新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第四節 天保の飢饉と藩政 二 藩財政の窮乏と流通統制 (三)「預手形」の発行と流通統制 預手形とは |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編2(近世1) |
.現存する預手形(宮崎札)当時、藩の勘定方の実務を担っていたのは、同年四月に就任し た御元方勘定奉行の田中勝衛(かつえ)であり、預かり手形の発行は彼の考案によるものと される。天保八年は前年からの不作であり、買い... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第四節 天保の飢饉と藩政 二 藩財政の窮乏と流通統制 (三)「預手形」の発行と流通統制 厄介視される預手形 |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編2(近世1) |
ので、実際に交換した形跡はない。文字どおり空手形に終わったのである。手形の停止と 相前後して、責任者の田中勝衛と、同役の三浦健蔵は責任を取らせられて罷免、処分され た(同前No.一三五)。表向きは彼らの私利私欲を... |
新編弘前市史 資料編3(近世編2) 第6章 幕藩体制の動揺と民衆 【解説】 |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 資料編3(近世編2) |
でも、預かり手形の発行を特色ある政策としてあげることができる。領内米穀の買い上げ 手段として、御元方の田中勝衛によって企図され、「宮崎札」の通称で天保八年十月に発 行された預かり札は、正金銭に交えて領内での通用も... |