふに、 この二者を禁ぜずんば士氣決して旺盛なるを得ず、民俗また敦厚なる能はざるべしと。齋 廣乃ち曩にその許可を稟請せる町奉行山崎範侃を... |
第五章 加賀藩治終末期 第二節 黒羽織黨及び海防 關澤房清 |
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年東京に住し、明治十一年七月八月七十一歳を以て歿せり。房清人と爲り、眞摯にして硬 直、常に國事を憂へ、士氣を振作することを怠らず。横井小楠嘗て房清を見て曰く、我北 陸に於いて一知己を得たりと。佐久間象山も亦之... |
第五章 加賀藩治終末期 第二節 黒羽織黨及び海防 外寇の警報初めて至る |
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を將とし、馬廻壹番組及び貳番組を編成し、萬一の異變に處する所あらしめんとせしに、 この時文治既に久しく士氣頗る弛緩したりしを以て、僕隸の徒に至りては或は出陣の命あ らんことを恐れ、病と稱して仕を辭し郷里に歸る... |
第五章 加賀藩治終末期 第二節 黒羽織黨及び海防 ペルリの來航と加賀藩 |
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成功を萬一に期すること難きに似たり。是を以て今は則ち轡を緩くして之を駕御し、而し て徐に海防を嚴にし、士氣を鼓舞し、武備全く充實するを待ちて我が爲さんと欲する所初 めて爲すを得べきなりと。次いで八月十五日世子... |
第五章 加賀藩治終末期 第二節 黒羽織黨及び海防 異船の領海通過 |
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齊泰又九月廿五日自ら鈴見村の銃炮鑄造場・上清水村の焰硝庫を巡視して、軍備の充實と 士氣の振興とを計りしが、幾くもなく安政二年四日十四日加能の領海を航行する一異船を 認むるに及び、益外國に對... |
第五章 加賀藩治終末期 第四節 元治の變 藩治の積弊 |
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は、一意幕府に恭順なるを旨とし、内治外交共に温和平靜の手段を選びしに因る。是を以 てその弊の趨く所は、士氣安逸に流れて繁激を避け、退嬰を事として進取の志を失ふに至 れり。これに加ふるに加賀藩の方針として、嚴に... |
第五章 加賀藩治終末期 第四節 元治の變 征長の議と加賀藩の反對 |
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するに在るのみ。故に去年攘夷の令海内に布かるゝや、直に外舶を炮撃して實行の急先鋒 となれり。爾來長藩の士氣益熾烈を加へ、動もすれば過激に流れて自ら罪に陷るを知らざ る者あり。長藩の入京を停められし事の如きも、... |
第五章 加賀藩治終末期 第五節 征長の役と南越の陣 加賀藩の努力 |
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は、將に土崩瓦解せんとしつゝありし幕府より何等の報酬をも求め得べきにあらず。特に 幕府の要路にある者、士氣旺盛なる長藩に對する時は面を背けて戰鬪を忌避せんとし、落 魄困頓せる水戸浪士を遇する時は必要以上の酷薄... |
第五章 加賀藩治終末期 第五節 征長の役と南越の陣 齊泰の豹變せる理由 |
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したるのみならず、幕吏の浪士を罰したる體度も亦全く常軌を逸したるを見、この幕府と 諸侯との弱兵羸卒が、士氣欝勃たる長藩と干戈を交ふるの日に於いて、如何なる結果に歸 着すべきかは略之を逆睹し得べかりしに依るなり... |
第五章 加賀藩治終末期 第五節 征長の役と南越の陣 浪士の陳情書等提出 |
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に提出せしめたりき。この日幕吏は加賀藩が浪士に同情するの状あるを喜ばず、且つ徒ら に時日を遷延せしめて士氣を沮喪するあらんを恐れ、各藩の陣に移牒して進撃を慫慂し、 又一橋侯の用人原市之進等をして書を致さしめ、... |
第五章 加賀藩治終末期 第六節 藩末の改革 篠原一貞の建白 |
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國威御更張之御機會は、今此御一擧に可レ有二御座一と奉レ存候。一旦右等之邊に御踏込 も被レ爲レ付候得ば、士氣も不レ求して興起仕、一同憤發御趣意柄奉承可レ仕与奉レ存候 、乍レ併此上御成功之儀は、人事之及處に無二御... |
第五章 加賀藩治終末期 第六節 藩末の改革 京師の守備に任ず |
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堵せしむべしと。岩倉具視も亦別に直信を招き、加賀が大藩なるを以て朝廷厚く之に倚頼 し給ふとの意を告げ、士氣を鼓舞する所ありき。是に於いて三藩相議して部署を分かち、 上下の二京は薩摩・阿波之を守り、中京は加賀藩... |