第三編 イシカリ場所の成立 第六章 イシカリ場所の展開と漁業権紛争 第一節 イシカリ場所の展開 二 集約されるアイヌの人びと 十三場所の人口把握 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
場所名には、地名の交錯、誤記等がみられるので、()内に比定場所を示した。各場所の人 口は、①トクヒラがもっとも多くて六四人、ついで⑨トイヒラ(上カバタ)の五九人、⑫サ ツポロ(下サッポロ)の四一人の順となってお... |
第一編 札幌の自然史 第四章 台地と扇状地 第四節 埋積された台地 石狩湾の海底泥炭 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
より北西に三六キロメートル、水深八三~八五メートルの大陸棚上である。この海域は石 狩湾でも大陸棚の幅がもっとも広く、距岸距離五五キロメートル、外縁水深一六五メート ルである。この図版・写真等は、著作権の保護期間... |
第二編 先史の札幌 付章二 先史文化人の形質 第四節 道央・道東北部の古人骨 山口敏の研究 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
遺跡の人骨群を詳しく研究した山口敏は、「道央・道東北部の続縄文時代人は、同時代の 道南の続縄文時代人にもっとも近く、ついで近世アイヌに、そしてモヨロ貝塚人がもっと も遠い」、「アイヌの中では道南のアイヌよりは道... |
第三編 イシカリ場所の成立 第一章 松前藩成立以前の蝦夷地 第三節 夷島 二 アイヌ民族の成立 アイヌ社会の形成 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
入することで、煮炊用に使用する土器を作らなくなった。これが擦文文化の終末をつげる 大きな出来事である。もっともこの過渡期には、内耳鉄鍋に模した内耳土鍋が一四~一五 世紀頃まで作られていたとする。ともかく本州との... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第三章 諸藩のイシカリ調査 第二節 諸藩の関心 三 仙台藩 戸石永之丞の調査 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
台藩の蝦夷地に対する関心が前向きに転じ、新規に始動する時期である。幕府の命による 役務としての警衛に、もっと広い視野から対処し、持場にのみ固執せずカラフトを含め全 蝦夷地に目を注ごうとした。たとえば藩命をおびた... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第四章 イシカリ改革 第一節 改革の背景 二 改革の要因 請負体質の弛緩 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
の行き詰まりをきたしていたとは思われない。すなわち、この一年の利益は表5のように 三四六六両にのぼる。もっとも漁の豊凶に大きく左右される経営だから、各年こうした利 益を生じたとは言いきれない。商人の常として、藩... |
第四編 イシカリの改革とサッポロ 第四章 イシカリ改革 第四節 改革の影響 一 直捌の経済効果 収納金 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
た勘定である。内五〇〇〇両ほどの経費を引くと一〇九〇両が収納金になったわけで、平 年よりかなり少ない。もっともこのほか軽物等の収入が二、三割加わる。前述の『書付』 が文久二年(一八六二)のものだから、平均すると... |
第一編 札幌の自然史 第三章 野幌丘陵の地層 第一節 野幌丘陵の土台 裏の沢層 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
を含む)によってとらえるとき岩相という。黒色泥岩相・砂岩相・石灰岩相などのように 用いる。*2チャートもっとも代表的な珪質の化学的堆積岩。チャートの起源は①珪質微 化石の堆積物(放散虫軟泥・珪藻質軟泥など)が石... |
第一編 札幌の自然史 第三章 野幌丘陵の地層 第二節 下野幌層の動・植物化石 哺乳動物化石群 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
りません。写真-3音江別川流域の海牛化石の産状下野幌層の基底砂礫層に含まれる哺乳動 物化石のうち量的にもっとも多いのは海牛類の化石である。この海牛化石骨の特徴は、骨 組織としての海綿質の発達が悪いこと、肋骨がバ... |
第一編 札幌の自然史 第三章 野幌丘陵の地層 第三節 音江別川層と竹山礫層 地層の特性 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
下野幌層を切り込んだ谷を埋めるような形で堆積しているのである(図4)。音江別川層の 基底を追跡すると、もっとも高い場所で標高四〇メートルくらいである。したがって、当 時の海水面は現在より、少なくとも、四〇メート... |
第一編 札幌の自然史 第四章 台地と扇状地 第一節 最終間氷期の地層 後期更新世 |
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の舞台であったことも忘れてはならないであろう。また、この台地や扇状地をつくる地層 や自然遺物は、現在ともっとも関連深い後期更新世(約一三万~一万年前)の地史を語って いるのである。野幌丘陵の西側から北西側にかけ... |
第一編 札幌の自然史 第四章 台地と扇状地 第三節 扇状地堆積物 扇状地堆積物 |
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の資料から、扇状地堆積物はほとんど砂礫層で構成されていることがわかるが、扇央東寄 りの豊平・菊水付近でもっとも厚く、層厚は六〇メートルを越えている。この砂礫層は単 一な層ではなく、深さ二〇~二五メートル付近に細... |
第一編 札幌の自然史 第四章 台地と扇状地 第三節 扇状地堆積物 札幌扇状地 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
、上部(新期)の扇状地砂礫層は、次の亜氷期(最盛期、約二万五〇〇〇年前~一万六五〇 〇年前、最終氷期でもっとも寒冷化した時期)の寒冷気候下で生産された岩屑が、温暖化 がはじまった晩氷期(一万六五〇〇年前~一万年... |
第一編 札幌の自然史 第四章 台地と扇状地 第五節 最終氷期の地史 後期 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
を形成させながら、断続的に深く谷を削り、谷底平野を拡大していった。二万年前~一万 八〇〇〇年前の間が、もっとも寒冷な時期(最寒冷期)とされているが、この時期には海水 面は、現在より一〇〇メートルも低かったことが... |
第二編 先史の札幌 第一章 北海道の先史文化 第二節 旧石器文化と北海道 時期区分 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
たデンマークの考古学者トムセンであった。さらにイギリスの考古学者J・ラボックは、 人類の歴史のなかで、もっとも長い時代であった石器時代において、人類が主として打製 石器を用い、マンモスや洞窟グマなどの絶滅した動... |
第二編 先史の札幌 第一章 北海道の先史文化 第三節 縄文時代の文化 二 早期の文化 早期前半の文化 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
跡で出土した押圧縄文系の土器が一個体分知られているだけで、他に類例は今のところな い。したがって、現在もっとも古いと考えられているグループは、貝殻を押しつけたり引 きずったりして施文した文様を特徴とする貝殻文・... |
第二編 先史の札幌 第三章 縄文時代 第三節 後期 三 土器・石器 後期の石器 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
文後期の石器・土製品(1~18・21~23:T361遺跡,19:手稲遺跡,20:N293遺跡)中期にもっ とも盛行する石銛はほとんど見られなくなり、生業形態の差を鮮やかに表わしている。ナ イフの類は、相変わらず... |
第二編 先史の札幌 第五章 擦文時代 第三節 遺構 集落 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
前代の窪みの位置によって違ってくるが、原則として住居の一辺と等しいか一辺の二倍く らいの距離である。⑥もっとも好適と考えられる位置に住居はまず作られ、次第に劣悪な 条件の地に移っていく。⑦一遺跡内に居住適地がな... |
第二編 先史の札幌 付章二 先史文化人の形質 第一節 日本の形質人類学 小金井良精 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
く旅行し、多数のアイヌ骨格を収集するとともに、日本各地の貝塚遺跡から石器時代人の 骨格を収集することにもつとめた。これらの人骨資料、とくに四肢骨の比較研究の結果に もとづいて、小金井は明治期を代表する『日本石器... |
第二編 先史の札幌 付章二 先史文化人の形質 第一節 日本の形質人類学 アイヌ起源論と日本人種論 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第1巻 通史1 |
きた。北大解剖学教室の一連の業績は高く評価されるべきものであるが、その研究の大部 分は人類学の中でも、もっとも地味な分野である基礎資料の集積に当てられ、ついにアイ ヌの起源論まで発展することはなかった。アイヌの... |