石川県立図書館/大型絵図・石川県史

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第三章 學事宗教 第六節 俳諧
北枝
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
加賀の俳徒中、芭蕉の啓發によりて最も頭角を露せるものは北枝なり。北枝は立花氏又は
土井氏、通稱を研屋源四郎又は三郎兵衞といふ。舊と能美郡小松の産にして、父を彦兵...
第三章 學事宗教 第六節 俳諧
全昌寺宿泊
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
の地に來りし時、櫛風沐雨長途の勞れにもやありけん、胃膓を害ひて、獨り伊勢國長嶋に
歸らんとせり。因りて北枝は『馬かりて燕追ひ行く別れ哉』と詠じ、芭蕉・曾良と共に三
吟の歌仙を興行したりしに、曾良は『ゆき〱て倒...
第三章 學事宗教 第六節 俳諧
芭蕪歿後の追悼
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
て難波に歿するや、皆慈母を失ひたるの感なき能はざりき。その訃音の金澤に達したるは
十一月三日なりしが、北枝は『きゝ忌にこもる霜夜のうらみかな』と吟じて之を悲しみ、
次いで北枝・萬子・巴水・ノ松・牧童・三十六・...
第三章 學事宗教 第六節 俳諧
眉山
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
眉山、中山氏、通稱大坂屋七右衞門。金澤の人にして俳諧を闌更に學び、北枝の趙翠臺を
繼席せしが、後に翠臺・北枝堂ともいへり。又烏兎坊とも稱す。文化十年四月十五日歿し
、法船寺に...
第三章 學事宗教 第六節 俳諧
牧童
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
北枝の兄を牧童といふ。立花氏、通稱研屋彦三郎、所居を帶藤軒又は圃辛亭と號す。亦金
澤に住して刀劒研磨を業と...
第三章 學事宗教 第六節 俳諧
見風
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
の風交する所最も廣く、杖をこの國に曳くもの亦必ず之を訪はざるはなかりき。見風の文
臺を霞形といふ。初め北枝の用ひし所にして、芭蕉の畫讃を有したるが、元祿三年の災に
半ば面を燒けり。北枝乃ち焦痕を蘇守等に磨かせ...
第三章 學事宗教 第五節 國學(下)
服部元好
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
好、後に關氏に改む。金澤卯辰八幡町に住せる醫師にして、狂歌を善くし、又尺八の吹奏
に巧なり。元好は俳人北枝等と風交を結びしこと、その著軒端集に見ゆるが故に、彼は元
祿・寶永の頃をその盛時とせしなるべし。或は曰...
第三章 學事宗教 第六節 俳諧
秋の坊
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
るは、その緇衣を着くるに至りし次第を述べたるものゝ如しといへども、事實の詳を明ら
かにせず。秋の坊もと北枝と相善かりしことは、北枝が秋の坊の閑窓に倚りて、『虫の音
のしばしほそかれ丈夫心』など吟ぜるを以て見る...
第三章 學事宗教 第六節 俳諧
素然
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
亭主次第の冬の客』の句を立句として歌仙を賡ぎしものにして、支考・素然の外、枝東・
雨青・從吾・秋之坊・北枝等之に加はれり。素然名は元徹、その所居を烏水亭と號す。『
涼しさや柳に蜘の假世帶』『白山の雪も兀てや瓜...
第三章 學事宗教 第六節 俳諧
金澤及び小松吟行
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
て、『寐るまでの名殘なりけり秋の蚊屋』と吟ぜしに、芭蕉は『あたら月夜の庇さしきる
』と次韻せり。而して北枝は終始芭蕉に侍して離れず。二人の共に野田山に至りし時、
に『翁にぞ蚊帳つり草を習ひける』の吟あり。...
第三章 學事宗教 第六節 俳諧
句空
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
る久保市山法住坊金剛密寺の舊址附近なりしを知るべし。元祿二年芭蕉北遊の際この庵を
訪ひしが、次いで彼は北枝と共に句空が撰集の計畫あるを聞き、遠國の發句を蒐集して贈
り、且つ柳陰軒の閑雅を追想して、『一山の花も...
第三章 學事宗教 第六節 俳諧
從吾
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
從吾は金澤の人、名は白尾屋傳右衞門。支考及び北枝と風交最も深厚なり。享保八年に刊
行したる白陀羅尼は支考の著なるも、表面上從吾の選とせられたること、獅...
第三章 學事宗教 第六節 俳諧
楚常
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
の産なり。金子氏、名は吟市。元祿元年七月二日歿、享年二十六。楚常の歿せし時一句集
を遺しゝかば、句空・北枝二人之に増補し、元祿四年公刊せり。卯辰集即ち是なり、その
追悼の集は後人假に題して楚常手向草と稱す。楚...
第三章 學事宗教 第六節 俳諧
支考の行脚 宇中
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
に許六を訪ひ、加賀に入りて山中・大聖寺・金澤に巡遊するや、その能文と能辯とは、直
に桃妖・厚爲・句空・北枝・牧童・萬子・小春・秋之坊等を、悉く藥籠中のものたらしめ
しが如し。さればそこの花の序文に、萬子元祿辛...
第三章 學事宗教 第六節 俳諧
凉莵乙由等の來遊
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
支考と時を同じくして、元祿十六年伊勢の涼莵杖を金澤に曳くや、萬子・北枝・牧童・里
臼・從吾・長緒・八紫等皆之と交り、同國の乙由も來り會せり。既にして涼菟は乙由と相
携へて山中...
緒言
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
ものなるが、芭蕉の奧の細道より歸途、一たび遊杖を曳くに及び、溪泉悉く低きに就きて
巨流を成すの感あり。北枝といひ、凡兆といひ、句空・萬子・牧童・秋の坊等の俳雄、一
時に勒な並べて競進したるもの、何等の偉觀ぞや...
石川縣史 目次
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頁―三四五頁能順自贊畫像三七二頁―三七三頁森田平次肖像四〇六頁―四〇七頁西の雲上
卷四一四頁―四一五頁北枝消息四一八頁―四一九頁秋の坊消息四二二頁―四二三頁千代尼
筆蹟四三四頁―四三五頁堀麥水自書本山中夜話四...
第三章 學事宗教 第六節 俳諧
三十六 友琴 文志
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
も純粹の貞門たらず、檀林亦決して潔白の檀林にはあらざりしなり。牧童が宗因の風流を
慕ひしといふも然り、北枝も然り、句空も然り、萬子も亦然り。皆常に新興の俳風に注目
を怠らず、終に相携へて芭蕉の葉蔭に悠遊するの...
第三章 學事宗教 第六節 俳諧
泉屋又兵衞 桃妖
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
を用ひたるものは、夭字に短折の義あるを忌みたればなるべく、楚常の卯辰集に桃葉に作
り、句空の草庵集及び北枝の喪の名殘に桃蛘に作るも亦彼にして、所居を桃枝齋又は宿鷺
亭といへり。その遠逝は寶暦元年十二月二十九日...
第三章 學事宗教 第六節 俳諧
萬子
石川県立図書館/大型絵図・石川県史    石川県史 第三編
れば山より下を飛ぶ雁に物うちになふ人をこそやれ』と返歌して、炭を與へたりとのこと
も亦同書に載せられ、北枝が此君舍より白米五斗と、『一に俵ふまへてこせよ年の坂』の
句を惠まれたりとのことは、芭蕉消息集に出でた...