第四編 イシカリの改革とサッポロ 第五章 サッポロ越新道 第一節 箱館奉行の新道計画 二 サッポロ越新道の計画 ハッサム道 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
サッポロ越新道がいつどのように計画され、また工事に着手されたのか不明な点が多いが 、新道はまずハッサム在住地へいたるハッサム道として、最初に開かれたようである。ハ ッサム在住の第一陣は、安政四年二月二十八日頃に... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第一章 イシカリ役所とサッポロ 第三節 イシカリ改革とイシカリ役所 一 荒井金助の赴任 堀利熙の再訪 |
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助と協議することにあったのであろう。また、前回指示しておいた諸件の視察もあったと 思われる。そのうち、ハッサム在住地とサッポロ越新道の視察について、玉虫左太夫の『 入北記』が、その様子を伝えている。それによると、堀利熙... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第一章 イシカリ役所とサッポロ 第二節 第二次直轄とイシカリ 三 堀利熙の廻浦 ハッサム巡検 |
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夫、畠山万吉などは後者に属し、左太夫の『入北記』も、この年に開かれた新道、山岡精 次郎等が入植していたハッサムの在住地のことなどを、詳しく記述している。巡検後、ハ ッサム・イシカリ川を下り、イシカリに到着する。二十五... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第五章 サッポロ越新道 第二節 新道と通行屋・小休所 五 ハッサム小休所とハッサム川 ハッサム川の利用 |
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サムブトまで丸木舟の使用しかできなかったが、安政四年(一八五七)閏五月の堀利熙、五 年四月の村垣範正のハッサム在住地を廻浦の折、いずれもハッサム川を利用している。前 者の時、玉虫左太夫はハッサム川の船運に関して、「此度... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第一章 イシカリ役所とサッポロ 第二節 第二次直轄とイシカリ 三 堀利熙の廻浦 アイヌ乙名へ農具の支給 |
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たためている。それはまず第一に、出役下役立石元三郎以下の詰役たちの大幅な更迭であ った(後述)。第二にハッサム在住地の割渡し、第三に千歳川通(サッポロ越)新道の取りき め、第四にユウフツのイシカリ出稼漁場の許可であった... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第一章 イシカリ役所とサッポロ 第三節 イシカリ改革とイシカリ役所 二 イシカリ改革 村垣範正の廻浦 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
七日に千歳川を下り、その夜はツイシカリの通行屋に宿泊し、翌二十八日にイシカリ・ハ ッサム川を経由して、ハッサムの在住を巡検する。この夜は在住の空宅で一泊し、二十九 日はサッポロ越新道を検分しながら千歳へと戻っている。... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第一章 イシカリ役所とサッポロ 第三節 イシカリ改革とイシカリ役所 三 イシカリ役所と機構 ハッサム番所 |
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かも、夫人を伴っての駐在であった。第三に、これは関連事項にはあらわれないが、ハッ サム番所の役割には、ハッサム在住の世話があったとみてよい。また第四には、サッポロ 越新道の管理・取締りもあったと思われる。さらに第五には... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第二章 幕府のイシカリ調査 第三節 箱館奉行と松浦武四郎の調査 三 松浦武四郎のサッポロ調査 安政四年の調査 |
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し、上川に向かい、閏五月二十二日イシカリへ一行は帰着し、翌日ゼニバコで堀箱館奉行 と落ち合い、二十四日ハッサムの在住検分の行に同道する。〈ハッサム〉ゼニバコを出て 雑木山の細道をたどり、オタルナイ・イシカリ両領の境目... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第三章 諸藩のイシカリ調査 第一節 老中家臣の調査 四 老中久世広周家臣の調査 イシカリ見聞 |
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第一」であると考えた。ただし、「大禹の九河を疎せし如くにして……平土ともな」す要 を説いている。だからハッサムの在住屋敷地経営に関心を持ったが実査はしていない。イ シカリの平原、特にサッポロ周辺をどのように見立てるか... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第三章 諸藩のイシカリ調査 第二節 諸藩の関心 三 仙台藩 戸石永之丞の調査 |
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戸表より罷下り、イシカリ領ハシサブ、ホシホキ辺え在住仕候輩」として山岡精次郎以下 一一人を記している。ハッサム在住開始初年の見聞である。サッポロの記事が在住にしぼ られていることに象徴されるように、二人の関心は警衛問題... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第五章 サッポロ越新道 第二節 新道と通行屋・小休所 二 松浦武四郎「新道日誌」 銭箱よりハッサムへ |
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)、テイネニタツ・チラエウツ(追分川)などの諸河川を過ぎると追分である。追分の由来 は、右は本道、左はハッサム在住地へ至る二叉(さ)路になっていたからである。武四郎は ここで左行し、大屋文右衛門・大竹慎十郎・永田休蔵・... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第六章 アイヌ社会とコタンの変貌 第三節 コタンとアイヌの人々 一 上・下サッポロとモニヲマ 下サッポロ |
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一時的にせよクウチンコレは、下サッポロに居住したようだ。彼は安政四年閏五月に、箱 館奉行堀利熙の一行がハッサムの在住を巡検した折、一行の従者を舟に乗せ、ハッサム川 を下っている。小使モリキツは、この下サッポロの生まれ... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第六章 アイヌ社会とコタンの変貌 第三節 コタンとアイヌの人々 二 ハッサムとコモンタ コモンタ |
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に見舞いにこないと怒って、コモンタは雇蔵に押込められてしまった。このことを武四郎 は聞き気の毒に思い、ハッサム在住の件につきコモンタは尽力したので、当時イシカリ兼 務の調役並長谷川儀三郎に願い、コモンタをハッサム取締役... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第七章 在住制とイシカリ在住 第二節 イシカリ在住の動向 二 在住の移動 在住の移動 |
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金子八十八郎、葛山幸三郎の五人である。さらに秋山繁太郎については、『荒井金助事蹟 材料』ほかの史料で、ハッサム在住の秋山姓は吉郎と鉄三郎二人であり、万延元年暮まで に北蝦夷地在住となった秋山吉郎と同一人とみられるので、... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第七章 在住制とイシカリ在住 第二節 イシカリ在住の動向 二 在住の移動 幕府の崩壊とイシカリ在住 |
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れば入地場所不明の井上、渡辺もほぼこの範囲の在住と推定される。第二には、同文書中 、慶応二年に退去したハッサム在住の山岡精次郎の差し出した「同人幷取開候場所幷御手作 場」の年貢収納に関する記述があり、他に在住がこの地に... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第七章 在住制とイシカリ在住 第三節 イシカリ在住の活動と生活 一 在住の活動 農業・開拓 |
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ける状況の若干を、紀行類によってみると、まず玉虫左太夫(忠義)の『入北記』(安政四 年)九月十日には、ハッサム在住地について次のように書かれている。畑地二三町歩モ開 ケ、川岸ニハ土手ヲ築キ其景色眼ヲ驚カス程ナリ。地味ハ... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第七章 在住制とイシカリ在住 第三節 イシカリ在住の活動と生活 二 在住の生活 生活の困難と在住の立場 |
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く扱われる存在ではなかったばかりでなく、士分以外からすら軽視されることが少なくは なかった。安政四年にハッサム在住と農民が入植すると、唯一の物資供給源である阿部屋 は売り値を一斉に値上げした。豆腐一丁一五文が四〇文とな... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第九章 村の形成と幕末のサッポロ 第一節 ハッサム村 一 ハッサム村の成立 ハッサム村の成立 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
以上の結果として、ハッサム在住地に農民が入地し、やがてハッサム村が成立することと なるが、今のところ成立の時期、村役人等についてほとん... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第九章 村の形成と幕末のサッポロ 第一節 ハッサム村 二 ハッサム村の農民と農地 ハッサム村の変質 |
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た場所と理解するのが妥当であろう。とすれば、山岡が退去に際して開墾地を差し出すこ とにより、これまでのハッサム在住開墾地はすべて御手作場となり、ここにイシカリ役所 によって農民が入地して扶助を得、さらに箱館裁判所(府)... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第九章 村の形成と幕末のサッポロ 第一節 ハッサム村 三 産業と生活 生活 |
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料)と命じた。サンタルベツ、すなわちのちの手稲富岡付近としたのは、銭箱からの区切 りと共に、ホシオキ、ハッサム在住地両方の便もあったのであろう。また、当時としては 、集落が形成されれば社寺が建立されるのが通常で、かつ官... |