第三編 イシカリ場所の成立 第四章 イシカリ十三場所の成立 第二節 場所請負制の成立と十三場所 二 宝暦・明和・安永期 (1) 飛驒屋の場合 場所請負へ |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
蝦夷檜山請負の権利をまったく失った飛驒屋は、当然のことながら、これまでの運上金の 先納分、御用金などの返済を藩に要求したことはいうまでもない。しかし藩は、約束をし たのに実行しなかっ... |
第三編 イシカリ場所の成立 第六章 イシカリ場所の展開と漁業権紛争 第一節 イシカリ場所の展開 二 集約されるアイヌの人びと 疱瘡の犠牲 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
あった。このような状況にたちいたったイシカリ場所の請負人阿部屋村山伝兵衛は、つぶ さにこの状況を訴え、運上金の減額を嘆願した。この嘆願に対して、文政元年(一八一八) 九月、阿部屋に次の運上金半減の許可がおりた。... |
第三編 イシカリ場所の成立 第四章 イシカリ十三場所の成立 第二節 場所請負制の成立と十三場所 三 天明・寛政期 [[天明・寛政期]] 十三場所の変遷と請負人 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
四年『東西蝦夷地場所附』(武川家文書)にいたる七種類の史料から、知行主名を軸とし、 場所名、請負人名、運上金等を拾いあげたものである。表-6イシカリ十三場所・知行主・ 請負人・運上金変遷表比定場所ナイホ下サツポ... |
第三編 イシカリ場所の成立 第六章 イシカリ場所の展開と漁業権紛争 第一節 イシカリ場所の展開 一 変わる漁法と生産 請負方式の変化 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
の有力者である阿部屋伝兵衛と山田文右衛門の二人に、「夏漁之方五ケ所ニテ是迄之通三 百弐拾両、秋味之方も運上金是迄之通弐千弐百両ニテ、当亥年より卯年迄五ケ年」(同前) 間、預けようとした。ここで亥年とは、文化十二... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第二章 幕府のイシカリ調査 第三節 箱館奉行と松浦武四郎の調査 三 松浦武四郎のサッポロ調査 弘化三年の調査 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
小八、九戸)、弁天社、それに夷人小屋(六、七軒)がある。イシカリ場所は阿部屋村山伝 次郎の請負で、その運上金二二五〇両、夏場秋味金一〇〇〇両、差荷物代上乗金三九両一 歩である。このイシカリ場所に属するアイヌの人... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第二章 幕府のイシカリ調査 第三節 箱館奉行と松浦武四郎の調査 三 松浦武四郎のサッポロ調査 安政三年の調査 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
〉ハッサム川の注ぎ口、幅およそ七間、遅流で深い。この川はイシカリ十三場所の一つで 昔は番屋があり、その運上金四〇両、別段一〇両、差荷物代金四両であった由。この川筋 に夷人小屋あり、乙名イソウクテ、小使コモンタが... |
第三編 イシカリ場所の成立 第四章 イシカリ十三場所の成立 第二節 場所請負制の成立と十三場所 一 享保・元文期 [[享保・元文期]] 十三場所と夏商 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
共持参ル、浜辺之蝦夷数子・油等もアリ、五百石積より二百石積之船迨拾六艘右之川エ六 月ニ参り七月ニ帰ル、運上金年々不同、内四艘分之運上金○志摩守様エ揚ル、石カリハ夏 塩鱒船六百二艘一ケ年ニ舟一艘ニテ百両ツヽ上ル、... |
第三編 イシカリ場所の成立 第五章 幕府とイシカリ 第二節 西蝦夷地の直轄とイシカリ 二 西蝦夷地の直轄と警備 蝦夷地見回りとイシカリ場所 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
伝次郎の『西蝦夷地日記』には、イシカリ十三場所の知行主、請負人、支配人、アイヌ人 口、アイヌの三役名、運上金等まで書き出してある。表3は、それらを場所ごとに並べた ものである。表によれば、トクヒラとナイホが直場... |
第三編 イシカリ場所の成立 第八章 松前藩の復領とイシカリ場所 第一節 復領後の藩政とイシカリ場所 二 復領下のイシカリ場所経営 鮭漁の発展と変わる漁法 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
ている状況であった。折りからイシカリ場所は、不漁が続き、同三年二月には、急場をし のぐために栖原茂八が運上金の未納分などを肩代わりするといった、「仕法立替」(経営 の改革)が行われたばかりであった(村山家資料新... |
第三編 イシカリ場所の成立 第四章 イシカリ十三場所の成立 第二節 場所請負制の成立と十三場所 二 宝暦・明和・安永期 (1) 飛驒屋の場合 イシカリ山請負 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
を入れ、寸甫=丸太一〇〇石につき二八〇挺のものを一カ年一万二〇〇〇石ずつ伐り出し 、イシカリ川へ流送し運上金一カ年六〇〇両ずつ納入するといった内容であった。実際、 宝暦四年には伐木が行われたようだ。飛驒屋のイシ... |
第三編 イシカリ場所の成立 第四章 イシカリ十三場所の成立 第二節 場所請負制の成立と十三場所 二 宝暦・明和・安永期 (2) 阿部屋の場合 「しやつほろ」夏商 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
ほろ夏商場所来ル従戌之年丑ノ年迄四ケ年之間運上ニ相渡申所無相違候。壱ケ年ニ小判廿 七両宛相定、尤戌之年運上金之内小判拾四両唯今請取、残て拾三両来三月請取可申候。亥 ノ年之分は戌ノ五月、子ノ年分は亥之五月、丑之分... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第二章 幕府のイシカリ調査 第一節 安政元年の調査 二 堀、村垣の調査団 依田次郎助 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
ニ相成申候。場所も随分宜敷処ニして、大舟五六十ハ掛居ル処有。但し、鯡も此辺の一第 (第一)の場ニして、運上金も六百両余上ル由。二八取りも千二三百も有之様子ニ御座候事 。併、夷人少シ。但し、此近辺ニ化石の出ル処有... |
[[図版・写真・表組一覧 刊行の趣旨 奥付]] 図版・写真・表組一覧 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
川家文書『惣元立指引目録』より(396頁)表-4宝暦3年指荷高同上(399頁)表-5イシカリ場 所夏商運上金・仕入金高(宝暦8~明和5年)同上(401頁)表-6イシカリ十三場所・知行主・ 請負人・運上金変遷表『... |
第三編 イシカリ場所の成立 第四章 イシカリ十三場所の成立 第二節 場所請負制の成立と十三場所 一 享保・元文期 [[享保・元文期]] 秋味の請負 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
シカリ川の川べりをいくつかに区切り、簗をしかけて秋味をとる様子を示したものであろ うか。しかも、藩主へ運上金を納入し、津軽やそのほかの商人たちが請負っている様子さ えみられる。享保年代(一七一六~三五)以降にな... |
第三編 イシカリ場所の成立 第四章 イシカリ十三場所の成立 第二節 場所請負制の成立と十三場所 三 天明・寛政期 [[天明・寛政期]] 商品流通にのった鮭 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
、小林屋宗九郎の公訴をなんとか内済に持ち込むために、「石狩秋味惣船十五艘天明元丑 年より申年迄廿ケ年御運上金高内九百両は江戸御屋敷より年々上納、残り九百両は廿ケ年 賦引落」(天明四年御収納取立目録武川家文書)と... |
第三編 イシカリ場所の成立 第四章 イシカリ十三場所の成立 第二節 場所請負制の成立と十三場所 三 天明・寛政期 [[天明・寛政期]] 阿部屋の台頭と没落 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
には、「モマフシ」(ナイホウ)、「ナイホウ」(上サッポロ)、「チイカルシ」(シノロ)の 三場所を持ち、運上金合計は七五両であった。この年の十三場所の夏商運上金合計が三一 六両であるから約四分の一をしめたことにな... |
第三編 イシカリ場所の成立 第六章 イシカリ場所の展開と漁業権紛争 第一節 イシカリ場所の展開 一 変わる漁法と生産 十三場所の出産物 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
この時期の十三場所内の出産物を示すと、表2のようになる。これは、差荷物といって、 請負人が運上金のほかに請負場所の出産物を若干納める品物をいい、金納の場合もあった 。表2は、文化六年の場合であるが、... |
第三編 イシカリ場所の成立 第八章 松前藩の復領とイシカリ場所 第二節 蝦夷地開拓論・海防論とイシカリ場所 一 水戸藩の蝦夷地開拓の展望 イシカリほか二場所借用運動 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
内の海運業者たちは、蝦夷地の場所に関する豊富で詳しい情報を多く持っていた。たまた ま天保年間の蝦夷地の運上金を記した『松前西東御運上金控』(茨城県那珂湊市郷土資料 集第壱集所収)が、那珂湊の桜井家に残されている... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第四章 イシカリ改革 第三節 漁業の推移 三 混迷のイシカリ漁業 阿部屋のその後 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
触れ出し、請負人をつのった。これに阿部屋がとびつかぬはずはない。榎本臨時政権は明 治元年十二月十八日、運上金年二五〇〇両、七年期でイシカリ場所請負を許し、運上金の 一部前納を命じ、翌二年一月中旬臨時政権は木野、... |
第三編 イシカリ場所の成立 第四章 イシカリ十三場所の成立 第一節 商場知行から商場請負へ 二 秋味船請負 家臣の秋味船 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
の目谷六左衛門と思われるが、『広時日記』元禄五年十月二十日の項に「目谷六郎左衛門 勝手不如意に付石狩御運上金の内小判六両御赦免」という記事がある。運上金を上納する ことで、秋味交易船を出すことを許可されていたこ... |