新編弘前市史 通史編2(近世1) 第3章 幕藩体制の確立 第二節 土地制度の確立と前期農政の展開 四 元禄飢饉と農政の転換 糧米確保 |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編2(近世1) |
記」)。また、「国日記」によると、七月十三日に、青森・鰺ヶ沢・十三・今別・蟹田・ 深浦・野内に対して、米価が高騰しているために町人が持っている米を他領へ売り払って いることを理由に、移出を禁じた。こうした津留... |
新編弘前市史 通史編4(近・現代1) 第2章 明治後期の弘前 第三節 市制施行後の弘前市経済 六 弘前市の特産物取引 米取引の商況 |
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している。それは次のものである。(七月二十一日八月十二日報)同人客月初旬ヨリ本月四 日ニ至ルノ間、市場米価遽(ニワカ)カニ変動ヲ来タセシ原因ヲ精査スレハ、春時堅田(水 泥田ヲ除ク)一番打ヨリ二番打ノ間ハ幸ヒ快... |
新編弘前市史 通史編4(近・現代1) 第3章 大正期の弘前 第四節 大正二年大凶作と弘前市の農業 二 凶作後の農業 米作振興と米騒動 |
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)へ一・二六倍増加した。この時期、米の増産が進んだ背景のもう一つの理由は、第一次 大戦後の好景気による米価の高騰があった。しかし、この時期の最大の問題は、米が投機 の対象となり、価格の騰落が繰り返されたことで... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第3章 幕藩体制の確立 第二節 土地制度の確立と前期農政の展開 四 元禄飢饉と農政の転換 樋口善兵衛の報告書 |
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沢から一〇万俵もの米(前年度米)が移出される。そのため、六月十二日には一俵一七匁八 分であった鰺ヶ沢の米価が、七月はじめには二一匁、七月九日には二三匁にまで高騰した (資料近世1No.八五五)。冷害による凶作... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第一節 藩体制の動揺 一 宝暦・天明期の飢饉と農村 (三)天明の打ちこわし 騒動の背景 |
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し、家中の知行米や津出米の管理・販売なども行うなど特権的立場を持つ御用商人となっ ていった。安永年間は米価も高く、買米制のもとで一俵=一六~一七匁で安価に買い取っ た米を、江戸では一石=一両(一両=銀六〇匁と... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第二節 対外危機と寛政改革 二 寛政改革の実施 (四)改革の諸政策と藩士土着政策 賃銭・物価の統制 |
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しく対処している(同前No.八六)。賃銭の高騰とともに諸人の生活を脅かしたのは諸物価 の高騰であった。米価の下落にもかかわらず他の諸品の高騰は直接、生活に影響を与える ものであった。米価については全国流通の中... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第四節 天保の飢饉と藩政 二 藩財政の窮乏と流通統制 (三)「預手形」の発行と流通統制 穀物の流通統制 |
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、厳重に取り締まるよう命じられている(同前)。領内の豪商農は「銘々勝手」に売買の値 段を定める状態で、米価の値段は上がり下層民は難渋した。このような状況下で、十二月 末、藩はついに御買〆所による米の集荷をあき... |
新編弘前市史 通史編4(近・現代1) 第1章 明治前期の弘前 第一節 近代自治制度と弘前 一 青森県の成立と弘前 [[青森県の成立と弘前]] 県政初期の混乱 |
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れが廃藩のとき旧藩主の私債としてに二六万両残り、旧藩主津軽承昭の家禄で決済するこ とになった。しかし、米価の低落などで順調に行われず、請願して明治七年九月残高一〇 万九〇〇〇円の半分が免除となり、さらに明治十... |
新編弘前市史 通史編4(近・現代1) 第1章 明治前期の弘前 第一節 近代自治制度と弘前 二 明治初期の制度改正と弘前 (三)戸長役場時代の村 村の実情 |
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フレを引き起こした。民生無視の財政政策で、増税は十三年に比べて十六年には二五%増 という過酷さで、逆に米価は半値になった。十三年十二月の教育令改正で義務教育年限が 一年四ヵ月から三ヵ年に延長され、町村の小学校... |
新編弘前市史 通史編4(近・現代1) 第1章 明治前期の弘前 第三節 弘前地方の経済活動 一 青森県の成立と経済制度改革 家禄制度改革 |
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年(一八七三)時点では、石代納相場に合わせて貨幣で支払われるようになっていた。この ため、換算に用いる米価と実際の米価では差異がある場合があった。明治六年に弘前藩士 族が家禄を現米で渡すよう要求して不穏な動き... |
新編弘前市史 通史編4(近・現代1) 第1章 明治前期の弘前 第三節 弘前地方の経済活動 二 地租改正 地租改正の経過 |
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えることになっていた。実際には九割が十字法を用いて測量した。地価調査に用いる穀価 は、津軽郡については米価と大豆価を用い、青森町、黒石町、弘前町、鰺ヶ沢町、五所川 原村が調査地であった。二戸、三戸、北の各郡に... |
新編弘前市史 通史編4(近・現代1) 第1章 明治前期の弘前 第三節 弘前地方の経済活動 四 明治維新後の弘前と町の経済状態 弘前市経済改善への提言 |
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の合併、すなわち郡の統合を望んでいる。その内容は次のとおりである。当弘前町追々衰 微ニ赴キ、目今ニ至、米価及諸物価沸騰ニテ、市街人民ニ於テ必至困却セリ、然リト雖ト モ物価ニ昂低ハ天下自然ノ形勢、人力ノ不及処ナ... |
新編弘前市史 通史編4(近・現代1) 第2章 明治後期の弘前 第一節 弘前市の誕生 五 弘前政党人の活躍 地租増徴問題と青森県 |
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りを告げる。これは、運動の主体が十年代の自作農・小規模手作(てづくり)地主層から、 小作米販売者として米価に関心を持つ寄生地主層が運動の主体となり、その政治勢力を拡 大したということである。そして、日清戦争後... |
新編弘前市史 通史編4(近・現代1) 第3章 大正期の弘前 第一節 大正デモクラシーと弘前市 五 弘前における労働および社会問題 (三)大正の労農運動 シベリア出兵と反戦デモ |
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大正七年(一九一八)、米価が前年の一石当たり一九円八四銭に対し、三二円七五銭に暴騰 して、ついに米騒動が起きた。昭和の大宰相とし... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第一節 藩体制の動揺 一 宝暦・天明期の飢饉と農村 (一)宝暦の飢饉 寛延の飢饉 |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編2(近世1) |
(ヤマセ)気候で、七月末に出穂のところ、大風が吹き稲がなぎ倒され、凶作が決定的にな った。七、八月には米価も高騰して乞食が出て空き屋敷が目立つようになり、特に青森や 海辺・下在新田通(現五所川原市・北津軽郡)... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第一節 藩体制の動揺 一 宝暦・天明期の飢饉と農村 (三)天明の打ちこわし 騒動の要求と結果 |
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るに至らなかったものの、一定の成果を挙げることはできた。もっとも、その後の凶作の 被害の悪化とともに、米価も公定価格による販売の割り当ては八月二十一日には一人当た り三合(米二合・大豆一合)に減らされ、十月に... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第一節 藩体制の動揺 一 宝暦・天明期の飢饉と農村 (三)天明の打ちこわし 騒動のその後 |
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な打ちこわしが起こっている。しかし、奥州一帯の農民の犠牲のもとに米を集めることの できた江戸の町では、米価は多少高騰したものの、特に騒動は起こっていない。江戸や上 方で大規模な打ちこわしが行われるのは、天明六... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第一節 藩体制の動揺 二 商品経済の展開と藩財政の窮乏 (一)廻米と借財 宝暦―天明期の借財 |
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は将来回送される蔵物を担保に行うものであるが、実際は凶作などにより年貢米の回送は しばしば滞り、さらに米価の低迷などで大名貸しは不利になり、不良債権も増大した。ま た、大名の中には借金を踏み倒したり、返済でき... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第一節 藩体制の動揺 二 商品経済の展開と藩財政の窮乏 (一)廻米と借財 宝暦~天明期の弘前藩の財政状況 |
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に米穀に立脚した収入に基盤を置いていた事情がうかがわれる。したがって、金銀方にお いても凶・不作および米価の低迷によって容易に収入が左右されうるものであった。支出 は二六〇七貫三〇四匁(金四万三四五五両余相当... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第一節 藩体制の動揺 二 商品経済の展開と藩財政の窮乏 (二)知行借り上げと蔵入り 俸禄の支給方法 |
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ある年は一三分割)払いとし、残り一〇俵は手形で支給された。そのため相場によって引 き替えの値段が違い、米価が安値の時で一俵当たり七~八匁、高値の時で一一~一二匁で 取り引きされた。藩は手形を町人を通じて換金さ... |