第六章 大聖寺藩治一斑 利考の政治 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
に狃れて偸安風を爲し、士人文武の何たるを忘れたるもの多かりき。是を以て藩の政治素 より萎靡して振はず。利考居常これに慨然たりしが、年尚幼なるを以て志を蓄へて敢へて 發せざりき。然るにその壯なるに及びて政を親ら... |
第六章 大聖寺藩治一斑 第八世利考 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
利精の長子利考第八世の主となる。母は家臣西島某の女にして、安永八年正月十日江戸に 生まれ、大聖寺に育せらる。幼名を勇... |
第三章 學事宗教 第二節 漢學(上) 大聖寺藩の漢學 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
りては出色とすべし。樫田東巖亦同時に出づ。又岱畎の甥にして之に學びしものに大野魯 山あり。利精・利物・利考の世に亙る。草鹿蓮溪・樫田北岸は魯山に學ぶといへども、そ の説を陳腐として去るといふ。同時に早見湍水・... |
第六章 大聖寺藩治一斑 利考の訓諭 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
凡國家を治るには、聖人の道にしくことあらずといへども、上聖人にあらざれば其道行は れず、後世に至て賢君... |
第六章 大聖寺藩治一斑 第九世利之 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
女とし、天明五年十月十七日大聖寺に生まる。童名は虎次郎、寛政十年二月二十二日主水 と改め、文化三年正月利考の嗣となりて江戸に赴き、三月十四日遺領を賜ふ。次いで四月 二十三日家督の禮を行ひ、六月初めて入部し、四... |
第三章 學事宗教 第三節 漢學(下) 福岡勝準 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
す。廣く經史に通じ、兼ねて和學に通ず。資性忠厚淳謹なるを以て、寛政元年藩主前田利 精、勝準に命じて世子利考の師傅たらしむ。こゝに於いて勝準日夜側に侍して教導し、累 りに登庸せられて先弓頭に至る。藩士その門に學... |
第三章 學事宗教 第三節 漢學(下) 大野世禮 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
幸清方・樫田玄覺を師とす。世禮安永九年藩主前田利物の時割場奉行となり、天明四年近 習頭・持筒頭に轉じ、利考に至りて用人となり、後に馬廻頭に進む。文化六年正月致仕の 後魯山を以て名とし、十三年十一月十一日七十九... |