弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍

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新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第5章 中世後期 第三節 南北交易と「境界地域」津軽 二 陶磁器と津軽
かわらけ地域
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍    通史編1(古代・中世)
さて、もう一つの問題はかわらけである。北日本では一二世紀ごろから津軽地域を中心と
して中国陶磁器が認められるが、一三世紀前半まではか...
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第4章 中世前期 第一節 中世的北方世界の開幕 三 考古学からみた中世的世界
かわらけと陶磁器
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍    通史編1(古代・中世)
中崎館遺跡から出土する遺物のなかでもっとも特色のある遺物が「かわらけ」(写真80)と
いわれるもので、基本的には皿形の土器である。主として宴会など非日常的なハレの場で
使用...
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第4章 中世前期 第一節 中世的北方世界の開幕 二 奥州藤原氏の登場と北方世界
奥大道と文物の流通
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍    通史編1(古代・中世)
も園地を伴った寝殿造り、京都風の生活であった。また出土遺物も質・量ともに豊富で、
陶磁器とともに大量のかわらけが出土している。かわらけとは素焼きの土器で、儀式的な
宴会の際に、使い捨ての食器として使用されるもので...
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第4章 中世前期 第一節 中世的北方世界の開幕 三 考古学からみた中世的世界
四耳壺の出土
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍    通史編1(古代・中世)
に描かれている状況をみると、白磁四耳壺は酒器、つまり酒を入れる器として使用し、柄
杓(ひしゃく)などでかわらけに酒を盛るための用途が推測される(写真82)。平泉では同時
に出土するかわらけの量が一〇トン以上と厖大...
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第5章 中世後期 第三節 南北交易と「境界地域」津軽 二 陶磁器と津軽
陶磁器と地域社会
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍    通史編1(古代・中世)
しているのである。事例としては特殊な部類に入るため、すべての陶磁器がそのようにさ
れたわけではないが、かわらけの稀少性とともに、陶磁器という「うつわ」に対する精神
性のあらわれとして注視すべき出土状況である。これ...
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第4章 中世前期 第一節 中世的北方世界の開幕 三 考古学からみた中世的世界
竪穴から掘立柱へ
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍    通史編1(古代・中世)
ら一種の屋敷割を示す状況が認められる。遺物の出土状況を見ると、Ⅲ期、Ⅳ期と考えた
区画施設(溝)から、かわらけや陶磁器の出土比率が高く、Ⅴ期以降も一定量出土している
。しかしⅢ期・Ⅳ期とⅤ期・Ⅵ期の出土遺物におけ...
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第5章 中世後期 第三節 南北交易と「境界地域」津軽 二 陶磁器と津軽
舶載と国産
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍    通史編1(古代・中世)
ば、出土陶磁器のうち中国製品の量が国産製品の量を凌(しの)ぐという現象と、政庁的な
場面で使用される「かわらけ」の稀少性は、北日本社会をみる上で重要な視点である。一
般に、中国製品(青磁・白磁・染付など)の出土す...
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第3章 古代蝦夷の時代 第四節 考古学からみた平安時代の津軽 四 擦文文化との交流
擦文文化の終末年代
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍    通史編1(古代・中世)
崎館遺跡堀跡(SD01)の堆積土および底面から出土した擦文土器が、一二世紀後半以降の製
作と推定されるかわらけと同時に存在した可能性を示すということ、さらには、北海道東
部の根室市浜別海(はまべっかい)遺跡では北...
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第4章 中世前期 第一節 中世的北方世界の開幕 二 奥州藤原氏の登場と北方世界
北奥における建郡
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍    通史編1(古代・中世)
常滑焼で、その分布は津軽・糠部には及ぶが、出羽には及んでいない。また平泉からは京
都文化の流れを引く「かわらけ」が大量に出土するが、それは時代が降るものの、津軽に
まで及んでいく。こうした事実は、まさに平泉藤原氏...
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第4章 中世前期 第一節 中世的北方世界の開幕 四 中世前期の交易
陸の道・海の道
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍    通史編1(古代・中世)
で波及したと想定されるものに、中国製白磁四耳壺・同碗・同皿、常滑・渥美の壺・甕な
どがある。前述した「かわらけ」の波及と軌を同じくしており、その出土地点は「奥大道
」のルートと近いことがわかる。この奥大道は『吾妻...
新編弘前市史 通史編1(古代・中世) 第5章 中世後期 第三節 南北交易と「境界地域」津軽 二 陶磁器と津軽
北日本の地域差
弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍    通史編1(古代・中世)
49陶磁器組成の比較つまり、志苔館は居館内部で宴会等の食膳行為を行うことが主体であ
り、若干ではあるがかわらけの出土もそのことを裏づけている。境関館の組成は城館の有
する政治的儀礼もさることながら、集落的な日常生...