第四章 加賀藩治停頓期 第一節 大槻騷動 大奸にあらず |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
此上におごりを極む。南無や光る金子で、ゆふれい重々要脚。抑桐のとう(家紋)、掃除 の身よりすみやかに、出頭の空に至り、江戸にての夜の事共は、つひに隱せと皆知りぬ。 まいなひの空しき者を厭ひては、良い顏の露と見... |
第二章 儀式慣習 第一節 典禮 二月朔日 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
式に關係ある諸吏も亦之に準す。この日藩侯は、服紗小袖・麻上下を着して小書院に出座 し、小松城番及び先に出頭せざりし頭分の禮を受け、次いで矢天井之間に於いて、先に出 頭せざりし遠所在住の平士その他諸士の禮を受く... |
第二章 加賀藩治創始期 第五節 三國統一 太田長知の死 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
十四日或は十七日とするものあり。今並びに之を採らず。一、太田但馬守大正寺御陣より 三年之間、利長樣御前出頭、中々かたをならぶるものもなく、大正寺城御あづけ一萬五千 石、扨又城れうと御意候て五千石、合二萬石被レ... |
第二章 加賀藩治創始期 第八節 社稷の危殆 利常機鋒を藏む |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
共百人勝(スグ)りて、諸の足輕役御免被レ成、佃源太郎を頭に被二仰付一、御前にて御直 に被二召仕一、何茂出頭有度儘のだてを致し、餘り御懇の故に、大橋市右衞門に被二仰渡 一、一人に銀二百目宛御色代にて被二相渡一、... |
第三章 加賀藩治恢弘期 第三節 白山爭議 爭議の再燃 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
したる訴状を幕府の寺社奉行に上れり。寺社奉行乃ち之を受理し、七月九日を以て口頭辯 論の日と定め、被告の出頭を促したりき。但しこの訴状中に、初め綱紀の母清泰院が白山 建立の意ありて材木を登せたりとするものは虚僞... |
第四章 加賀藩治停頓期 第一節 大槻騷動 青地禮幹の本多政昌に與へたる書 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
仰付一候。此者御先代以來掃除坊主に而、大槻長元(朝)と稱し候。御居間坊主に成候處 、男色の御寵愛より稍出頭し、束髮の後傳藏と改稱し候。御徒組え入、夫より新番に移り 、無レ程御大小將組に入、遂に御使番並に成、物... |
第四章 加賀藩治停頓期 第二節 財政逼迫 財政漸く逼迫す |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
是時に當りて大槻朝元漸く出頭し、遂には藩の政柄を掌握するに至りて、歴世獅子の土藏 に秘藏せられたる軍用の金銀を賣拂ひたりとの非難さ... |
第四章 加賀藩治停頓期 第五節 社會種々相 藩治の弛緩 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
かくの如きは實に大槻朝元が出頭して勢威を振はんとしたる直前の形勢なりき。而して藩 侯吉徳が朝元を登庸するに至りたるもの、亦彼の才智に... |
第五章 加賀藩治終末期 第五節 征長の役と南越の陣 加賀藩降人の警護を辭す |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第二編 |
人之に應じて至りしに、市藏は、意尊が浪士を糺明する際十人を一團として喚問すべきを 以て、各これを縳して出頭せしむべきを命じ、且つ今後浪士の監視を福井・彦根・小濱・ 加賀の四藩に分擔せしむるの意あることを傳へき... |
第五章 殖産製造 第二節 農業(中) 代官 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
は代官として最も多くの口米を所得すといへども、その職一郡を統轄するにあるが故に、 屢御郡所・改作所等に出頭することを要し、隨つてその費用甚だ多きに上るのみならず、 組裁許を爲さゞるが故に鍬役米を得る能はず。是... |
第五章 殖産製造 第二節 農業(中) 新田裁許 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
土地を發見する等の事を掌り、季夏の候に至れば免相を見圖り、當年の圖免(ツモリメン) 帳を携へて改作所に出頭す。新開所にして組高帳に登録せらるゝに至るときは、新田裁許 の管轄を離れて十村の裁許に屬す。新田裁許の... |
第五章 殖産製造 第六節 製箔 江戸製金箔賣捌の許可 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
戸に着したりしも、その後藩吏と金座との交渉尚頗る煩雜を要し、彼が藩の聞番富永左膳 に誘はれて金座役所に出頭し、加賀藩の領内に於いて江戸製金箔を賣捌くの特許を與へら るゝと同時に、左の取締規則と烙印を施せる看板... |
第五章 殖産製造 第八節 雜業 塩の販賣 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
り鹽奉行に報告し、代員を豫選して任命を申請す。鹽奉行銓衡の後之を採用したる時は、 新鹽問屋は鹽裁許所に出頭して宣誓することを要せり。又消費者に對して鹽を賣捌く爲に は、各町村に鹽裁許人の免許したる小賣人あり。... |