第一章 制度法規 第三節 司法 闕所 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
人の妻及び娘の衣類諸道具も亦元祿十三年之を除外することゝ定めたりき。又犯人が債權 を有する米錢は、之を回收したる上沒收し、その債務に屬する米錢は、犯人の資産中米錢 の現在する限りに於いて辧濟するも、諸道具の賣... |
第六章 經濟交通 第三節 市場 後刻證文運用法の二 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
したる證書を、取次銀仲自身宛にて發行し、之を銀主に交付したる後、先に銀仲より銀主 に宛てたる後刻證文を回收す。是に於いて米仲買はその借用銀及び手付銀を以て米切手を 買入れ、之に添ふるに入目録を以てし、銀仲を經... |
第四章 加賀藩治停頓期 第一節 大槻騷動 直躬藩侯の世子に上書す |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
侯に對しては、余他日本多政昌と謀りて苦諫する所あらんと欲す。かの横山貴林は、好ん で藩の貸附せる金銀の回收事務に鞅掌して非行最も多く、又與力畑六郎右衞門といふもの ありて、朝元・貴林二人と相識るを以てその間に... |
第五章 加賀藩治終末期 第三節 錢屋五兵衞 錢屋の財産 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
の資産物品を押收して競賣に附し、儲藏金銀を併せて官庫に納め、債權を有するものは皆 證劵簿録に據りて之を回收せり。闕所といふもの即ち是なり。而して此の如き場合に在り ては、家人等豫め財物を隱匿するを常とせしを以... |
第四章 美術工藝 第二節 陶磁 梨谷小山の製陶 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
以て冥加銀二枚を上納せんことを上申したるを見る。その販路は伏木・宮腰・敦賀・大坂 に及びしが、後代價の回收意の如くならず、爲に安政元年冬に至りて業を廢せりといふ。 拙寺共之儀者貧寺小庵に御座候故、爲二内職一燒... |
第六章 經濟交通 第一節 貨幣 銀札の停止 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
、七月朔日その停止を令せしに、同月廿五日月番年寄横山大膳隆達は之を布告したりき。 然れどもこの際銀札を回收すべき藩の正貨準備なかりしを以て、その處置の困難素より名 状すべからず。乃ち先づ米五萬石と銀子二千貫目... |
第六章 經濟交通 第一節 貨幣 銀仲預銀手形の繼續 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
然るに十一月に至るも、到底この銀仲預銀手形を回收して、正銀を仕拂ふの準備なかりし かば、交換の爲に新手形を造りて之を發行したるのみならず、翌十年三月更... |
第六章 經濟交通 第二節 物價 藩の財政窘迫 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
止すべきことを豫告し、次いで之を實行したるに、人心漸く鎭靜して物價亦低落せり。而 してこの際藩は銀札を回收するに要する資銀を有せざりしを以て、藩士俸祿の一部分を上 納せしめたりしが、その後延きて流例となり、甚... |
第六章 經濟交通 第三節 市場 後刻證文運用法の三 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
すべきことを契約したる證書を米仲買に交付し、次いで元利銀を銀主に持參して米切手及 び入目録又は本證書を回收し、之を先に發行し置きたる後刻證文と引替に米仲買に引渡し 、米仲買は米切手のみを客筋に返戻す。これ後刻... |
第六章 經濟交通 第三節 市場 版籍奉還以後の米場 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
得たるの状態なりしを以て、彼等の債務は漸次に増加し、仲買の立替銀は非常の巨額に上 りたりしが、今や之を回收するの方法殆ど絶望となるに至りたるを以てなり。但し突然の 減祿は、給人をして困難せしむること頗る甚だし... |