第五編 札幌本府の形成 第五章 屯田兵制の採用 第三節 兵役と授産 一 兵役の義務 非常時の出兵 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
戦争が勃発すると従軍するのは勿論である。最初の参戦は九州地方が戦闘の場となった西 南戦争で、当初入地の屯田兵の大部分が現役兵として出陣した。次に二十七、八年の日清 戦争従軍があり、すでに予備... |
第五編 札幌本府の形成 第五章 屯田兵制の採用 第二節 琴似・山鼻兵村の建設 二 兵村の人びと 兵員と家族 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
3582511480227612151061『開拓使事業報告』第5編をもとに各中隊一覧表により調整。西 南戦争を経て両兵村の補充が一応完了した十一年の様子をみると、男子が女子を一三〇人 (一二パーセント)上回る。... |
第五編 札幌本府の形成 第九章 札幌生成期の社会生活と文化 第五節 医療と災害への対応 三 コレラ対策と衛生取締 コレラの流行 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
明治十年、清国よりコレラが伝播し、西南戦争帰還兵に媒介されて東京、大阪、長崎など で流行した。北海道へは同年九月、函館港で西南戦争に従軍して帰還... |
第七編 近代都市札幌の形成 第一〇章 宗教活動の社会的展開 第一節 神社と国家神道 二 神道儀礼 招魂祭・忠魂祭 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
しての国家神道の中でも、近代に否定された神道の宗教性である死後救済に関わった祭祀 である。北海道では、西南戦争後の明治十一年に創りだされた「伝統」である招魂祭(市 史第二巻)も、日清戦後に札幌区が主宰する頃になる... |
第五編 札幌本府の形成 第五章 屯田兵制の採用 第二節 琴似・山鼻兵村の建設 一 兵村の施設 病院と学校 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
、官立学校と呼ばれることがある。兵村周辺の子供も入学することができ、建物の完工と ともに仮開校したが、西南戦争に出役中の兵員が帰村するのを待ち、琴似小学校は十一年 三月二十六日、山鼻小学校は同四月十八日それぞれ落... |
第五編 札幌本府の形成 第五章 屯田兵制の採用 第三節 兵役と授産 一 兵役の義務 装備・施設 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
苦候へ共、筒袖股引着用可致」(屯田兵村廻文控)よう指示され、作業のしやすい軽装が奨 励された。ところが西南戦争に出兵してみると、応急支給した屯田兵の服装の不揃いが際 立ったようだ。制服は着ているが下駄ばきに傘を下... |
第五編 札幌本府の形成 第五章 屯田兵制の採用 第三節 兵役と授産 二 授産事業 開墾 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
苗畑の請負開墾がなされ、山鼻についても隣接既墾畑を兵村用地内に編入したためであろ う。十年の大幅減少は西南戦争出兵による荒地化が影響している。それらを含め、十四年 末の一兵員家族あたりの開墾地積は琴似が一町二反二... |
第五編 札幌本府の形成 第五章 屯田兵制の採用 第三節 兵役と授産 二 授産事業 製麻製網 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
得たのである。製麻の一部は養蚕所に集め、屯田兵の家族によって麻糸を製造し漁網や綱 を試作したが、十年に西南戦争から帰った屯田兵は冬に向かって農作業が困難なため、も っぱら養蚕所の一部を借りて製麻製網にたずさわった... |
第五編 札幌本府の形成 第五章 屯田兵制の採用 第三節 兵役と授産 二 授産事業 食用作物 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
栽培面積を広げていったのは、身近にあって日常食生活に必要な在来の食用作物であった と言わざるを得ない。西南戦争の翌年の状況を見ると、三大作物は麦、豆、馬鈴薯である 。麦は大麦が中心で小麦は少量、豆は大豆がほとんど... |
第五編 札幌本府の形成 第八章 札幌県と札幌 第一節 札幌県の行政 一 開拓使の廃止と県政への移行 開拓使官有物払下の出願 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
明治十年の西南戦争以後、不換紙幣の流通高は激増し、また逆に正貨準備高は激減して、 国家財政は深刻な状況に陥っていた。ここ... |
第五編 札幌本府の形成 第八章 札幌県と札幌 第三節 移民政策と移住の進展 一 移住の新展開と士族移住 移住の新展開 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
をはじめ北海道に移住者が増加してくるのは、開拓使も廃庁をむかえる明治十四年(一八 八一)頃からである。西南戦争のため政府は紙幣を濫発し、戦後はインフレーションを惹 起し、そのあと大蔵卿となった松方正義が財政再建を... |
第五編 札幌本府の形成 第九章 札幌生成期の社会生活と文化 第一節 草創期札幌の人びとの諸相 五 不況と困窮する人びと 困窮する移民たち |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
明治十年代に入ると札幌へ移住してくる移民たちは、東北・北陸方面に加えて九州方面か らも増加してきた。西南戦争後の西南諸県の事情が北海道移民の創出となったのであるが 、福岡県の場合を例にみてみよう。十五年、福岡県... |
第六編 道都への出発 第四章 屯田兵村の再編 第三節 兵村生活の諸相 二 屯田兵制の評価 軍事的評価 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
であったと思われ、一般住民は兵役義務を屯田兵に肩替わりさせ、開拓就産に専念し得た ことになる。屯田兵は西南戦争、日露戦争で多くの戦病死者を出し、兵村内の対立、手当 金遅配上訴、積穀返還要求、警察との軋礫等、犠牲者... |
第六編 道都への出発 第四章 屯田兵村の再編 第三節 兵村生活の諸相 二 屯田兵制の評価 殖民的評価 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
高かったと思われる。札幌四兵村に江別野幌兵村を加え、屯田兵が開墾した耕地と札幌郡 全耕地面積の比率は、西南戦争直後の十一年で三〇・五パーセント、四兵村がそろった翌 二十三年で三一・六パーセント、二十七年が二六・二... |
第六編 道都への出発 第七章 札幌進展期の社会生活と文化 第三節 日清戦争と札幌市民 一 日本赤十字社北海道支部の設置 日本赤十字社 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
日本赤十字社(以下日赤と略す)は、前身博愛社(明治十年西南戦争に際し結社、社長佐野 常民)の目的に「戦場ノ創者ヲ救フニアリ」と掲げていたごとく、日赤の活動そのものが... |
[[図版・写真・表組一覧 刊行の趣旨 奥付]] 図版・写真・表組一覧 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
2頁)写真-7宮城県亘理町(361頁)写真-8屯田兵と巡査の衝突を伝える函館新聞(364頁)写真 -9西南戦争に出兵した屯田兵一行(北大図)(366,367頁)写真-10屯田兵の制服(札幌市山口 龍夫氏蔵)(36... |
第七編 近代都市札幌の形成 第一章 札幌区の成立 第二節 区役所と区会 一 区役所の設置 区長 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
藤寛六郎(一八四九―一九三五)は会津藩の出身、戊辰の役で敗戦し一時幽囚の身となった が、のち佐賀の乱、西南戦争に従軍した。明治十四年福井県に転じ、以来高知県、福島県 で学務課長、師範学校長、県参事官等を歴任し、三... |
第七編 近代都市札幌の形成 第六章 社会問題の諸相 第五節 青年団と在郷軍人会 三 忠魂碑・記念碑 地域の諸相 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
っている(北タイ大2・6・30)。山田貞介は、明治七年に最初の屯田兵として会津から琴似 兵村に移住し、西南戦争、日清日露戦争に従軍した。式辞では、明治維新以来のアジアへ の侵略の経緯と正当性を説いたあと、惟フニ三... |