第三章 學事宗教 第二節 漢學(上) 前田綱紀の紹述 |
石川県立図書館/大型絵図・石川県史 石川県史 第三編 |
いづれも加賀侯に登庸せられたる學士中の錚佼を以て稱せられ、本藩の漢學が隆盛に赴け るもの實に彼等外來の儒員が之を鼓吹したる功多きによらずんばあらず。然るに寛政四年 前田治脩の藩黌を起すに及びて、教學の具初めて... |
第三章 學事宗教 第二節 漢學(上) 性理學の祖述 |
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となり、江戸に居る。綱紀亦寛文八年五十川剛伯に資を給し、舜水に就きてその學を傳へ しめ、後擢んでゝ藩の儒員たらしむ。大夫奧村庸禮・その子悳輝も亦同じく贄を舜水に執 れり。是に於いて程朱の學東西より輸入せられた... |
第三章 學事宗教 第二節 漢學(上) 大聖寺藩の漢學 |
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支藩大聖寺藩の漢學は、寛文四年第二世前田利明が江戸に於いて儒員河野通英を聘したる に起る。利明通英を師として經を講ぜしめ、家臣亦之に從ひて學ぶ者多かりき。通英は林 羅... |
第三章 學事宗教 第三節 漢學(下) 中泉恭祐 |
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中泉恭祐、字は主靜、大和の人なり。寛文六年十二月順庵の勸によりて、加賀藩の儒員と なる、食祿二百石。その才高からず、その識深からず、未だ以て聖經の精を窮め微を闡く に至らず。而も巨儒... |
第三章 學事宗教 第三節 漢學(下) 五十川剛伯 |
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めり。寛文八年七月前田綱紀資を剛伯に給し、朱舜水に從遊せしめ、延寳三年五月剛伯の 學略成るを以て、藩の儒員に列して祿三百石を食ましむ。元祿元年十一月剛伯綱紀の旨を 奉じて、學聚問辧一百四十六卷中の助語集要一部... |
第三章 學事宗教 第三節 漢學(下) 井口濟 |
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復安井息軒に就きて學ぶ。後父母の老するを以て郷に歸り、帷を下して徒に授け、遂に執 政横山氏に仕へてその儒員となる。時に慶應元年三月なり。王政維新の際、濟擢でられて 士籍に列し、或は藩侯に從ひて京師に抵り、或は... |
第三章 學事宗教 第八節 科學 稻宣義 |
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せしむるを得んと。乃ち木下順庵を介して仕を綱紀に求め、元祿六年金澤に來遊す。事侯 の聽く所となり、遂に儒員に加へ歳俸二百俵を與へらる。翌七年十月宣義又若年寄多賀直 方に就きて、侯の援資により食物傳信纂を編せん... |