新編弘前市史 通史編2(近世1) 第3章 幕藩体制の確立 第三節 西廻り海運と上方市場 一 西廻り海運の発展~北国海運から西廻り海運へ 中世の北国海運 |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編2(近世1) |
若狭・敦賀(つるが)を中点として、日本海沿岸地域と畿内とを結びつけた北国(ほっこく) 海運は、古くから発達していた。室町時代の中ごろに成ったという『廻船式目(かいせん しきもく)』に三津七湊(... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 序 新編弘前市史 通史編2(近世1) 目次 |
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……………………200第四節近世前期の商品流通と交通の整備…………………………210一 青森開港と初期海運…………………………………………210二陸上交通網の整備と岩木川 舟運……………………………218第三... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第2章 幕藩体制の成立 第四節 近世前期の商品流通と交通の整備 一 青森開港と初期海運 近世初期海運 |
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航海中、嵐に遭った際、無事避難できたことへの感謝の気持ちを表わしたものであろう。 この絵馬は、近世初期海運の実態を知る上で重要である。北国船とは、近世初期から前期 にかけて羽賀瀬(はがせ)船と並んで、日本海海... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第2章 幕藩体制の成立 第四節 近世前期の商品流通と交通の整備 一 青森開港と初期海運 [[青森開港と初期海運]] |
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慶長八年(一六〇三)、江戸幕府が成立した後、海運を通じた北奥地方と上方との経済的関 係は、寛文年間(一六六一~七三)、上方に至る西廻り航路が成立するま... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第2章 幕藩体制の成立 第四節 近世前期の商品流通と交通の整備 一 青森開港と初期海運 青森町の成立と青森開港 |
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軽から同藩の江戸屋敷へ御膳米(ごぜんまい)(江戸藩邸で費消する台所米)の廻漕を許可し たもので、東廻り海運、太平洋海運への参加を促すものとなった。寛永三年(一六二六)四 月六日、津軽信枚は家臣の森山弥七郎(も... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第3章 幕藩体制の確立 第三節 西廻り海運と上方市場 一 西廻り海運の発展~北国海運から西廻り海運へ 西廻海運による大坂廻米 |
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西廻海運が実現すると、上方廻米に利用される廻船の多くが大坂での雇船となった。しか も、積米の不足を訴えるほど潤... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第3章 幕藩体制の確立 第三節 西廻り海運と上方市場 一 西廻り海運の発展~北国海運から西廻り海運へ 西廻海運と領内の整備 |
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西廻海運の発達は、大坂市場の発達とともに盛んとなり、流通機構の再編成を促した。津 軽地方における上方廻米は、文... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第1章 統一政権と北奥の動向 第一節 大浦氏の統一政権への接触 一 関東・奥惣無事令と北奥大名の動向 北奥羽の大名の動向 |
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―蘆名(あしな)の系列が形成され、これをもとに推進されており、これに近い南部・安東 氏を加えると、北国海運の商業資本の存在まで予測することが可能であるという(朝尾直 弘「豊臣政権論」『講座日本歴史』近世一一九... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第1章 統一政権と北奥の動向 第二節 天正十八年の奥羽日の本仕置と北奥 二 領知安堵と太閤蔵入地の設定 太閤蔵入地の設定 |
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は、陸奥国に設定されたという蔵入地についてみてゆくことにしよう(以下は、渡辺信夫 「南部・津軽藩と若狭海運」福井県立図書館他編『日本海海運史の研究』一九六七年、お よび、長谷川前掲『近世国家と東北大名』による... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第1章 統一政権と北奥の動向 第四節 豊臣政権への軍役 一 伏見杉板の賦課 豊臣政権の奉行衆 |
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原の戦いで石田三成側につく大谷吉継であった。秀吉はこれら集権派に属する財務に秀で た奉行や家臣らを北国海運の拠点に据え、その海運によってもたらされる太閤蔵入地から の年貢米や伏見作事板等の調達と算用を担当させ... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第3章 幕藩体制の確立 第三節 西廻り海運と上方市場 二 十三廻しと領内商品流通 材木移出 |
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御用、もしくは、販売を目的とした材木の廻漕を担っていた。津軽領内の材木は、大坂・ 上方のみならず、東廻海運・太平洋海運をも通じて流通していたのである。さて、右にみ てきた材木移出の形態も、寛文四年(一六六四)... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第3章 幕藩体制の確立 第五節 弘前城下の発展 二 商品流通の発展と城下の変容 慶安二年の「弘前古御絵図」 |
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認められるところであり、これによれば、十七世紀の中ごろに弘前城下に居住していた町 人層の多くは、西廻り海運の航路に沿った地域の関係者であることがわかる。そして、こ れらの地名は、越前・若狭・加賀などの各湊津に... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第1章 統一政権と北奥の動向 第三節 九戸一揆と肥前名護屋への出陣 一 九戸一揆と動員大名 九戸一揆の始まり |
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北信愛(きたのぶちか)と浅野忠政を供としてつけ秀吉との謁見を命じた。四月十三日に出 発した利直は、北国海運によって京へ向かい、五月二十八日に上洛、翌二十九日に南部氏 の取次である前田利家を仲介として聚楽第(じ... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第1章 統一政権と北奥の動向 第三節 九戸一揆と肥前名護屋への出陣 三 大浦から堀越への移転~西根から東根へ 堀越城の構造 |
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入されていることが知られることから、「津軽一統志」の文禄三年居城移転を裏付けると ともに、大浦氏が北国海運を通じてさまざまな商品を購入していたことを知りえよう。 |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第1章 統一政権と北奥の動向 第四節 豊臣政権への軍役 一 伏見杉板の賦課 伏見作事板の運上と太閤蔵入地 |
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役の免許状を獲得し、領内のいずれの湊へでも出入りすることが許可されている。奥羽の 諸大名は、これら北国海運を担っている豪商との深い関係を持っていた(山口徹『日本近 世商業史の研究』一九九一年東京大学出版会刊)... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第1章 統一政権と北奥の動向 第四節 豊臣政権への軍役 三 北奥羽における領主支配 北奥羽の領知確定 |
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ており、その最北端にある北奥で浅野長吉が奉行として任務を確実に遂行しようとしたの である。その際、北国海運の豪商を利用し、豪商の経済力によって領国支配を強化すると ともに、京都への交通を握る敦賀・小浜の豪商を... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第3章 幕藩体制の確立 第一節 確立期における藩政の動向 三 寛文蝦夷蜂起への出兵 津軽領内のアイヌ民族 |
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できないものは専ら購入する形をとっていた。その購入資金は、漁労を中心とする猟、交 通路近くでの宿、領内海運=「小廻(こまわし)」への従事で得ていた(浪川前掲書)。この うち、漁労は生活に深く結びついており、ア... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第3章 幕藩体制の確立 第三節 西廻り海運と上方市場 一 西廻り海運の発展~北国海運から西廻り海運へ 上方廻米 |
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めていた。一方、「雇船(やといぶね)」はその多くが他国船であり、大きく敦賀・越前新 保・加賀などの北国海運関係と、大坂・塩飽(しわく)・備前西大寺・唐津などの瀬戸内海 および北九州関係に分けることができ、それ... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第3章 幕藩体制の確立 第三節 西廻り海運と上方市場 二 十三廻しと領内商品流通 近世の十三湊 |
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わみなと)」(正保・承応年間にはすでに「川湊」と称される湊へと変貌していた)として 岩木川舟運と日本海海運とを接続する機能を期待されており、寛文三年(一六六三)の沖横 目の任命に際しても、十三沖横目が任命され... |