第三編 イシカリ場所の成立 第四章 イシカリ十三場所の成立 第二節 場所請負制の成立と十三場所 二 宝暦・明和・安永期 (1) 飛驒屋の場合 場所請負へ |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
上、残金五四〇〇両の引当として、翌三年より二〇カ年間エトモ、アッケシ、キイタップ 、クナシリの四場所の夏商を運上金二七〇両で請負わせることで決着をつけた。いずれも 藩主直場所である。さらに同四年には、同二年に... |
第三編 イシカリ場所の成立 第六章 イシカリ場所の展開と漁業権紛争 第一節 イシカリ場所の展開 一 変わる漁法と生産 請負方式の変化 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
ところ、「夏場所之内五ケ所請負人取斗方不取締之義有之。蝦夷人介抱難行届、難儀およ び候様子」といった、夏商五場所の「不取締」まで指摘されてしまった。このため、松前 奉行では、その措置として入札・吟味を行わない... |
第三編 イシカリ場所の成立 第四章 イシカリ十三場所の成立 第二節 場所請負制の成立と十三場所 一 享保・元文期 [[享保・元文期]] 十三場所と夏商 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
夏商とは、アイヌが狩猟・漁撈で得た産物、すなわち干鮭や熊の毛皮、熊の胆、鷹の羽な ど、いわゆる軽物類との交... |
第三編 イシカリ場所の成立 第四章 イシカリ十三場所の成立 第二節 場所請負制の成立と十三場所 二 宝暦・明和・安永期 (2) 阿部屋の場合 「しやつほろ」夏商 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
二年(一七六五)、飛驒屋がまだイシカリ山請負を盛んに行っていた同じころ、阿部屋は「 しやつほろ」場所の夏商を請負うことになった。それは、明和二年十一月十六日付の「し やつほろ」場所の知行主である南条安右衛門か... |
第三編 イシカリ場所の成立 第四章 イシカリ十三場所の成立 第二節 場所請負制の成立と十三場所 三 天明・寛政期 [[天明・寛政期]] 十三場所の変遷と請負人 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
イシカリの夏商場所である、いわゆる「イシカリ十三場所」は、天明期以降になると場所 名と知行主名とが対になって記録され... |
第三編 イシカリ場所の成立 第四章 イシカリ十三場所の成立 第二節 場所請負制の成立と十三場所 二 宝暦・明和・安永期 (1) 飛驒屋の場合 イシカリ山請負 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
ると、イシカリ場所の請負の形態のひとつとして、イシカリの蝦夷檜山の伐木、すなわち 山請負をしつつ次第に夏商場所の請負に変化していくかたちがあらわれてくる。飛驒国出 身の材木商飛驒屋久兵衛がそれである。飛驒屋久... |
[[口絵 第三回配本にあたって 編集にあたって 凡例 新札幌市史 総目次]] 新札幌市史 第一巻 通史一/総目次 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
秋味船第二節場所請負制の成立と十三場所…390一享保・元文期イシカリ「場所」と鮭秋 味の請負十三場所と夏商二宝暦・明和・安永期(1)飛驒屋の場合イシカリ山請負場所請負へ (2)阿部屋の場合阿部屋村山伝兵衛「し... |
第三編 イシカリ場所の成立 第四章 イシカリ十三場所の成立 第二節 場所請負制の成立と十三場所 一 享保・元文期 [[享保・元文期]] イシカリ「場所」と鮭 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
)し、塩引加工された。このように豊富な鮭は、前述したごとく元禄年間を通じて、干鮭 の多くとれる地域は、夏商の主産物として家臣へ給与されていたし、一方の「生鮭」は、 藩主の利権として位置づけられていたが、塩引加... |
第三編 イシカリ場所の成立 第四章 イシカリ十三場所の成立 第二節 場所請負制の成立と十三場所 二 宝暦・明和・安永期 (3) その他の場合 熊野屋菊池忠右衛門 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
阿部屋村山伝兵衛が、南条安右衛門と、「しやつほろ」場所夏商の請負証文を取り交した 同じ明和二年(一七六五)、南部の山師熊野屋菊池忠右衛門は、福山城の表御門などの... |
第三編 イシカリ場所の成立 第四章 イシカリ十三場所の成立 第二節 場所請負制の成立と十三場所 三 天明・寛政期 [[天明・寛政期]] 商品流通にのった鮭 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
ことから同五年からは半高を藩主に返納、残り半高を船九艘をもって経営にあたっていた 。ちょうど、イシカリ夏商場所の運上金が増大したように、秋味漁においてもこの時期に 大きな変化がみられた。すなわち、蝦夷地と日本... |
第三編 イシカリ場所の成立 第四章 イシカリ十三場所の成立 第二節 場所請負制の成立と十三場所 三 天明・寛政期 [[天明・寛政期]] 阿部屋の台頭と没落 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
「しやつほろ」場所夏商を手に入れた阿部屋は、飛驒屋が安永四年(一七七五)、前述した ような経緯で手に入れたソウヤ場所の下請を... |
[[図版・写真・表組一覧 刊行の趣旨 奥付]] 図版・写真・表組一覧 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
)武川家文書『惣元立指引目録』より(396頁)表-4宝暦3年指荷高同上(399頁)表-5イシカリ 場所夏商運上金・仕入金高(宝暦8~明和5年)同上(401頁)表-6イシカリ十三場所・知行主 ・請負人・運上金変... |
一 村山家資料 解題 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第6巻 史料編1 |
かかわる文書記録を四項にわけて編集し、村山家資料と名付けた。「石狩場所経営文書」 には、村山家が札幌の夏商場を請負ってから罷免されるまでの文書十二点をあつめた。件 名番号一、二は明和年間の夏商場請負証文で、既... |
[[口絵 第三回配本にあたって 編集にあたって 凡例 新札幌市史 総目次]] 口絵 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
請負は、文化12年(1815)以降阿部屋の単独請負になり、文政元年(1818)にはイシカリ十三 場所の夏商の一括請負も加わって、安政5年(1858)のイシカリ改革まで続けられた。この 図は、イシカリ川河口から... |
第三編 イシカリ場所の成立 第三章 蝦夷地支配体制の展開 第二節 紛争下のイシカリ 二 アイヌ支配の強化 起請文の事 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
っているが、一俵七、八升まで減らされていた米が、この紛争で五升前後戻ったことにな ろうか。なお快風丸は夏商になる熊皮、干鮭、ラッコの皮、トドの皮を積んで来ているが 、これらの品の交易先は松前藩のみであることを... |
第三編 イシカリ場所の成立 第四章 イシカリ十三場所の成立 第一節 商場知行から商場請負へ 一 イシカリの知行所持 鳥屋場から商場知行へ |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
商場と呼ばれていたことになる。商場となると知行主は米、酒、煙草類とアイヌの獣皮、 干鮭などとを交易する夏商船を出していたわけだが、ただ秋味船は藩主の権利に属してい た。なお『広時日記』の五月十日の項に「松平大... |
第三編 イシカリ場所の成立 第四章 イシカリ十三場所の成立 第二節 場所請負制の成立と十三場所 一 享保・元文期 [[享保・元文期]] 秋味の請負 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
おける秋味、すなわち「生鮭」交易の権利は、前述したように藩主に属しており、後述す るイシカリ十三場所の夏商の権利とは、あきらかに異にしていた。元禄年代(一六八八~ 一七〇三)にすでにみられた、秋味交易の権利を... |
第三編 イシカリ場所の成立 第六章 イシカリ場所の展開と漁業権紛争 第一節 イシカリ場所の展開 二 集約されるアイヌの人びと 集約化されるアイヌ労働 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
確かのようである。秋味漁においてはどうであったろうか。この時期の秋味請負のかたち は、前述したように、夏商、秋味請負ともに同一請負人が請負い、おまけに網の導入によ り一度に大量の労働力を必要とした。このことは... |
第三編 イシカリ場所の成立 第六章 イシカリ場所の展開と漁業権紛争 第一節 イシカリ場所の展開 二 集約されるアイヌの人びと 疱瘡の犠牲 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
文七分上納可致寅九月(村山家資料道開)これにより、阿部屋は、「秋味鮭運上金」二二五 〇両、「拾三ケ場所夏商運上金」六七八両余をそれぞれ半額に、また、前年未納分の九二 五両の三分の一も免除といった特別な措置を認... |
第三編 イシカリ場所の成立 第八章 松前藩の復領とイシカリ場所 第一節 復領後の藩政とイシカリ場所 二 復領下のイシカリ場所経営 鮭漁の発展と変わる漁法 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
営は、前述したごとく疱瘡の流行による人口の激減といった事態が生じ、文政元年(一八 一八)秋味運上および夏商運上ともに半減してもらっている状況であった。折りからイシ カリ場所は、不漁が続き、同三年二月には、急場... |