新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第4章 中世前期 第三節 中世前期の宗教世界 一 古代における北奥の宗教世界 [[古代における北奥の宗教世界]] |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編1(古代・中世) |
志』に見る神社〉寺社名創建年次・創建者別当(宗派名)備考(1)岩木山三所大権現延暦十 五年真言宗百沢寺坂上田村麻呂の奉祭(2)八幡太神宮不詳最勝院(真言宗)鼻和庄八幡村は 坂上田村麻呂の陣所(3)大聖不動明王円智上人... |
新編弘前市史 資料編1(古代・中世編) 序 例言/目次(綱文・史料一覧/出典・典拠一覧) 第一章 綱文・史料一覧 [[第一章 綱文・史料一覧]] [[第一章 綱文・史料一覧]] |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 資料編1(古代・中世編) |
東使を征夷使とする。………………………………日本紀略51●延暦十二年(七九三)二月二 十一日、征夷副使坂上田村麻呂辞見。………………………………日本紀略51●延暦十三年 (七九四)正月一日、征夷大将軍大伴弟麻呂に節刀... |
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第4章 中世前期 第三節 中世前期の宗教世界 二 北奥宗教界を彩る中世的寺社 [[北奥宗教界を彩る中世的寺社]] |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編1(古代・中世) |
ながら、弘前を含めた北奥津軽の古代・中世における寺社群を表化した。その上で、古代 における当該地域は、坂上田村麻呂を開基と伝える神社が大半を占め、あわせて僧円智に 例をみるように、天台宗が布教した地域であることを確認... |
新編弘前市史 資料編1(古代・中世編) 第1章 蝦夷・津軽関係編年史料 [九世紀] |
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●延暦二十年(八〇一)二月二十四日、征夷大将軍坂上田村麻呂に節刀。●延暦二十年(八 〇一)九月二十七日、坂上田村麻呂、蝦夷征討。●延暦二十年(八〇一)十月二十八... |
新編弘前市史 資料編1(古代・中世編) 第1章 蝦夷・津軽関係編年史料 [八世紀] |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 資料編1(古代・中世編) |
●延暦十二年(七九三)二月十七日、征東使を征夷使とする。●延暦十二年(七九三)二月二 十一日、征夷副使坂上田村麻呂辞見。●延暦十三年(七九四)正月一日、征夷大将軍大伴弟 麻呂に節刀。●延暦十三年(七九四)正月十六日、... |
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第5章 中世後期 第五節 中世後期の宗教世界 二 津軽の修験道と神社 [[津軽の修験道と神社]] |
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いのは、地域的な特性を考える上で興味深い。こうした宗派的特性に思いを致し、遠く古 代東北の宗教世界が「坂上田村麻呂-伝教大師最澄」の天台宗を中心に彩られていたこと を想い起こすとき、次のような宗教構図を描くことができ... |
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第3章 古代蝦夷の時代 第三節 律令時代の青森 二 大征夷時代の青森 征夷大将軍大伴弟麻呂 |
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一〇万人であったという(史料二七六)。そしてこのときの副将軍に、「赤面黄髭、勇力人 にすぐ」といわれた坂上田村麻呂がいる(史料二一七、写真47)。当時三七歳。おそらくこ の征夷軍の実質的な指揮官として活躍したものと思... |
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第3章 古代蝦夷の時代 第三節 律令時代の青森 二 大征夷時代の青森 征夷大将軍 坂上田村麻呂 |
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延暦十五年(七九六)、坂上田村麻呂は陸奥出羽按察使・陸奥守に任ぜられ(史料二三八)、 また鎮守将軍を兼官することとなった(史料二三九)。... |
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第3章 古代蝦夷の時代 第三節 律令時代の青森 三 北奥地域の田村麻呂伝説 田村麻呂と青森 |
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前項で述べたように、著名な坂上田村麻呂は、史実としては現在の青森の地までは来てい ない。中央政府の東北経営が、現在の青森県域内の地にかかわる... |
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第4章 中世前期 第三節 中世前期の宗教世界 四 執権時頼の東国廻国をめぐって [[執権時頼の東国廻国をめぐって]] |
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じまる天台宗系寺院群は、いずれも真言密教へと首尾よく改宗を遂げたに違いない。古代 において、桓武天皇-坂上田村麻呂-最澄の三者によって彩られてきた北奥の天台宗的仏 教世界は、ここに装いも新たに真言密教系の世界へと変容... |
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第5章 中世後期 第五節 中世後期の宗教世界 四 中世津軽の宗教世界の特色 [[中世津軽の宗教世界の特色]] |
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在の在り方を、寺社建立の形態を物差しにしてみると、大別して、三つの形態に類型化で きる。一つは、古代の坂上田村麻呂とセットに考えられる神社の創建と天台宗寺院の造立 と通底する、かの執権時頼による護国寺(満蔵寺の前身)... |
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第3章 古代蝦夷の時代 第二節 津軽の蝦夷と阿倍比羅夫の遠征 四 阿倍比羅夫「北征」 田道伝説 |
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が、欽明天皇二十八年の洪水に際して白馬に乗って猿賀の地に流れ着いたという伝説が記 されているが、これは坂上田村麻呂伝説などと同じく後世の仮託であろう。もっとも田道 伝説は、先にも触れたように上毛野氏が大和政権による東... |
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第3章 古代蝦夷の時代 第三節 律令時代の青森 二 大征夷時代の青森 阿弖流為の投降 |
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うさんみけんうこのえのだいしょうひょうぶきょう)という、坂上氏としては例のない高 官であった。写真50坂上田村麻呂墓地(京都市山科区) |
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第3章 古代蝦夷の時代 第三節 律令時代の青森 四 元慶の乱と津軽 藤原保則の登用 |
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。保則は、「蝦夷反乱の原因は秋田城司の苛政にある。いまは蝦夷が一致団結して決起し ており、この状態では坂上田村麻呂でも平定は難しい。したがって、義をもって徳化し、 朝廷の威信を示せば、野心は和らぎ、武力なくして収束で... |
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第3章 古代蝦夷の時代 第五節 謎の一〇・一一世紀 一 鎮守府・秋田城体制 陸奥・出羽の在庁官人たち |
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密接に関係して、この時期以後は、何らかの形で南の中央からの力と深くかかわらざるを 得なくなっていった。坂上田村麻呂の時代までは、中央政府の政策として、「柵戸(さく こ)」という形で積極的に和人を蝦夷の住む地域に強制移... |
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第3章 古代蝦夷の時代 第五節 謎の一〇・一一世紀 四 俘囚長安倍氏と津軽・糠部 安倍氏の柵 |
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県金ヶ崎(かねがさき)町の鳥海(とのみ)柵(写真62)は安倍氏の重要拠点の一つであるが、 その場所は、坂上田村麻呂によって鎮守府の置かれた胆沢城と目と鼻の先にあり、土塁・ 堀・曲輪などの構造は、胆沢城との結びつきの深... |
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第4章 中世前期 第一節 中世的北方世界の開幕 一 延久蝦夷合戦 乳井福王寺の伝承 |
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社・写真73)の創建・開発に関わる縁起は重要である。写真73乳井神社(弘前市)それによ れば、福王寺は坂上田村麻呂の創建になるが、いったん荒廃したものを承暦二年(一〇七 八)、白河天皇の勅願により「東夷調伏」のために... |
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第4章 中世前期 第二節 鎌倉幕府の東夷成敗権と得宗領津軽 一 文治五年奥州合戦 泰衡の死 |
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)したという。この日、頼朝は陣岡蜂社(じんがおかはちしゃ)(写真99)に陣を構えた。陣 岡とは、かつて坂上田村麻呂・八幡太郎義家が陣を構えたところと言い伝えられ、地名も それに由来するのであろう。このあたりの原野は、... |
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第4章 中世前期 第二節 鎌倉幕府の東夷成敗権と得宗領津軽 六 境界の地津軽と「東夷成敗」権、そして安藤氏 安倍高丸 |
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のである。安日から系譜上、数代後に位置づけられた「高丸」なる人物もそれで、高丸と は悪路王とも呼ばれた坂上田村麻呂に対する抵抗伝説上の人物(モデルは実在の蝦夷の英 雄阿弖流為(あてるい))である。鎌倉末期頃から武家風... |
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第5章 中世後期 第一節 北辺の南北朝動乱 三 南北朝期の津軽安藤氏の動向 分裂した蝦夷沙汰 |
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で征夷大将軍に任命され、幕府を開いた尊氏には、もはや鎮守府将軍に任命される資格は ない。古代においては坂上田村麻呂が陸奥出羽按察使・陸奥守・鎮守府将軍・征夷大将軍 の四官を兼ねた例があるが、これは空前絶後のことである... |