第六編 道都への出発 第七章 札幌進展期の社会生活と文化 第一節 明治中期札幌の諸相 一 生活の変遷 衣類の供給 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
会社員など、一見して身分・階級がすぐそれと分かる風俗があった。二十四年発行の『札 幌繁昌記』によると、もっとも下の階級に属する漁夫・土工夫は、無尻(角袖の角を切っ たもの)、筒袖(開拓使松本判官の常服で薩摩鉄砲... |
第六編 道都への出発 第七章 札幌進展期の社会生活と文化 第四節 労働者と農民 二 労働者の実態 札幌製糸場等 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
のごとくであった。これは、三十二年三月と九月における札幌区役所管内の賃金調査によ るものである。月給でもっとも高い職種は、木挽職、指物師、経師職の二〇円、次いで農 作(業)年雇男で一一円、畳職一〇円の順で、逆に... |
第六編 道都への出発 第七章 札幌進展期の社会生活と文化 第一節 明治中期札幌の諸相 四 遊興・遊客の街 娯楽・遊楽の街と旅客 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
札幌市中の遊楽のなかでもっともさかんなものは第一に芝居・寄席、第二に競馬、第三に 相撲であろうか。とくに芝居・寄席は、花見のように... |
第六編 道都への出発 第七章 札幌進展期の社会生活と文化 第四節 労働者と農民 一 さまざまな職業と互助組織 職業構成 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
セント、雑業三八・六パーセントという割合となる。このように、当時の札幌区は、雑業 についている人びとがもっとも多く、ついで工業、商業で、農漁業がもっとも少ないこと になる。この雑業とは、表17でもわかるとおり、... |
第五編 札幌本府の形成 第三章 殖産興業の扶植 第二節 官園等の設置と山林政策 一 官園、牧場、その他勧業施設 果樹園 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
移植された。その大半の種類が適作と試験結果に出たが、すべてが十分な結実を見たわけ ではない。李の結実がもっとも早く十年には開花、結実し、その後の収穫量も多かった。 梨、林檎は十二年にはじめて結実し、その後の成績... |
第五編 札幌本府の形成 第四章 周辺村落の展開と農業 第一節 村落の成立と拡充 二 人口と移住動態 移民調査と〝定着〟 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
開拓使事業報告』(第二編)の「移民顚末」は、①②をもとにして編修されている。それ故 、三種の史料の中でもっとも古い①にオリジナリティがあるといえる。前記の四項目の中 でやはり問題となるのは(4)であろう。各村で... |
第五編 札幌本府の形成 第四章 周辺村落の展開と農業 第二節 村落の行政機構 一 副戸長制と伍長 白石村の伍組と伍長 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
能をその性格としたもの」である。札幌の周辺村でも伍組・伍長が広く行われたとみられ るが、白石村の事例がもっとも詳細に内容と役割を知ることができる。写真-5松本判官か ら白石村へ贈られた「兵農一理の書」(札幌市武... |
第五編 札幌本府の形成 第二章 開拓使本庁と札幌 第四節 札幌都市計画の進展 四 札幌会議と札幌本府建設 札幌会議の背景 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
ということになる。札幌会議の背景として、岩村の独断専行による札幌での施政があった 可能性が大きくなる。もっとも「本府会議粗漏」を札幌会議の進め方が悪かったととれば 別である。札幌会議は以上のような背景を有してお... |
第五編 札幌本府の形成 第三章 殖産興業の扶植 第五節 官業時代の商業 二 明治十年代の商況 市中商業地の景況 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
財力を蓄えていた。したがって南一条通の西一~四丁目間に店を持つことは、在住商人の 願望ともなってきた。もっとも西四丁目通が一丁目通より繁栄を見せ、地価が高騰してく る原因は次の三点にある。第一に、十三年に札幌駅... |
第五編 札幌本府の形成 第四章 周辺村落の展開と農業 第一節 村落の成立と拡充 一 諸村の成立 篠路村と早山清太郎 |
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跡がある。畑六と兼松の二人の名主も、前代のあり方を引き継いだものかもしれない。シ ノロ村の農夫取締などもつとめ〝札幌の開祖〟とされる早山清太郎は、明治に入ってから もこれ以降、種々の方面で活躍する。彼の幕末の動... |
第五編 札幌本府の形成 第四章 周辺村落の展開と農業 第一節 村落の成立と拡充 一 諸村の成立 豊平村の成立 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
る。同社の解散以後、官吏としての道を歩み、二十八年十一月から三十年十一月まで札幌 ほか八郡長兼札幌区長もつとめた(河野常吉北海道人名字彙)。... |
第五編 札幌本府の形成 第四章 周辺村落の展開と農業 第一節 村落の成立と拡充 二 人口と移住動態 諸村の人口と移住の動向 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
みられるが、白石、上白石村のみの戸数、戸口数は算出できない。以上のことを念頭にお き表1をみると、当時もっとも戸数等が多いのは、兵村をもつ琴似・山鼻村であったこと は勿論であるが、一般の移住村では十三年段階で白... |
第五編 札幌本府の形成 第四章 周辺村落の展開と農業 第三節 農業生産の開始 二 新しい農業政策の推進 養蚕・製麻の奨励 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
情は工芸作物の内とくに養蚕の奨励としばしばセットになって奨励指導された麻作の場合 にも見られた。それがもっとも組織的に行われたのは屯田兵村であったが、一般農村でも 、たとえば白石村佐藤孝郷によれば「十二年十一月... |
第五編 札幌本府の形成 第七章 社寺の創基とキリスト教の宣教 第三節 キリスト教の宣教開始 二 W・S・クラークの伝道 一・二期生の受洗 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
this oldman”「この老人のように」という意味の言葉が後に続いたと思われる)を残して 去った。もっとも、当時クラークには開拓使との間で雇用契約を継続する話が出ており、 島松別離の時点でも、彼は開拓使との... |
第五編 札幌本府の形成 第七章 社寺の創基とキリスト教の宣教 第三節 キリスト教の宣教開始 三 宣教師の巡回 札幌への進出 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
わってきた。以後十年代、函館に拠点をもった各派は、函館に次いで札幌を新たな伝道の 対象として進出した。もっとも、この時期に進出した教派の成果は、間もなく、札幌基督 教会(現・札幌独立キリスト教会)の設立によって... |
第五編 札幌本府の形成 第七章 社寺の創基とキリスト教の宣教 第三節 キリスト教の宣教開始 三 宣教師の巡回 正教会の伝教 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
札幌地方で信徒数九人との数字が挙げられている。すでになんらかの信徒集団の存在を推 測させるものがある。もっとも、『札幌正教会百年史』は、十七年六月に小樽から移転し てきた筆屋のマルク阿部多美治が、氏名の明らかと... |
第五編 札幌本府の形成 第七章 社寺の創基とキリスト教の宣教 第三節 キリスト教の宣教開始 四 札幌基督教会の設立 合同教会設立への気運 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
ものたるや疑なし」(山鹿旗之進落葉のかきよせ(五)ハリス監督の逸事)とミッション本部 に報告している。もっとも、この頃までには一期生の受洗者のなかに信仰上の脱落者が生 じ、二期生では内村鑑三ら八人以外には洗礼を... |
第五編 札幌本府の形成 第七章 社寺の創基とキリスト教の宣教 第三節 キリスト教の宣教開始 四 札幌基督教会の設立 札幌基督教会の自立 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
部金吾は、この日が事実上の教会創立の日であると言っている(宮部金吾札幌独立基督教 会創立当時の状況)。もっとも、この時点では、自他ともに認める正式な名称がまだなか ったと思われる。十四年十月には、青年活動を盛ん... |
第五編 札幌本府の形成 第八章 札幌県と札幌 第三節 移民政策と移住の進展 二 会社・結社と農民移住 開成社と厚別の信濃開墾 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
村に七〇〇円で未開地五町と家屋を購入した。早くから玉葱作りに着目し、のちに札幌村 村会議員、農会の役員もつとめている(移住者成績調査第一編明治三十九年)。宮坂坂蔵は 諏訪郡上諏訪村(現諏訪市)の出身で、最初は琴... |
第五編 札幌本府の形成 第八章 札幌県と札幌 第三節 移民政策と移住の進展 四 諸村の動向 諸村の状況と生産高 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第2巻 通史2 |
たもので、「篠路村字茨戸近傍ハ水溢レテ一望海ノ如ク」(札幌県勧業課第一年報)と報告 されていた。本来はもっと生産高は高いと思われるが、一戸当収入高もわずか九円余で最 も低い。篠路村の一戸当収入高がこのように極端... |