第七編 近代都市札幌の形成 第七章 社会生活の変貌 第二節 職業の安定と貧困問題 一 生活難と民衆 都市細民の実体 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
二戸である。これらの人口は男女合計二七五人(男一五六人、女一一九人)で、一五歳以下 が三四パーセントともっとも多く、次に三〇歳~五〇歳が三三パーセント、五〇歳以上が 二四パーセントという具合に老年層と若年層の多... |
第七編 近代都市札幌の形成 第三章 産業化の模索と進展 第三節 札幌の農業 二 農業開発の進展と農業生産の変化 作物構成の変化 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
ただし、すでに述べたように石狩川流域のなかではその割合は小さい。四十二年の水稲作 付をみると、白石村がもっとも多く六三八町で収穫量は八〇八四石、豊平町が二二〇町、 三〇六五石、手稲村の一九四町、二三二七石にとど... |
第七編 近代都市札幌の形成 第四章 資本主義確立期の経済 第一節 産業構造と景気変動 一 札幌の産業構造 北海道における札幌の位置 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
統計局「大正九年国勢調査報告」第47巻(北海道)より作成。まず、札幌区の有業者の産業 別分布は、工業がもっとも高く、次いで商業、公務自由業となっている。このことは先ほ どみた商業中心の構造から、工業中心の構造へ... |
第七編 近代都市札幌の形成 第四章 資本主義確立期の経済 第二節 商業と流通 三 各種商業者の動向 商業者の分布 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
とにしよう。表10は、地域別に商業者の分布を示したものである。条丁目ごとに戸数を表 示した。商業戸数がもっとも多いのは、南二条西二丁目の三一戸、次いで南二条西三丁目 の二九戸、南三条西二丁目の二八戸である。東西... |
第七編 近代都市札幌の形成 第一章 札幌区の成立 第一節 北海道区制と札幌 二 自治権の要求 市制運動 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
地方一二の有力者はその内容を承知したことになる。それが道内に広まると、三十年区制 案に反対し、市町村にもっと幅広い権限を持たせ、住民の自治権を強めようとする運動が 盛り上がり、その中心となったのが函館の人たちで... |
第七編 近代都市札幌の形成 第三章 産業化の模索と進展 第二節 鉱業・エネルギー産業 二 電気事業 札幌水電の事業 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
〇四戸から大正十一年の六九五戸へと増加している。電動機馬力数の大小を見ると、一馬 力以上五馬力未満層がもっとも多く、次いで一馬力未満層が多い。電動機がもっとも普及 している十一年において、八五九台のうち六七六台... |
第七編 近代都市札幌の形成 第三章 産業化の模索と進展 第三節 札幌の農業 五 軍用燕麦納入と産業組合の設立 「燕麦組合」の設立 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
農会、軽川購買販売組合であり、まさにその中心をなしていたのである(燕聯沿革史)。や や具体的にみると、もっとも早く対応したのが琴似であり、明治四十三年に申し合わせ組 合として琴似購買販売組合が結成された。その後... |
第七編 近代都市札幌の形成 第三章 産業化の模索と進展 第三節 札幌の農業 五 軍用燕麦納入と産業組合の設立 その他の産業組合と農会 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
以上の「燕麦組合」を含めて、大正九年の札幌の産業組合二〇の概況を示したのが表27で ある。もっとも設立が古いのは、軽川産業組合(購買販売組合)であるが、これは前田農場 (一六七四町、うち小作地二三二... |
第七編 近代都市札幌の形成 第四章 資本主義確立期の経済 第一節 産業構造と景気変動 一 札幌の産業構造 商業都市から工業都市へ |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
ル会社や製麻会社は開拓使時代に大金をかけて拵えてやったのだが、今日ならば札幌のよ うな所へ設けずに他にもっと適当な土地があるだろう。③商業地としても駄目だ。今日で さえすでに商業は札幌において行われていない、本... |
第七編 近代都市札幌の形成 第七章 社会生活の変貌 第二節 職業の安定と貧困問題 三 廃娼問題 営業主の巻返しと廃業娼妓 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
と娼妓の開・廃・休業内訳および遊興人員・遊興費を掲げたものである。これをみてもわ かるとおり、娼妓数がもっとも多くなるのは四十一年の四三五人である。もっともこの数 値の陰には開業はもとより、廃業、休業者がいるこ... |
第七編 近代都市札幌の形成 第七章 社会生活の変貌 第二節 職業の安定と貧困問題 三 廃娼問題 娼妓の実態 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
ある。娼妓になること、すなわち苦界に身を沈めることは、当時の「家制度」のもと一家 が窮乏に陥った場合、もっともてっとり早い方法であり、親が自分の娘を売ることも辞さ なかったし、娘はそれに抗うこともできなかったの... |
第七編 近代都市札幌の形成 第七章 社会生活の変貌 第三節 女性の社会活動と職業婦人 二 さまざまな女性団体 仏教系女性団体 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
仏教系の女性団体で、もっとも顕著な活動をしたのが浄土真宗本願寺派に属する札幌婦人 教会であろう。同会は明治三十一年(一八九八)九... |
第七編 近代都市札幌の形成 第七章 社会生活の変貌 第四節 都市化と市井の不安 一 米騒動の影響 米価高騰の結末 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
初旬には新白米一石三六円、内地新米(越中三等)一石四二円から四四円と落ち着いてきた 。また、米価暴騰でもっとも打撃を受けた細民層は、外米の廉売でかろうじて糊口をしの いでいた。ところで全国的に米価暴騰が一段落を... |
第七編 近代都市札幌の形成 第一章 札幌区の成立 第一節 北海道区制と札幌 一 拓殖の進展 近代都市 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
促進を受ける。これは確かに北海道の住民の特異な気質となって現れてゐるやうだ。若あ すこの土地に人為上にもっと自由が許されてゐたならば、北海道の移住民は日本人といふ 在来の典型に或る新しい寄与をしてゐたかも知れな... |
第七編 近代都市札幌の形成 第一章 札幌区の成立 第二節 区役所と区会 三 政党政派 道会・衆議院議員 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
きかけてきた北海道議会は、明治三十四年三月北海道会法、北海道地方費法の公布により 実現の運びとなった。もっとも二法によって北海道が府県同様の法人格を持ち得たのでは ない。地方費を審議するための制約の強い機関であ... |
第七編 近代都市札幌の形成 第二章 諸町村の近代化と行財政 第一節 ムラの変貌と近代化Ⅰ 三 琴似村 新琴似 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
七年頃から小作として入植が行われるようになり、三十四年頃には八〇戸に達している。 入植者は徳島県出身がもっとも多く、熊本、佐賀、大分の各県がついでいたという(札幌 郡調)。兵村入植者の出身地と重なっており、おそ... |
第七編 近代都市札幌の形成 第三章 産業化の模索と進展 第一節 工業 二 食品工業 酒造業 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
年以後はゼロとなる。大正五年以後では労働者二〇人以上はすべて「動力を使用するもの 」である。製造場数がもっとも多いのは明治四十五年までは五人未満、大正二年以降は五 人以上一〇人未満である。このように札幌区の清酒... |
第七編 近代都市札幌の形成 第三章 産業化の模索と進展 第二節 鉱業・エネルギー産業 一 鉱業 豊羽鉱山 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
イ大6・7・24)。表13に産出、販売高を掲げた。産出は金銀銅鉛を含めたものである。初 年度の産出量がもっとも多く、どちらかといえば減少傾向が見られる。なお新聞記事によ ると、金産額は大正五年度三貫六九八匁、六... |
第七編 近代都市札幌の形成 第三章 産業化の模索と進展 第二節 鉱業・エネルギー産業 一 鉱業 手稲鉱山 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
すべて大正七年以降であり、それ以前に試掘された所はすでに放棄されているのであろう 。地域的には豊平町がもっとも多く、事業者数にして一四、実数にして二九鉱区をしめて いる。久原鉱業のほかに日本製鋼所、古河鉱業など... |
第七編 近代都市札幌の形成 第三章 産業化の模索と進展 第三節 札幌の農業 二 農業開発の進展と農業生産の変化 農家構成の変化 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
合の小ささは北海道一般の傾向と符合している。地域別には、やや時期が異なる大正十年 のデータが存在する。もっとも小作率が高いのが篠路村で七四パーセント、続いて藻岩村 と白石村が五五パーセント、札幌村と手稲村が四〇... |