新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第二節 対外危機と寛政改革 二 寛政改革の実施 (四)改革の諸政策と藩士土着政策 領内戸数・人数・諸家業調べおよび諸家業・諸職の統制 |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編2(近世1) |
った(資料近世2No.六六)。ただしこれは、城下や九浦をはじめとする町方のみが対象では ないことから、在方を含め領内全体の中で適正な措置をとる必要があった。むしろ人返し と家業改めは同じ比重をもって行われたと... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第四節 天保の飢饉と藩政 二 藩財政の窮乏と流通統制 (二)商品流通と商人統制 他領者の入領規制と流通統制 |
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定められた。旅人の「背負商」などの自由な商売は禁止され、従来どおり領内の問屋を経 由させられた。また、在方や町方では、身元が確かでない他領者を奉公人として雇うこと は禁止、田植えや稲刈り時などの短期間の雇用も... |
新編弘前市史 通史編3(近世2) 第6章 維新変革と藩体制の解体 第一節 幕末の政局と民衆 二 幕末期の民衆 (二)晴雨日記にみえる幕末 村の変容 |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編3(近世2) |
前項でみた嘉永六年(一八五三)十二月の生活規制は、実は在方・農村に対する条項の方が はるかに多い。こまごまとした服装規定のほかに、たとえば庄屋以外は脇差をさして... |
新編弘前市史 通史編3(近世2) 第7章 藩政期の人々の生活 第一節 武家の生活 二 藩主の日常生活 [[藩主の日常生活]] |
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なお天明四年は天明の大飢饉の時期であり、寛政二年は藩士土着制(はんしどちゃくせい) (弘前在住の藩士を在方へ強制転居させた政策)が開始されていた時期である。天明四年十 二月の概要を示すと次のようになる。(天明... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第一節 藩体制の動揺 一 宝暦・天明期の飢饉と農村 (二)天明の飢饉 飢饉への対応 |
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藩庁では天明三年九月十日に評定所に在方の有力者約六〇名と、弘前や両湊の御用達(ご ようたし)商人・名主ら約八五人を呼び集め、三奉行立ち会いの... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第一節 藩体制の動揺 二 商品経済の展開と藩財政の窮乏 (一)廻米と借財 御用金の賦課 |
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難儀であろうと、気の毒に思っている」と断りながらも、弘前・青森・鰺ヶ沢の分限者五 三人に計五四〇〇両、在方二七人に計八三三〇両の御用金の賦課を命じた。さらに寛延二 年(一七四九)の飢饉の後には、弘前・両浜・在... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第二節 対外危機と寛政改革 二 寛政改革の実施 (一)改革意見書とその基調 赤石安右衛門・菊池寛司の「覚」 |
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味が異なっている。赤石・菊池が意見書をまとめる段階で牧野・大道寺と相談したときに 、菊池が、まず最初は在方の有力な者に、開発分を所有地とする触れを出して随分と廃田 開発をさせ、その上で家中諸士にも開発させるべ... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第四節 天保の飢饉と藩政 一 天保の飢饉と農村 (二)人返しと人別把握 面改めの結果 |
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ほど少なくなっているが、この差は武家人口を引いたものと考えていい。総人口の内訳は 弘前三万七二二三人、在方一九万三六五八人、九浦が二万一五八七人である。他領に出稼 ぎに行っている者は男女合わせて五〇四一人、う... |
新編弘前市史 通史編3(近世2) 第6章 維新変革と藩体制の解体 第三節 藩政改革と藩制の終焉 二 戦後の経済政策 (二)青森商社と弘前 青森商社と帰田法 |
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ぞれ許可されたのである。その三八人の一覧が表30であるが、一人が居所を特定できない ものの、他は全員が在方の豪農である。では、なぜ彼ら豪農は家業新設を求めたかという と、従来、在方にあっては寛政四年(一七九二... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第3章 幕藩体制の確立 第四節 信政以後の政治動向 三 農村構造の変容~凶作と飢饉 上層農民・在方商人の伸長と藩政の動向 |
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十八世紀半ば以降は、上層農民・在方商人が発展した時期であった。飯詰村(いいづめむ ら)(現五所川原市飯詰)の飯塚家(いいづかけ)は、北屋... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第一節 藩体制の動揺 一 宝暦・天明期の飢饉と農村 (一)宝暦の飢饉 飢饉への対策 |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編2(近世1) |
いた点で、飢饉になった諸藩と対照的であった。藩は飢饉への対策として、十月に布達を 発し、町方では諸役、在方では年貢をいっさい免除し、残らず百姓に収穫した分を与える よう命じた(資料近世2No.三)。藩士へも知... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第一節 藩体制の動揺 一 宝暦・天明期の飢饉と農村 (二)天明の飢饉 飢饉のその後 |
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んなありさまだった。翌天明四年は閏一月二十九日に、田植えの時期を前に、疲弊した農 民を教導させるべく、在方の有力者一四人を「耕作取扱」役に任命、さらに一四人を手伝 に任命した。それに合わせて他領からの米買い付... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第二節 対外危機と寛政改革 二 寛政改革の実施 (一)改革意見書とその基調 毛内宜応の「秘書 全」 |
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儀作法を教えるという理由から知行蔵入(ちぎょうくらい)りとなった。その後、正徳二年 (一七一二)、再び在方に給地を与えることとしたが、その時の地方割り直しが、給地を極 めて分散して与えたことから、どこの在所も... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第二節 対外危機と寛政改革 二 寛政改革の実施 (二)藩士土着政策の展開 [[藩士土着政策の展開]] |
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改革意見書にみられるように、藩士土着策は、端的には、藩士の城下集住策と蔵米知行制 を見直し、藩士を在方に居住させ、直接生産活動に従事させることを基本とし、農民から 直接に年貢を徴収させる地方知行制に転換す... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第二節 対外危機と寛政改革 二 寛政改革の実施 (四)改革の諸政策と藩士土着政策 人返し令 |
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その対象は、天明元年(一七八一)以降に町方に引っ越してきた者すべてであるが、そのほ か弘前・九浦および在方の「小商人遊食之類」も対象としている。天明飢饉による混乱と 、百姓が在方を引き払って商人となったり、店... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第二節 対外危機と寛政改革 二 寛政改革の実施 (四)改革の諸政策と藩士土着政策 賃銭・物価の統制 |
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った。もちろん無家業・日雇家業・借宅などの小者については、この二、三ヵ月のうちに 手寄(てより)のある在方に引っ越しをし、早速農業に従事すること(資料近世2No.六六)と して、人返しの対象にはなっていたもの... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第四節 天保の飢饉と藩政 一 天保の飢饉と農村 (一)天保の飢饉 天保四年における藩の対応 |
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、春二月に到着している。また、天保四年には、天明飢饉以来強化された貯米制度が功を 奏した。天明期にも、在方への貯米は命じられていたが、実際は藩の廻米や借財返済に充 当されたりして、有名無実となっていた。藩はそ... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第四節 天保の飢饉と藩政 一 天保の飢饉と農村 (二)人返しと人別把握 文久の面改め |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編2(近世1) |
2)、農業を行うことより、農業を名目として商売を営むことを問題視しているのである。 調査に当たっては、在方は代官所手代や庄屋など村役人、町は町役人、寺社は門前(もん ぜん)庄屋が取りまとめることになっていた。... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第四節 天保の飢饉と藩政 二 藩財政の窮乏と流通統制 (二)商品流通と商人統制 隠津出・抜け米の取り締まり |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編2(近世1) |
月から始まる「預手形」による買米制に大きな役割を果たした。詳しくは次項で述べるが 、弘前では一町ごと、在方では一村ごとに米穀商売を扱う者を設定し、それ以外の者には 自由な商売を禁止した(資料近世2No.一六)... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第四節 天保の飢饉と藩政 二 藩財政の窮乏と流通統制 (三)「預手形」の発行と流通統制 穀物の流通統制 |
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。(「国日記」天保八年十二月十七日条)。御買〆所から払い下げを受け、町方・村方に販 売するのが、弘前と在方各町村に置かれた「米穀商売之者」であり、彼らを統括したのが 弘前の「御用達商人」であった。米穀商人は九... |