第五編 札幌本府の形成 第一章 札幌本府の建設 第一節 開拓使の設置と北地問題 三 札幌建府の動向 東久世長官らの赴任 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
東久世の長官任用が内定した明治二年八月二十四日の夜、岩倉は島義勇・岩村通俊・岡本 監輔の開拓判官を招き、東久世の長官就任と北海道への迅速出発のことを示談している。 その結果来月五日には出帆可能との結... |
五 十文字龍助関係文書 解題 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第6巻 史料編1 |
うすけ)関係文書(以下十文字文書と略す)は、明治二年八月より同四年七月まで開拓使の 開拓大主典として、開拓判官島義勇の輩下で、あるいは島の東京召還後も草創期の札幌の 建設に携わった十文字龍助に関わる文書である。今... |
第五編 札幌本府の形成 第九章 札幌生成期の社会生活と文化 第四節 公娼制度の確立と人身売買 二 「官設」東京楼と「芸娼妓解放令」 「官設」東京楼 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
明治五年四月、薄野遊廓内の旅籠屋を「遊女屋」と称することを宣言した時点で、開拓判 官岩村通俊は、「西洋作之一大妓楼を」開拓使の定額金のうちより建設することを提案し た。これが、「御用女郎... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第一章 イシカリ役所とサッポロ 第一節 安政期以降のサッポロ 二 サッポロの開発と評価 この時期の評価 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
近世と近代は、太く深い歴史的なつながりがあったことを示している。これまでともすれ ば、開拓使の設置及び開拓判官島義勇の到来により、未開の荒野に突如として本府建設が 開始されたかのようにイメージ化されてきている。し... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第一章 イシカリ役所とサッポロ 第二節 第二次直轄とイシカリ 三 堀利熙の廻浦 『入北記』 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
雲の巻にあたるが、残念ながらこの巻のみが残存していない(第三章参照)。義勇は、明治 二年(一八六九)に開拓判官となり、札幌の本府建設にあたることになる。万吉は、安政五 年(一八五八)に在住となり、ワッカオイに入植... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第二章 幕府のイシカリ調査 第三節 箱館奉行と松浦武四郎の調査 二 松浦武四郎と蝦夷地踏査 武四郎その後の去就 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
仕の誘いを受けるがともに断っている(前出)。その後維新政権成立後、一時箱館府(判事) 、さらに開拓使(開拓判官)に仕官するが、これも明治三年三月には依願により官職・位階 も返上し、以降は全き市井人として、明治二十... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第三章 諸藩のイシカリ調査 第二節 諸藩の関心 二 佐賀藩 佐賀藩と開拓使 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
四日に蝦夷開拓督務、七月十三日に開拓長官に任じられ、島義勇も六月六日に蝦夷開拓御 用掛、七月二十二日に開拓判官に任じられ、その後義勇は、札幌本府の建設に従事するよ うになるのである。開拓使の当初には、各藩・寺院に... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第五章 サッポロ越新道 第三節 定山渓ルートと温泉開発 二 早山清太郎の温泉開発 早山清太郎による道路開削 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
古く伝えるのは「札幌開拓記」である。「札幌開拓記」は、明治三年(一八七〇)から札幌 本庁の担当となった開拓判官岩村通俊が、明治六年二月に辞職に際して記し、後任の松本 十郎にあたえたものといわれている。「札幌開拓記... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第八章 イシカリ御手作場の経営 第四節 御手作場経営の実態 三 イシカリ御手作場の終焉 幕府の倒壊と大友亀太郎の去就 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
類ならびに残金を兵部大録桜井安宅らに引き継いだ。これより先に石狩において、札幌本 府建設に奔走していた開拓判官島義勇に大友は招かれ、開拓事業推進のため開拓使への就 任を懇請されたが、今その職兵部省にあるをもって辞... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第九章 村の形成と幕末のサッポロ 第一節 ハッサム村 一 ハッサム村の成立 ハッサム村の成立 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
となるが、今のところ成立の時期、村役人等についてほとんど知るところがない。ただ後 年開拓大主典として、開拓判官島義勇の部下であった十文字龍助の文書『御金遣払帖』明 治三年(一八七〇)二月十三日の項に「発三村百姓代... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第九章 村の形成と幕末のサッポロ 第三節 サッポロ村 三 御手作場の家並みと生活 開墾取扱所ほか建造物 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
ると、あるいはこの在住家作二軒分が利用されたものであろうか(明治二年札幌本府建設 のため乗り込んできた開拓判官島義勇は、この大友役宅をさらに移築して官宅としたとあ るところを見ると、単なる規格的な単一の在住家作で... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第九章 村の形成と幕末のサッポロ 第四節 幕末の情勢とサッポロ 三 箱館戦争の余波と兵部省支配 兵部省の石狩支配 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
に会津降伏人処置の事業が着手して進展し始めた矢先に、開拓使は札幌に本府を建設しよ うと、明治二年十月に開拓判官島義勇以下が赴任し、同月十二日に小樽郡銭函に開拓使仮 役所を設置して、直ちに着業したのである。兵部省の... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第十章 建府論の展開 第二節 藩士・幕吏等の意見 一 十文字龍助の意見 仙台藩と十文字龍助 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
四年に蝦夷地を調査した島は、途中涌谷で十文字宅に宿泊をしている。明治二年八月に開 拓大主典に任じられ、開拓判官として札幌本府の建設等にあたった島義勇を補佐して、札 幌草創期に重要な役割を果たした人物である。一方、... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第十章 建府論の展開 第二節 藩士・幕吏等の意見 二 岡本監輔の意見 岡本監輔 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
地視察の許可を得て同島の北端までを探検し、その後も北地経略に奔走した。明治以後も 、箱館裁判所権判事、開拓判官となり、カラフト問題の処理にあたった。このように、岡 本はこの時期のカラフトの第一人者であり、したがっ... |
[[図版・写真・表組一覧 刊行の趣旨 奥付]] 刊行の趣旨(昭和五十六年九月十八日) |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
て近藤重蔵、松浦武四郎らにより広い北海道を統轄する候補地として注目されていた。明 治二年(一八六九)に開拓判官島義勇によって本道の首府として建設の礎が築かれて以来、 すでに一一〇余年が経過しているが、その間、札幌... |
[[口絵・第四回配本にあたって・例言・総目次]] 口絵 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
った画家船越長善(本巻598頁参照)が描いた、明治6年における札幌市街の真景である。札 幌本府建設は、開拓判官島義勇を担当責任者として明治2年暮から始まり、多少の曲折を 経た後、6年中には白亜の開拓使本庁舎も含め... |
第五編 札幌本府の形成 第一章 札幌本府の建設 第一節 開拓使の設置と北地問題 二 北地対策の変転 開拓使の発足 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
保日記と略記)との記事が現われた。長官に引き続き、七月二十日に前会計官判事兼蝦夷 開拓御用掛の島義勇を開拓判官に、七月二十三日に前箱館府知事の清水谷公考を開拓次官 に、また同日前佐賀県権大参事の岩村右近(定高)を... |
第五編 札幌本府の形成 第一章 札幌本府の建設 第三節 開拓使の体制整備と札幌本府建設 一 樺太分離 丸山外務大丞の樺太建議 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
明治二年九月二十二日岡本開拓判官、丸山外務大丞、谷元外務権大丞らが農工民を伴って 久春古丹に到着し、直ちに対露交渉を開始した。十月一日... |
第五編 札幌本府の形成 第一章 札幌本府の建設 第四節 初期移民と村落の形成 一 開拓使の移民政策 周辺村落の形成と移民 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
。ただ札幌本府論は開拓使や明治政府の内部でも迂余曲折を経ていることは、第一節で詳 述した通りであるが、開拓判官の島義勇は本府建設とともに周辺村落の形成を企図し、三 年に至り移民の募集に着手する。それが庚午移民であ... |
第五編 札幌本府の形成 第七章 社寺の創基とキリスト教の宣教 第一節 札幌神社および開拓地神社の創立 二 札幌神社の創建 霊代の札幌奉遷 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
いる。霊代(御神体)は九月二十日、長官一行と共に東京出発、二十五日に函館に到着した 。さらにここからは開拓判官島義勇らによってほぼ陸路銭函へ運ばれ、仮役所となった通 行屋におかれた。ついで同年十二月三日、島は霊代... |