新編弘前市史 資料編2(近世編1) 第1章 藩政成立への道 編年史料(天正十七年~明暦二年) 編年史料 (天正十七年~明暦二年) |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 資料編2(近世編1) |
するように命じる。●天正十八年(一五九〇)十一月、前田利家、津軽仕置を終えて帰陣す ることを、津軽より国元へ伝える。●天正十八年(一五九〇)十二月二十九日、前田利家の 家臣河島重続、津軽仕置の終了と、南部右京... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第3章 幕藩体制の確立 第一節 確立期における藩政の動向 二 越後高田領検地と領内統一検地 越後高田領検地の実施 |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編2(近世1) |
れている(「越後高田領御検地ニ付役之覚」弘図古)。また、家老津軽政朝・津軽政実・津 軽政広三人の連名で国元の城代渡辺政敏に宛てた書状(三月晦日付)で、高田へ派遣する役 人のうち、竿奉行・勘定之者・物書などが不... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第2章 幕藩体制の成立 第二節 藩体制の成立 二 越後への転封問題 津軽信枚の越後転封 |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編2(近世1) |
梅津政景日記』(一九八四年岩波書店刊以下、略して『日記』とする)の記述が重要となる 。また、佐竹義宣が国元の家老梅津憲忠(政景の兄)に宛てた書状も当時の状況をよく伝え ている。以下これらの資料を中心に経過をみ... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第2章 幕藩体制の成立 第二節 藩体制の成立 一 初代・二代藩政の動向 初代為信の動向 |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編2(近世1) |
信らは依然在京しており、他の東北諸大名とは違い警備のための出陣要請はなかったこと である。第二は為信が国元と京都の間を頻繁に往復しているのに対して、信枚はほとんど 京から移動した形跡がないことである。家康が上... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第四節 天保の飢饉と藩政 二 藩財政の窮乏と流通統制 (一)藩財政の窮乏 文化~文政期の藩財政 |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編2(近世1) |
九九九両余であり、米方では五万八四八七石余、金方では一万二六八七両もの赤字になっ ている。米方の支出は国元・江戸・上方でそれぞれ計上されているが(表62)、そのうち一 二万六五八石、すなわち全体の半分弱が国元... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第三節 蝦夷地警備と化政期の藩政 三 蝦夷地引き揚げと沿岸警備 (二)沿岸警備と台場の構築 海防報告書にみる天保期の海防体制 |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編2(近世1) |
て大筒台場・遠見番所(とおみばんしょ)の破損修理などが認められた。天保十四年(一八 四三)三月の、「御国元海岸御固御人数書并御武器書」(弘図八)は、天保十三年の海防報 告書の写とみられるものであり、内容的には... |
新編弘前市史 通史編3(近世2) 第7章 藩政期の人々の生活 第一節 武家の生活 五 参勤交代と江戸屋敷の生活 (二)江戸屋敷の生活 災害と生活 |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編3(近世2) |
いん)(藩主家の菩提寺)へ近火見舞のため物頭格(ものがしらかく)の藤岡三左衛門が派遣 されている。また国元から修行に来ていた六人の僧侶が、駒込(こまごめ)の吉祥寺(きち じょうじ)で類焼に遭ったので、上屋敷の... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第3章 幕藩体制の確立 第三節 西廻り海運と上方市場 一 西廻り海運の発展~北国海運から西廻り海運へ 西廻海運による大坂廻米 |
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ものであった。すなわち、大坂廻着の雇船は、多くが蔵元によって雇われ、廻米の販売が 行われたのであった。国元と大坂間の蔵米の廻漕を蔵元が担うことにより、藩が主導して いた敦賀廻着の段階と異なり、隔地間の価格差に... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第2章 幕藩体制の成立 第一節 徳川政権と津軽氏の動向 二 江戸幕府からの軍役負担 正徳から天明にかけての大名課役 |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編2(近世1) |
四年(一七七五)の両度にわたって命じられた甲州川々普請がこれに当てはまる。このうち 明和三年の際には、国元の大地震で甚大な被害を被ったことにより、幕府から普請役御免 を命じられている。安永四年の場合は、惣奉行... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第一節 藩体制の動揺 一 宝暦・天明期の飢饉と農村 (一)宝暦の飢饉 飢饉への対策 |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編2(近世1) |
豊作だったものの、慢性的な財政難に悩む北奥諸藩では換金のため米穀が根こそぎ上方市 場に送られてしまい、国元に確保される量が極端に不足していた。津軽弘前藩の場合、い ち早く領内の米穀を確保し再分配を行ったので、... |
新編弘前市史 通史編3(近世2) 第6章 維新変革と藩体制の解体 第一節 幕末の政局と民衆 一 幕末の政局と弘前藩 (一)承昭の襲封と幕末の情勢 一〇代信順の治世 |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編3(近世2) |
処分となり、江戸屋敷の通行は西門の小門に限られ、家臣は月代(さかやき)を剃ることも 禁止された。また、国元でもこの間城門の大扉(おおとびら)は閉ざされ、くぐり戸から出 入りすることとされた。その他、鳴物停止(... |
新編弘前市史 通史編3(近世2) 第6章 維新変革と藩体制の解体 第二節 戊辰戦争と弘前 二 戊辰戦争下の奥羽 (二)列藩同盟問題と藩論の紛糾 白石会議 |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編3(近世2) |
の白石会議招請状は、仙台藩に滞在中の杉山八兵衛の許へ、翌五日に届けられた。閏四月 七日付の杉山八兵衛が国元へ宛てた書状に、この間の事情が説明されている(『弘前藩記 事』一)。それによると、五日に仙台藩家老但木... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第3章 幕藩体制の確立 第一節 確立期における藩政の動向 三 寛文蝦夷蜂起への出兵 寛文蝦夷蜂起と津軽弘前藩 |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編2(近世1) |
は、鉄炮隊中心の、指揮者を足軽頭・物頭一人ずつという小人数であった。蜂起を伝える 松前藩の通報に対し、国元では通報時点において加勢要請はいまだなされていないという 認識だったが、江戸藩邸では手に余って加勢要請... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第3章 幕藩体制の確立 第一節 確立期における藩政の動向 三 寛文蝦夷蜂起への出兵 情報収集活動 |
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二藩の動静を調査していた。津軽弘前藩では寛文九年(一六六九)七月十五日付で江戸在府 の家老北村宗好から国元の家老に対して、青森の町人を密かに松前に派遣すること、藩御 用達の松前町人工藤忠兵衛に状況を報告させる... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第3章 幕藩体制の確立 第一節 確立期における藩政の動向 四 元禄九年の家臣召し放ちと支配機構の再編 元禄の大飢饉と家臣召し放ち |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編2(近世1) |
の軽減などの施策が打ち出された(「国日記」元禄八年十月七日条)。消費都市である江戸 詰めの家臣たちは、国元より優遇されているものの、知行、俸禄は減額して支給された( 「国日記」元禄八年十二月九日条)。藩では、... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第4章 幕藩体制の動揺と民衆 第一節 藩体制の動揺 二 商品経済の展開と藩財政の窮乏 (一)廻米と借財 御用金の賦課 |
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このころから国元の商人たちからの御用金も恒常化してくる。「国日記」延享元年(一七 四四)七月五日条によると、茨木屋が七... |
新編弘前市史 通史編3(近世2) 第6章 維新変革と藩体制の解体 第一節 幕末の政局と民衆 一 幕末の政局と弘前藩 (二)近衛家警備と大政奉還 幕末の政情と近衛警備 |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編3(近世2) |
要請を受けて文久三年(一八六三)六月、隊長五十嵐所吉・小山庄五郎ほか九人の藩士が親 兵として選抜され、国元を出立した。出発に際して一行は承昭より「異変があった時は身 分の上下によらず、戦功に応じて必ず恩賞を与... |
新編弘前市史 通史編3(近世2) 第6章 維新変革と藩体制の解体 第二節 戊辰戦争と弘前 五 箱館戦争と弘前藩 (二)藩財政の窮乏化 新政府からの借財と藩札の発行 |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編3(近世2) |
外活動を行っていた公用人の神東太郎(じんとうたろう)と桜庭太次馬(さくらばたじま)は 次のような内情を国元に送った。東北・箱館戦争により国元では米金融通の途が尽き果て てしまった。そこで五~六万両の借金を申し... |
新編弘前市史 通史編3(近世2) 第7章 藩政期の人々の生活 第一節 武家の生活 五 参勤交代と江戸屋敷の生活 (二)江戸屋敷の生活 江戸での買い物 |
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍 通史編3(近世2) |
・醤(ひしお)・味噌・砂糖などがみえる。蜜柑・鰹の煮付け・鰻飯(うなぎめし)などが記 されているのは、国元ではめったに食べられなかったからであろうか。(3)勤務に関する 品物と思われるもの――半紙・半切(はん... |
新編弘前市史 通史編2(近世1) 第2章 幕藩体制の成立 第一節 徳川政権と津軽氏の動向 二 江戸幕府からの軍役負担 江戸時代初期の大名課役 |
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込まれていないことから、幕府は津軽家を軍編成から除外していたと考えてよい。にもか かわらず、津軽信枚は国元から兵を率いて出陣している。「津軽一統志」では、信枚の出 陣を七月下旬とするが(資料近世1No.三二六... |