第七編 近代都市札幌の形成 第三章 産業化の模索と進展 第一節 工業 二 食品工業 酒造業 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
この期間に一万四〇〇〇石から二万六六〇〇石へと増加している。表示はしていないが、 このうち区内消費にあてられる比率をみると、明治四十三年二四・九パーセント、大正八 年には一六・五パーセントにすぎない。大半は道... |
第七編 近代都市札幌の形成 第一章 札幌区の成立 第五節 都市札幌の形成と建物 二 札幌の都市景観と建物 (一)札幌の都市景観 大通の景観 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
この頃から大通の建築景観は少しずつ整えられ始める。二十四年、北大通西三丁目に石造 の北海道電灯会社が建てられ、同年同所に屯田銀行が並んで建てられる。三十二年十二月 、西二丁目の大通上に石造二階建の札幌電話局舎... |
第七編 近代都市札幌の形成 第六章 社会問題の諸相 第五節 青年団と在郷軍人会 三 忠魂碑・記念碑 地域の諸相 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
月三日の神武天皇祭を期して、日露戦勝記念に第七師団を率いた大迫(おおせこ)尚敏将軍 銅像が中島公園に建てられた。このとき三五四五円余の寄付金が集まっている。四十二年 十一月十日には、かつて北海道庁長官や屯田兵... |
第七編 近代都市札幌の形成 第一章 札幌区の成立 第二節 区役所と区会 二 区会の開設 区会 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
所、北海道俱楽部の一室を充てることもあった。明治四十二年区役所庁舎が新築されると 、その二階が区会に充てられ「札幌区会議事堂ハ、自今札幌区役所樓上ヲ以テ之ニ充ツ」 (札幌区告示第五七号明42・8・10)ること... |
第七編 近代都市札幌の形成 第一章 札幌区の成立 第三節 行政司法等の機関 二 諸官公署 税務等の機関 |
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を管理した。庁舎は明治三十一年十一月以降、中央区北一条西一一丁目の旧北海道炭砿鉄 道社長堀基の私邸があてられた。のち林野面積を減じたが、道内七カ所に出張所を置き、 分担区を設けた。その札幌出張所は中央区北二条... |
第七編 近代都市札幌の形成 第二章 諸町村の近代化と行財政 第一節 ムラの変貌と近代化Ⅰ 二 篠路村 〝燕麦村〟 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
、札幌村大字雁来村から篠路村にいたる大排水路が設けられた(町村誌資料)。この事業の 計画は三十七年にたてられ、篠路村では三〇〇町歩、札幌村では四六〇町歩(うち大字丘 珠村が六〇町歩)の水田開発が目的とされてい... |
第七編 近代都市札幌の形成 第二章 諸町村の近代化と行財政 第一節 ムラの変貌と近代化Ⅰ 三 琴似村 篠路兵村 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
し兵村の復興と安定した農業経営をめざして水稲が志向され、四十三年に八〇〇町歩にわ たる水田開発設計をたてられた。その計画の背景につき以下のように報道されている(北 タイ明43・6・10)。去る三十一年の洪水以... |
第七編 近代都市札幌の形成 第三章 産業化の模索と進展 第一節 工業 一 繊維工業 帝国製麻の営業と札幌工場 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
ふて居るか」(小樽新聞明45・6・23)と書かれている。女工の寄宿舎では、八畳間に五、 六人ずつ割り当てられ窮屈であること、六畳の娯楽室はテーブル、花瓶、小説が用意され 、「一番人並らしい室」であること、そし... |
第七編 近代都市札幌の形成 第四章 資本主義確立期の経済 第二節 商業と流通 一 貨物集散と倉庫業 倉庫業の成立 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
わたるが、米とそれ以外で区別する必要があるだろう。なぜなら米は、多くが札幌区およ び周辺地域の消費にあてられるのに対して、その他の農産品は小樽に回送され、移出され るものが多いからである。大正五~七年平均の米... |
第七編 近代都市札幌の形成 第五章 交通・通信の近代化 第一節 輸送機関の整備と近代化 一 鉄道の国有化と鉄道施設の整備・増設 (二)鉄道・駅の整備・増設と定山渓鉄道 定山渓鉄道の敷設 |
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札幌停車場を起点とし、白石村を経て定山渓に至る鉄道を敷設しようと企てられ、大正元 年十二月、その延長一八マイルの実測を終了した。目的は木材の搬出、貨物運輸と定山渓 温泉への客... |
第七編 近代都市札幌の形成 第六章 社会問題の諸相 第一節 日露戦争下の札幌 三 戦争の傷跡 困窮する出征軍人家族 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
仕事を休み看護のために付添い、母は残された二人の子供の面倒をみなければならないと いう「惨状実に目も当てられぬ程」であった(北タイ明38・4・28)。このような実例はい ずれも低所得層の兵士の家で起こっており... |
第七編 近代都市札幌の形成 第六章 社会問題の諸相 第二節 近代過程化の労働問題 一 製麻会社の職工 職工の居宅と勤続年数 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
業員社宅数は一〇棟七七戸しかなく、男工・女工ともにほぼ同数の点からみると、共稼ぎ 夫婦に優先的に割り当てられていたようである。寄宿舎は男工で約一割、女工で約四割と なっており、当時は意外と少なかったといえる。... |
第七編 近代都市札幌の形成 第六章 社会問題の諸相 第五節 青年団と在郷軍人会 三 忠魂碑・記念碑 地方改良運動と顕彰 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
日露戦後には、忠魂碑や開村記念碑あるいは地域の名望家の頌徳碑が地方改良の一環とし て急速に建てられるが、「愛郷心」といった言葉に象徴される、地域への歴史認識と不可 分の問題であった。史蹟名勝天然紀念... |
第七編 近代都市札幌の形成 第七章 社会生活の変貌 第一節 明治末期札幌の諸相 一 日露戦争と市民生活の逼迫 あわれなる留守家族の実情 |
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見るに見かねて現在の借家に無賃で住まわせてくれたという次第であった。ところが、十 一月中に大塚方でカンテラの火から、看病をして留守を守っていた次女が大火傷を負って しまい、とにかく札幌病院へ入院させたが、火傷... |
第七編 近代都市札幌の形成 第七章 社会生活の変貌 第三節 女性の社会活動と職業婦人 四 職業婦人の出現 女子事務員 |
札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ 新札幌市史 第3巻 通史3 |
)。これは前述したように第一次世界大戦の影響で男子が企業や銀行方面へ就労したため 、その補充に女子が充てられたからであった。ここの女子事務員の採用条件は、大正十年 の場合、一五歳以上の高等小卒生で身体強健な者... |
第七編 近代都市札幌の形成 第七章 社会生活の変貌 第五節 博覧会と市民生活 四 大正風俗誌 活動写真等 |
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画興行銘鑑)。映画全盛期に入り、既設の札幌館も常設館となった。大正二年にはエンゼ ル館(北二西三)が建てられ、このほか大正初期に大正館(北二東二)、北都館(北九西一)、 ルナパーク(狸小路一、今の帝国座)、中... |
第七編 近代都市札幌の形成 第八章 国民統合と教育 第二節 中・高等教育機関の整備 三 東北帝国大学農科大学の成立 札幌農学校の大学昇格運動 |
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説)。衆議院では政友会所属の西原清東ら一二人から「政府は速に札幌農学校を以て農科 大学と為すの計画を立てられむことを望む」という建議が提出され、三十四年三月二十二 日に議決された(同前)。貴族院でも三月に同会... |
第七編 近代都市札幌の形成 第一〇章 宗教活動の社会的展開 第三節 キリスト教の伸展と教会の確立 三 新しい伝道の勢力 日露戦争前後のハリストス正教会 |
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教会は二十世紀初頭前後、教勢を順調に伸展させていったといわれている。明治二十四年 に東京神田駿河台に建てられた東京復活大聖堂(通称ニコライ堂)は、正教会の発展を目に 見える形によって示そうとするものであった。... |