第三編 イシカリ場所の成立 第五章 幕府とイシカリ 第一節 幕府の蝦夷地政策 一 北辺の危機 開拓論・国防論 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
ので、老中田沼意次に与えた影響は少なからぬものがあった。このため幕府は、天明五年 にはじめて大がかりな蝦夷地調査を行うこととなり、幕府普請役山口鉄五郎、同佐藤玄六 郎等を蝦夷地に派遣した。天明五年三月、福山に到着し... |
[[口絵 第三回配本にあたって 編集にあたって 凡例 新札幌市史 総目次]] 新札幌市史 第一巻 通史一/総目次 |
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第一節幕府の蝦夷地政策…415一北辺の危機ロシアの南下開拓論・国防論御救交易二東蝦 夷地の直轄寛政十年蝦夷地調査直轄と経営方針蝦夷地警備と「在住」の任用第二節西蝦夷 地の直轄とイシカリ…427一文化三年の西蝦夷地調... |
第三編 イシカリ場所の成立 第五章 幕府とイシカリ 第一節 幕府の蝦夷地政策 二 東蝦夷地の直轄 寛政十年蝦夷地調査 |
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夷地のことに深く関わりを持つ支配勘定近藤重蔵もいた。一行は、東西蝦夷地二手に分か れて調査を行った。西蝦夷地調査隊は、三橋藤右衛門等上下二七人であった。同年五月二 十五日に福山を出立し、それより乙部、熊石、セタナイ... |
第三編 イシカリ場所の成立 第八章 松前藩の復領とイシカリ場所 第二節 蝦夷地開拓論・海防論とイシカリ場所 一 水戸藩の蝦夷地開拓の展望 大内清右衛門の偵察 |
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にのぼったのにも水戸藩の少なからぬ力があった。寛政五年(一七九三)の水戸藩の医師木 村謙次、武石民蔵の蝦夷地調査、同十年の幕吏近藤重蔵等の蝦夷地調査に参加した木村謙 次の活躍などがそれである。それに寛政八年、前年よ... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第三章 諸藩のイシカリ調査 第一節 老中家臣の調査 三 老中堀田正睦家臣の調査 第二次調査 |
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佐倉藩の第二次蝦夷地調査は翌安政四年二つの班によって行われた。すなわち、エトロフ 班とカラフト班各四人ずつ、あわせて八人が蝦夷... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第三章 諸藩のイシカリ調査 第二節 諸藩の関心 二 佐賀藩 佐賀藩と開拓使 |
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った大野藩を除き、東北諸藩に限られることとなり、佐賀藩の計画も実現にはいたらなか った。そして島義勇の蝦夷地調査も、いったん無駄となるかにみえたが、その後一二年を 経て、再び生かされることになった。藩主鍋島直正が、... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第三章 諸藩のイシカリ調査 第二節 諸藩の関心 三 仙台藩 玉虫左太夫 |
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える。建府の必要性は交通網建設と表裏の関係で本格的に課題化してくるのである。安政 期、仙台藩がすすめた蝦夷地調査には対外関係の急迫という前提条件があったが、一方、 藩内の財政問題とのからみを無視することはできない。... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第十章 建府論の展開 第三節 松浦武四郎の建府論 一 松浦武四郎の山川地理実検 武四郎の蝦夷地調査の主目的 |
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君御逢、惣て蝦夷地新開新道の儀内談有之候」と記している(前出)。以上の文言を見てみ ると、松浦武四郎の蝦夷地調査行においては、その山川地理の取調べと共に、蝦夷地の新 開道路の見立てが、一貫してその主要命題として課せ... |
第三編 イシカリ場所の成立 第五章 幕府とイシカリ 第一節 幕府の蝦夷地政策 一 北辺の危機 御救交易 |
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天明五、六年の蝦夷地調査は、ロシア人が蝦夷地の北辺に迫っている状況を明らかにし、 幕府もそれを等閑視することができなくなった。... |
第三編 イシカリ場所の成立 第五章 幕府とイシカリ 第二節 西蝦夷地の直轄とイシカリ 一 文化三年の西蝦夷地調査 調査の目的 |
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東蝦夷地が、享和二年(一八〇二)永久上知となり、松前藩は、西蝦夷地のみの経営および 永久上知代価として... |
第三編 イシカリ場所の成立 第六章 イシカリ場所の展開と漁業権紛争 第二節 イザリ・ムイザリ漁業権紛争 二 漁業権紛争の発端 ウライの没収と出漁禁止 |
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た。さらに、文化三年(一八〇六)、西蝦夷地直轄を決定する幕府目付遠山金四郎と勘定吟 味役村垣左太夫の西蝦夷地調査の際、ユウフツから西蝦夷地イシカリへ抜けるいわゆるシ コツ越え道を整備することになり、イザリブトに通行... |
第三編 イシカリ場所の成立 第七章 幕府の蝦夷地調査とイシカリ要害論 第一節 イシカリ川水系と東西連絡路の歴史 一 一七世紀 寛文期の史料から |
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イシカリ川とその支流に広がるサッポロ地域の状況が、記録に登場してくるのは、寛文九 年(一六六九)から翌... |
第三編 イシカリ場所の成立 第七章 幕府の蝦夷地調査とイシカリ要害論 第二節 幕府の蝦夷地調査とシコツ越 一 東蝦夷地直轄前後 串原正峯 |
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寛政元年(一七八九)、クナシリ・メナシ地方で発生したアイヌの蜂起事件のあと、同三、 四年にかけて交易の... |
第三編 イシカリ場所の成立 第七章 幕府の蝦夷地調査とイシカリ要害論 第二節 幕府の蝦夷地調査とシコツ越 一 東蝦夷地直轄前後 武藤勘蔵 |
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(一七九八)、幕府は連年異国船が蝦夷地に来舶するようになり、北辺の不安が高まってき たため、その対策に蝦夷地調査を行った。一行は、幕府目付渡辺久蔵胤、使番大河内善兵 衛政寿、勘定吟味役三橋藤右衛門成方ら一八〇余名と... |
第三編 イシカリ場所の成立 第七章 幕府の蝦夷地調査とイシカリ要害論 第二節 幕府の蝦夷地調査とシコツ越 二 西蝦夷地直轄前後 井上貫流一行 |
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、交通手段をはじめ、宿泊施設なども目に見えて整備されてきているのがうかがわれる。 それとともに、幕府の蝦夷地調査や警備等には道案内はもとより、食糧や物資の運搬、船 の提供、宿泊施設の賄いといった、交通が発達するにつ... |
第三編 イシカリ場所の成立 第七章 幕府の蝦夷地調査とイシカリ要害論 第三節 近藤重蔵イシカリ要害論 二 蝦夷地調査から要害論へ 松前蝦夷御用取扱 |
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近藤重蔵は、寛政九年に幕府に提出した蝦夷地取締についての建言が契機となり、翌年に は松前蝦夷御用取扱に... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第一章 イシカリ役所とサッポロ 第一節 安政期以降のサッポロ 一 箱館開港と第二次直轄 箱館開港と箱館奉行の設置 |
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るために、翌七年一月には村垣範正・堀利熙を松前蝦夷地の御用掛となし交渉に当たらせ 、つづいて二月八日に蝦夷地調査のための出張を命じた。両人は調査の結果を九月に復命 したが、その中で、蝦夷地の警備・開発及びアイヌの「... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第二章 幕府のイシカリ調査 第一節 安政元年の調査 一 松前蝦夷地御用取調 北地調査の必要 |
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座哉」(幕末外国関係文書三)を老中に伺い出、大目付格西丸留守居筒井政憲、勘定奉行川 路聖謨と荒尾が松前蝦夷地調査方針の検討にあたり、二つの分野で調査をすすめていくこ とになった。その一つは急迫する当面の課題に対処す... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第二章 幕府のイシカリ調査 第一節 安政元年の調査 二 堀、村垣の調査団 現地調査団の構成 |
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人となった。外国奉行が新設されてこれを兼ねるが、幕閣の意見が対立、万延元年十一月 自刃するにいたった。蝦夷地調査で彼を支えたのは河津三郎太郎ら三人の徒目付で、それ に小人目付七人が加わり一〇人の幕吏が従った。また、... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第二章 幕府のイシカリ調査 第一節 安政元年の調査 二 堀、村垣の調査団 平山謙二郎と一瀬紀一郎 |
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用を命じられた。アメリカのペリー艦隊浦賀来航に際し海防外交用務にあたった実績がか われてのことという。蝦夷地調査をおえて安政元年十一月江戸にもどってからも外交用務 に従事するが、安政の大獄で閉門にあい、ゆるされて文... |