さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―

索引語一覧

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

(*) 関連一致あり


あゝいつか 再び逢はむ(*)
和歌
あゝ一夜 明日なき闇の(*)
和歌
アーケードに 雨降る街の(*)
雲の 六〇
アーチェリーと 今は呼ぶなり(*)
歌稿
洋弓(アーチェリー)の 色あざやかな(*)
歌稿
あゝ吾や 何を迷ふか(*)
日々の手記
相会はぬ 年月に何を(*)
形成 四三・一一
相合はば またかなしみは(*)
形成 四六・八
相容れぬ 思想をもちて(*)
朱扇 二五・八
逢ひがたき 日を重ねつつ(*)
野分 八九
会ひがたき 人となりたり(*)
野分 一一八
会ひがたき 人の名を新聞に(*)
花溢 一〇二
会ひがたき 人のみにして(*)
印度 一七
哀歓と 愛情を織りて(*)
わかなつむ歌
哀歓に 照り陰りては(*)
歌と随筆 二二・四/五
愛されて ゐると知りたる(*)
朱扇 二七・三
愛情の あやしき変異も(*)
回顧一年
愛情も 既に生活を(*)
朱扇 二五・一一
愛情も たゝかひなりき(*)
おもひで
アイスケーキを 買ひて与へむ(*)
印度 一一五
愛すとも はた君言ひぬ(*)
和歌
アイスノンを 使ひて夜々に(*)
歌稿
愛憎の きざすを癒ゆる(*)
雲の 一三一
会ひたくは なきかと問はれ(*)
歌稿
逢ひたしと 囁くごとき(*)
朱扇 二七・六
相ともに 生きがたかりし(*)
歌と随筆 二四・六
相共に よはひかさねし(*)
歌稿
相似たる 兄と妹(*)
歌稿
相ひ觸れて 鳴れる木の葉の(*)
歌と随筆 二一・八/九
曖昧な 生き方ならむ(*)
歌稿
あいまいな 電話のありて(*)
歌稿
曖昧に ゐるわれを措(お)き(*)
雲の 三六
あいまいに 言はれしのみに(*)
光た 九二
アイリスを 活け替へをれば(*)
風の 一〇一
愛隣の 思ひ烈しき 極まりに 夫はげきして(*)
歌と随筆 二四・六
愛隣の 思ひ烈しき 極まりに はゝは泣きつゝ(*)
わかなつむ歌
愛隣の 夢は断たまく(*)
びわの花
愛恋は かくまざまざと(*)
埼玉新聞 四五・一
アイロンの コードにつまづき(*)
風の 八三
アイロンは 忽ち灼けて(*)
野分 一三三
逢ふこゝろ こむすめのごと(*)
わかなつむ歌
喘ぐ呼吸の まにまに街を(*)
歌稿
あをあをと 芦はそよぎて(*)
歌稿
青々と たわむゆくての(*)
歌稿
青々と 芽ぶく柳の(*)
形成 六三・七
あをあをと 茹でし春菊を(*)
風の 一三四
青鬼は 少しおどけて(*)
花溢 一九七
青柿を 拾へば土の(*)
花溢 一四六
青木の実 葉がくれに照る(*)
花溢 四五
仰ぎゐる 角度のゆゑか(*)
短歌研究 四八・六
仰ぎ見て 今朝は新し(*)
朝日新聞 四七・一
仰ぎ見る 思ひも日々に(*)
形成 三四・七
仰ぎ見る 紅梅一樹(*)
形成 六一・七
仰ぎ見る ステンドグラス いつの日も(*)
花溢 二三
仰ぎ見る ステンドグラス 使徒の手の(*)
文芸埼玉 四四・一一
蒼黒き 闇の匂ひに(*)
歌稿
青胡桃 握りてをれば(*)
雲の 二一
青胡桃の 匂ふひとつを(*)
無数 一六三
青白き 馬が炎えつつ(*)
短歌 三九・三
青白き 光に降り耒る(*)
日々の手記
青白く 燃えたつ花と(*)
花溢 一七一
青墨を 磨るときの香に(*)
風の 一三三
青竹を 踏むことさへも(*)
歌稿
青竹の いたく太きを(*)
風の 八〇
青竹の 色新しき(*)
歌稿
「青の時代と」 いふがピカソに(*)
歌稿
青みさす 雪のあけぼの(*)
雲の 二二二
蒼みゆく 花浮かべつつ(*)
形成 三二・一〇
青麦の 丘のなだりに(*)
歌稿
青麦の 畑に花を(*)
歌稿
仰向けに 運ばれむとし(*)
花溢 一七五
仰向けの 髪つくづくと(*)
花溢 二一二
青森の 林檎一顆(*)
歌稿
煽られし 楽譜を拾ふ(*)
無数 一一二
煽られて 飛び立ちし草の(*)
歌稿
赫々と 上る初日に(*)
むろ咲きの菜種の花の
あかあかと 昼もともして(*)
風水 一三一
赤々と 房なすなかに(*)
歌稿
赤鉛筆を 削るかたはら(*)
雲の 七三
赤き緒を 垂るる喇叭の(*)
花溢 一八六
赤き火の 混るは悪しと(*)
歌稿
赤く熟れし トマトを支へ(*)
歌稿
赤錆びの 砂漠ばかりを(*)
風水 一三二
あかつきの 夢に白々と(*)
歌稿
あがなはむ 咎もあるべし(*)
野分 一九四
赤べこの 首を揺らして(*)
風の 一五六
赤松の 幹に斜に(*)
雲の 二二八
赤松の 水際(みぎは)の一木(ひとき)(*)
無数 二一二
灯(あかり)消えて 真闇の中に(*)
日々の手記
あがりたる 雨と思へど(*)
形成 平二・七
空(あき)家(いへ)と なりてひひらぎ(*)
不文 一一八
空き罐に 太き雨降り(*)
無数 二〇〇
秋草を 手向けて遠く(*)
林鐘 三二・一〇
秋草に うもれて返り(*)
まぼ 六九
秋草の あえかな影に(*)
日々の手記
秋草の 枯るる匂ひの(*)
風水 二一八
秋草の さやぐ音して(*)
埼玉新聞 四四・一〇
秋草の 花のかそかに(*)
埼玉新聞 五一・八
秋雨の 音はさみしも(*)
春のゆき
秋雨の 霧と注ぎて(*)
和歌
秋づける 日々雲の層(*)
不文 七九
秋空の ちぎれ雲飛ぶ(*)
和歌
秋津行く 流れの岸に(*)
和歌
商ひの 終はらむとして(*)
歌稿
秋の来て いち早く手を(*)
花溢 一〇五
秋の月 青き光に(*)
和歌
秋の日の 澄み徹りゐる(*)
風水 五九
秋の日は 傾きそめぬ(*)
郵政 五九・八
秋の服に 合はせて買ひし(*)
風の 一五四
秋の夜の 炭火匂ひて(*)
花溢 六三
空き箱を こはして平らに(*)
歌稿
秋陽かげる その野﨑路に(*)
寂天莫地
秋陽よき 野路を行きつゝ(*)
寂天莫地
空き壜の 残りはさかさに(*)
野分 五〇
秋ふかき 山の温泉(いでゆ)に(*)
春のゆき
秋深く 臥しゐて聞けば(*)
歌稿
秋逝きて 北の国より(*)
和歌
あきらむる 日といきりたつ(*)
歌稿
あきらめて ゐたるいのちを(*)
形成 平五・六
諦めて ゐるとも言ひぬ(*)
朱扇 二五・七
諦めて なすこととなさぬ(*)
花溢 一五六
諦めて なるべきものか(*)
歌稿
あきらめて 眼鏡拭きをれば(*)
形成 六〇・四
あきらめて 刃(やいば)入れたる(*)
雲の 一九九
諦めて 別るるすべも(*)
まぼ 一二九
あきらめて 忘れて今は(*)
風水 一四〇
諦めとも 満足ともつかぬ(*)
まぼ 一三七
あきらめの いやはてにして(*)
寂天莫地
諦めの 中にも安息は(*)
朱扇 二五・七
秋は逝き この寒さかな(*)
和歌
悪意とも 思へざりしが(*)
歌稿
悪意まで ゆかざる恣意を(*)
歌稿
あくがれて かけしことなき(*)
歌稿
あくがれて 太古の民も(*)
歌と随筆 二一・八九
芥とも あらずときをり(*)
印度 一四
芥焼きし 跡を見廻り来て(*)
まぼ 九五
胡座居の 膝の冷たく(*)
形成 平四・四
悪霊(あくりやう)を 逐(お)はむ願ひは(*)
無数 一四〇
悪霊を 払ふがごとく(*)
野分 一八三
握力の にぶくなりつつ(*)
野分 三〇
握力の 不意にゆるみて(*)
花溢 一八三
あくる日の 仕事のことを(*)
風水 一三六
あくる日の 職場に問へど(*)
花溢 七六
明け方に かけてあまたの(*)
光た 一三〇
あけがたの 眠りに浮きて(*)
花溢 二三一
明け方は 霧深からむと(*)
不文 二五
あけぐれに 咲くといふ蓮(ハチス)(*)
歌稿
あけぐれに 醒めゐて思ふ(*)
風水 一五七
明障子 張り替へて年を(*)
歌稿
明けそめて 沼のほとりの(*)
風水 二四二
あけびの花の 芯の黒まで(*)
雲の 二二八
あけぼのの 光の中に(*)
ラ・メール六一春
明けやらぬ 森を騒立(さわだ)て(*)
無数 一四三
顎埋めて ゐたりし犬の(*)
形成 六三・二
あこがるる 言葉とぎれて(*)
花溢 三七
憧れし のみに帰らむ(*)
歌稿
あこがれて 言へどコスモス(*)
形成 平三・二
あこがれに 似たる思ひに(*)
歌稿
朝明けて 白布に顔を(*)
雲の 七三
朝明けに 送り出す人の(*)
歌稿
朝明けに 帰り来む人の(*)
歌稿
朝々に 活け直しをれば(*)
光た 一一五
朝々に 格言を読みて(*)
光た 三五
朝市の 帰りに人の(*)
形成 元・一一
朝おそく 覚めて花の(*)
はるの虹
あさがほの 蔓はのぞかれ(*)
歌稿
朝顔は 咲く用意して(*)
歌稿
朝がたの 眠りに浮きて(*)
現代 四四・一一
浅からぬ 罪と思ふに(*)
歌稿
浅き瀬に 何のひそむや(*)
印度 一三
浅き瀬の さざなみ光る(*)
まぼ 一五六
朝霧を 透かして山の(*)
風水 三八
朝霧を 踏みしだきつゝ(*)
和歌
朝霧に ともしてバスの(*)
野分 一六〇
朝霧の 底より翔(た)つと(*)
現代 四四・一一
浅草文化に なづみ易き土地の(*)
まぼ 五七
朝寒は きびしかりしも(*)
むろ咲きの菜種の花の
朝摘みの 蚕豆をむく(*)
光た 一〇八
あさつゆに ぬれ/\かゞよふ(*)
春愁の曲
痣(あざ)として 顔に残ると(*)
雲の 九六
あさなぎの しづかなしづかな(*)
春のゆき
朝な夕な 秋のけはひの(*)
はつあきの歌
麻布(あさぬの)を 被へる夜の(*)
不文 一一三
朝の来ぬ 夜はあらじと(*)
歌稿
あさはかに 振舞ふゆゑか(*)
まぼ 一三一
朝晴れぬ ぼたんざくらの(*)
春愁の曲
浅間颪(おろし)に 吹きさらされむ(*)
朱扇 二八・一
浅ましく もの想ふかな(*)
日々の手記
浅ましく 物思ふなり(*)
和歌
浅間嶺の 麓の村の(*)
形成 平元・九
あざむかれて 舎の幹は(*)
はるの虹
あざむきて 君いざなふに(*)
はるを待ちつゝ
あざむきて 吾を曳かれし(*)
春のゆき
欺けるもの 皆滅びよと(*)
形成 四五・一
朝靄の いまだなづさふ(*)
不文 九八
あざやかな 斑(ふ)を持つ蝶を(*)
無数 二〇五
あざやかに 朱線を引きて(*)
花溢 三九
朝焼けの 美しき日々(*)
不文 一四五
朝焼けの 川に照り映ふ(*)
和歌
朝焼けの 空に匂へる(*)
歌と随筆 二三・五六
朝夕に 通ひ慣れつつ(*)
無数 二二六
朝夕に 人の仰ぎて(*)
歌稿
朝夕の 電車に過ぎて(*)
雲の 五九
朝よりの タイプに倦めば(*)
花溢 二〇七
脚赤き ゆりかもめ一羽(*)
形成 平二・四
芦を刈る 人の背後を(*)
短歌研究 四七・一〇
足音の 家をめぐると(*)
雲の 二一六
足(あし)環(くわん)を 光らせて鳩の(*)
無数 二〇三
悪しき噂 一日にして(*)
和歌
足首を 吹く風寒く(*)
形成 四三・五
足首の 濡れて歩めば(*)
雲の 一四一
味気なく 仕事なすとき(*)
形成 四四・三
紫陽花の 植込みを濡らす(*)
毎日新聞 六〇・六
紫陽花の 茂みをゆらり(*)
風水 二四三
紫陽花の しげみのかなた(*)
印度 五六
紫陽花の 夕べのいろを(*)
歌稿
あぢさゐは うすくれなゐの(*)
花溢 一五一
あした着る 衣服確かめ(*)
風の 八三
朝(あした)より 落ち葉しやまぬ(*)
雲の 二〇
朝(あした)より 風のさわだつ(*)
歌稿
朝(あした)より きざす寂しさ 繊切りの(*)
不文 一三三
朝(あした)より きざす寂しさ ちぢまりて(*)
短歌研究 四一・一
足垂りて リフトに昇り(*)
風水 一八四
足垂れて 鈍色(にびいろ)の烏賊(*)
花溢 五五
足取りを 追ひて思ひて(*)
形成 平五・七
足どりの 乱れて歩み(*)
不文 一二
脚長き 人々の来て(*)
現代 四四・一一
脚の位置 定めて眠り(*)
短歌研究 四二・三
足の先 ふたたび冷えて(*)
歌稿
芦の葉に 切りにし細き(*)
歌稿
芦の穂の 乱れてそよぐ(*)
形成 四二・九
葦の間(ま)を ゆるく流れて(*)
花溢 八五
足早の 人なりしかな(*)
歌稿
足もとに 目をおとすとき(*)
歌稿
足もとに 降り積む雪を(*)
雲の 八
足もとの 明るいうちに(*)
歌稿
足もとの 石の割れ目を(*)
現代 四四・一一
足もとの 今淵なせり(*)
風水 四〇
足もとの 枯れ草に火を(*)
野分 五三
足もとの 砂冷えて来て(*)
まぼ 一四
足もとより 崩るる思ひ(*)
不文 一三二
足弱を 隠さむとにも(*)
歌稿
足悪き 友が必死に(*)
まぼ 一七一
明日ありと 思はれずゐる(*)
光た 一四一
明日からの 筋書を書き(*)
野分 五五
預かれる 楽譜返さば(*)
歌稿
小豆ほどの 蕾なりしが(*)
形成 六一・七
明日知れぬ いのちを生きし(*)
埼玉新聞 四四・一一
明日知れぬ 木の葉の如き(*)
埼玉新聞 四五・一〇
明日知れぬ 街の夕べに(*)
びわの花
明日といふ 日を疑はず(*)
風水 二一六
明日のことを 言ひて眠りき(*)
雲の 七四
明日のため 何占はむ(*)
花溢 二六
明日のなき 乙女の夢の(*)
和歌
明日の無き われかも知れず(*)
歌稿
明日の日に 期する思ひは(*)
はるの虹
明日の日も 思ひ見難く(*)
歌稿
明日の日も 知れざるものを(*)
埼玉歌人 平四・一〇
明日の日を 怖るる要など(*)
風水 一九〇
明日の夜に なさむ仕事を(*)
雲の 九一
明日の夜は 君にいだかれ(*)
おもひで
明日ゆくと いひし視線の(*)
びわの花
明日よりは いづこの街の(*)
びわの花
明日は明日の 風が吹くとふ(*)
まぼ 一五一
明日は来む 友ら思ひつつ(*)
まぼ 二一
明日は休み と思ふ家路に(*)
形成 四六・一一
アスファルトの 路上につきゐる(*)
印度 九五
アスワン・ダムの 貯水量など(*)
野分 一〇九
汗あえて 通ふといへど(*)
風水 一二二
汗あえて 草抜き呉るる(*)
形成 平二・一〇
校倉を めぐれる雨も(*)
歌稿
校倉の 高床の下に(*)
歌稿
汗知らずと 言ひて買へども(*)
歌稿
あせび路を あゆみて帰る(*)
夕ぐれの歌
汗拭きつつ 戻れる君が(*)
形成 三一・八
遊びたき 仔犬せかして(*)
短歌研究 四二・三
仇を討つ 思ひいつしか(*)
光た 三三
仇を討つ ごとき思ひに(*)
風の 八二
あたたかき 雨となりたり(*)
雲の 五九
あたたかき 雨となりたる(*)
朱扇 二六・八
あたたかき 雨降り出でて(*)
花溢 四〇
温かき 汁などを煮て(*)
まぼ 一四二
あたたかき 砂踏みゆけば(*)
花溢 七四
あたたかき 手よといはれし(*)
形成 三八・一二
あたたかき 計らひのごと(*)
無数 六一
暖かき 一日を思ひ(*)
日々の手記
あたたかき 夕べを帰る(*)
風水 二三八
あたたかき 夜霧のかなた(*)
野分 一八七
あたたかく 心觸れ合ふ(*)
まぼ 一二八
あたたかく 雪を被(かづ)ける(*)
花溢 二二
あたたかく 吾らを迎へ(*)
回顧一年
あたためし ナイフもてパイ(*)
形成 三九・一一
あたためし ミルクがあまし(*)
花溢 一五七
頭の皮膚の 痛み来れば(*)
まぼ 一〇九
あだめきて タンゴ舞ひたき(*)
歌と随筆 二四・六
新しき 遊び覚えて(*)
歌稿
新しき 家といふとも(*)
野分 一七七
あたらしき 絵絹を張りて(*)
はるのワルツ
新しき 獲物を求めて(*)
歌稿
新しき 垣のほとりの(*)
歌稿
新しき 木鋏鳴らし(*)
無数 三六
新しき 黒もて黒を(*)
雲の 一六八
新しき 米を賜ひぬ(*)
歌稿
新しき 昆虫図鑑の(*)
歌稿
新しき 幸に赴く(*)
形成 三二・八
新しき 塩を掬ふべき(*)
野分 八七
新しき 絨毯が放つ(*)
花溢 一〇二
新しき 銃と霰弾(*)
無数 二八
新しき 数珠のありかの(*)
歌稿
新しき 職域のなか(*)
風水 一〇一
新しき 叙勲の文字を(*)
花溢 一〇一
新しき 女性キャスター(*)
風の 一七一
新しき 巣箱かけしは(*)
郵政 五八・三
新しき 年を祝ふと(*)
風の 六二
新しき 鳥籠に移し(*)
形成 六一・三
新しき 白布机に(*)
無数 一七二
新しき パナマのクッション(*)
野分 九二
新しき パンの店ありて(*)
歌稿
新しき 町の名を人は(*)
花溢 八一
新しき 持ち場に慣れて(*)
風水 二二
新しき 油紋の浮ける(*)
短歌研究 四一・一
新しく 切り拓きたる(*)
歌稿
新しく 敷かれし砂利の(*)
無数 一四一
新しく 何かを始むる(*)
歌稿
新しく 塗り直されし(*)
花溢 一九六
当たらぬも 当たるもよしと(*)
歌稿
あたら虫 夜寒に滅入る(*)
和歌
熱き湯の 出でてくるまでの(*)
歌稿
暑き夜に 見し夢のなか(*)
風水 一〇八
暑き夜の まどろみに見る(*)
形成 五一・九
あっけなく 終らむものを(*)
雲の 一六五
圧点を 知られしごとき(*)
短歌研究 三七・八
あっといふ 間の鉄橋なれば(*)
歌稿
集まりて 降るにもあらね(*)
風の 一〇一
集め毛糸の 脚絆なれども(*)
まぼ 一五三
あてがひし てのひらにふるる(*)
歌稿
あてのなき 約束させて(*)
雲の 一〇〇
当てもなく 去り行く身かな(*)
和歌
後肢を 曳く感じにて(*)
花溢 八九
あと一年は 着ねばならぬコート(*)
まぼ 七七
アドバルン 上げ終へし人ら(*)
花溢 一八六
柱像(アトラント)の 双手(もろて)が支へ(*)
無数 二五
あなうらを ひたと地上に(*)
歌稿
足裏に 踏むものなべて(*)
短歌新聞 五一・八
あなうらに 未だ響きの(*)
風水 二二七
蹠(あなうら)より 冷えくる夕べ(*)
まぼ 一一六
あなさやけ あなやうるはし(*)
むろ咲きの菜種の花の
兄妹 名にかくれては(*)
和歌
姉の如く 告白を聞きて(*)
まぼ 一四六
あばかるる 咎もあらむか(*)
埼玉新聞 四五・一一
アフガンと いふ洋犬は(*)
歌稿
阿武隈の 水照れ見れば(*)
無数 一〇三
「アプト式 鉄道」と出づ(*)
歌稿
油絵の 岬は遠く(*)
短歌研究 四一・一
油菜は 青き実莢(みざや)を(*)
無数 三四
あふれくる 思ひさゝへて 揺られゆく(*)
はるを待ちつゝ
あふれくる 思ひさゝへて 奈良坂や(*)
はるの虹
雨あとを よぎる薔薇園(*)
雲の 三四
雨あとの 刈り田に漂ふ(*)
不文 八〇
雨あとの しづくの音を(*)
雲の 二一〇
雨あとの 雫をおとす 黄櫨(はじ)の葉を(*)
花溢 一〇七
雨あとの しづくをおとす 松を見て(*)
雲の 八六
雨あとの 土の匂へる(*)
まぼ 三一
雨あとの 光のなかに(*)
花溢 一二〇
雨あとの 光みなぎり(*)
風水 一九九
雨あとの 微粒を帯びて(*)
雲の 一六七
雨あとの 靄たつ坂を(*)
無数 二一九
雨あとの 靄流れつつ(*)
無数 一一八
雨あとの 靄晴れゆけば(*)
林鐘 三二・一〇
雨あとは 虫の祭りの(*)
風水 二三七
雨脚の やや細りたり(*)
歌稿
甘えゐし 心吹っ飛び(*)
形成 三七・一
甘えむ相手を 持たぬ身の朝より(*)
まぼ 八三
あまがけり しら/゛\とゆき(*)
はるのワルツ
雨傘を 打つ音に似て(*)
野分 四一
雨傘を 持たせて帰し(*)
雲の 二二九
雨傘に 身を庇ひつつ(*)
野分 五八
甘かりし わが人生観が(*)
まぼ 一四五
雨乞ひの 太鼓の音の(*)
風水 八
雨乞ひの 太鼓夜すがら(*)
形成 三三・9
雨ざらしと いふ言の葉を(*)
歌稿
余すなく 咲ける桜を(*)
印度 四七
余すなく 積みたる藁に(*)
歌稿
甘酸ゆき 香のこもりゐむ(*)
まぼ 八九
あまたなる 声よりわれを(*)
歌稿
あまたなる 少女小説(*)
歌稿
雨だれの 音のみ冱えて(*)
和歌
雨だれの 曲にかはりて(*)
形成 平四・一二
雨粒を 光らせてゐしが(*)
歌稿
「蜑(あま)」といふ 字をかなしみて(*)
形成 平三・一一
余りにも 暖かき一日(*)
日々の手記
余りにも 淡し乙女の(*)
和歌
あまりにも 美しかりし(*)
びわの花
アマリリスの 花の香にふと(*)
まぼ 一三六
編みさしの まま夏を越せ(*)
不文 一一九
編み棒の 先もて髪を(*)
花溢 一一九
編みものを 教へて暮らす(*)
無数 一三八
雨嵐 吹くともたふ(*)
和歌
飴いろの コーヒーシュガー(*)
風水 七八
アメーバの やうな一枚(*)
雲の 一三
雨多き ころはことさら(*)
歌稿
雨を見つゝ そろひもじかに(*)
はるの虹
雨をんな なるを思へば(*)
印度 一三五
雨しぶく ホームに立ちつく(*)
不文 六一
あめつちに 吾一人ゐて(*)
浜のあけくれ
天地(あめつち)は 緑ゆたかに(*)
春愁の曲
雨となる けはひを言ひて(*)
雲の 二〇二
雨となる けはひに昏れて(*)
不文 一二
雨ながら かすかに虹の(*)
印度 一五三
雨に来て 今日のわれには(*)
歌稿
雨に暮るる 庭の片隅(*)
雲の 四五
雨にけむる 海見ゆる窓(*)
花溢 六九
雨のあと 必ず最後(*)
風の 四一
雨のあと 著莪は花咲き(*)
短歌研究 四八・六
雨のあとに 置き去られしかの(*)
歌稿
雨のあと 虹立つといふ(*)
印度 八二
雨のあとの 街に湧きたつ(*)
風水 一一四
雨のあと 油紋ひろがる(*)
歌稿
雨の音 いたくつめたく(*)
歌稿
雨の音 聴きつつ夜半を(*)
まぼ 三〇
雨の音に 取り巻かれゐ(*)
雲の 九三
雨のなか 何言ひたくて(*)
歌稿
雨のなかに 赭(あか)く錆びゆ(*)
無数 三二
雨のなかに 花咲ける日は(*)
花溢 六一
雨のなかに 人を待たせ(*)
花溢 一九三
雨のなかの マラソンコース(*)
風の 二九
雨のなき 数日すぎて(*)
風の 八一
天(あめ)の果て 地のはてまでも(*)
はるを待ちつゝ
雨のはれまの あかるき(*)
風水 四六
雨の日に 見し石舞台(*)
歌稿
雨の日の 朝の鏡に(*)
歌稿
雨の日の 卯の花を見て(*)
印度 五八
雨の日の 津和野はわれの(*)
風水 一三四
雨の日の 電車といへど(*)
短歌研究 六一・七
雨の日の 窓に羽叩き(*)
オレンヂ 二二・一
雨の日は シートの中に(*)
歌稿
雨のまま 明けむとしつつ(*)
歌稿
雨の夜の 垂直世界を(*)
風水 一〇三
雨の夜の 冷ゆる空気を(*)
野分 六二
雨の夜の ロビーに待てば(*)
短歌研究 四五・八
雨の夜は 雨の音にも(*)
短歌新聞 四八・一
雨の夜は 雨の音のみ(*)
歌稿
雨の夜は すさまじなどと(*)
歌稿
雨の夜は 眠れぬわれと(*)
印度 一五四
雨ふれば あぶるる彼の(*)
形成 三三・三
雨ふれば 大き石まろぶとふ(*)
夕ぐれの歌
雨降れば 忽ち雨に(*)
歌稿
雨やみて また風となる(*)
歌稿
雨やめば また風となり(*)
雲の 一二三
アメリカと 日本の女子バレー(*)
歌稿
アメリカの イーグル金貨(*)
風の 三七
危ふげに 歩みて出でし(*)
わかなつむ歌
あや多き 明日を期しける(*)
回顧一年
あやつりの 糸のもつれて(*)
印度 二七
あやとりを してゐし夢に(*)
印度 五二
あやまたず 雁は帰るや(*)
不文 一一五
あやまたず 白の子山羊が(*)
光た 一〇六
過(あやま)たむ 予感鎮めて(*)
不文 一四二
鮎たちに 尽くす齢の(*)
歌稿
歩み疲れ 虚心に立てる(*)
はるのワルツ
歩みつつ 振り返る視野(*)
不文 一〇
歩むこと やめて見をれば(*)
雲の 八三
洗ひおきし 葡萄は露を(*)
野分 六〇
洗ひたる 髪を垂らして(*)
花溢 九六
洗ひたる 髪凍らせて(*)
無数 一三六
洗ひたる 髪にドライヤーを(*)
形成 六二・八
洗ひたる 小皿を棚に(*)
無数 二二八
洗ひたる 皿のたちまち(*)
印度 一四八
洗ひたる 葱の白さに(*)
風の 一四八
洗ひたる ハンカチに滲む(*)
朱扇 二五・八
洗ひたる ブロッコリーに(*)
歌稿
洗ひたる レースの花を(*)
野分 七七
あらかじめ 決めゐし如く(*)
歌稿
あらかじめ 人の寿命は(*)
風水 一一七
あらかじめ 笑ひの皺を(*)
花溢 一一七
粗壁(あらかべ)の まま入りて住む(*)
無数 一七五
抗(あらが)はず 無気力になりて(*)
まぼ 一四八
あらくれに まじりて吠えて(*)
光た 一四二
あらくれの 犬に戻りて(*)
歌稿
嵐のあとの 雲ゆるやかに(*)
花溢 一三
嵐吹き はれて入り江に(*)
浜のあけくれ
嵐吹く 今宵の雨よ(*)
和歌
「アラスカの やうに淋し」と(*)
林鐘 三二・一〇
争ひつつ 既に離れ難き(*)
朱扇 二六・五
争ふとも 相擁くとも(*)
形成 三三・七
争はぬ 性(さが)持てる身の(*)
花溢 一二
争はぬ 人もあらねば(*)
歌稿
荒立ちて 岩間くぐりし(*)
歌稿
あらだてる 海と思ふに(*)
短歌研究 四一・一
新たなる 歓びわけと(*)
回顧一年
あらたまの きらり氷柱(つらら)の(*)
風の 一七二
あら、といふ 声に右手を(*)
歌稿
荒縄を 帯に巻けるも(*)
風水 一九
荒縄を 飛ばしつつ(*)
歌稿
荒濱や 太平洋の(*)
浜のあけくれ
アララギに 二つのりゐし(*)
朱扇 二七・一〇
あらはして しまへばもろし(*)
歌稿
荒鷲の 彼の爆音を(*)
和歌
あらはなる 飢餓を見せつつ(*)
不文 八五
あらはなる 寓意をうとみ(*)
不文 一七〇
あらはなる 蕋よりもなほ(*)
歌稿
あらはなる よろこびに似む(*)
風水 四三
あらはれし ものゝかたちの(*)
はるのワルツ
アラン・ドロン さながらの選手(*)
歌稿
アリアドネの 糸を渡さん(*)
歌稿
ありあはせの 昼餉といへど(*)
歌稿
ありありと 後れゆく身を(*)
林鐘 三二・一〇
ありがとうと せめて一言(*)
歌稿
蟻地獄 探しゐて出口を(*)
花溢 二一六
蟻地獄に 過ぎゆく時間(*)
歌稿
蟻地獄は 何事もなく(*)
歌稿
在りし日に 姉と遊びし(*)
和歌
在り馴れし ひとりの夕餉(*)
印度 一四四
ありのままを 言ひしかばまた(*)
まぼ 一二二
ありのまゝを 描くを好まぬ(*)
歌稿
ありのままを ゑがかうとせぬ(*)
風の 一七三
ありやうは ほとけといふに(*)
形成 六三・四
あるを願ひ あらぬを知りて(*)
風水 五六
あるかなき 花のにほひも(*)
はるの虹
アルカリを 含めば青き(*)
歌稿
歩き疲れて 土間に卵を(*)
無数 八九
ある地点 まで来て不意に(*)
歌稿
或る時は むごくも聞ゆ(*)
まぼ 八二
或時は 無視さるる嫁の(*)
朱扇 二五・九
あるとなき 風の速度に(*)
歌稿
ある筈の 菱の実は何に(*)
歌稿
アルバイトより 帰れる妹(*)
まぼ 三九
アルバムに 燐寸のペーパー(*)
歌稿
アルプスも 春近しとぞ(*)
雲の 一九六
アルフレッドと 心に呼びゐて(*)
まぼ 一六
あるまじき 一夜一夜を(*)
野分 一七五
あるまじき ものと思へど(*)
野分 一一一
アルミ箔の 用途の一つ(*)
野分 八五
ある宵は 崩れも果てんと(*)
歌と随筆 二一・八/九
荒れ狂ふ 夜の無き如く(*)
歌稿
荒れ著き ひと日となりしか(*)
歌稿
荒れて 濁りてゐし水の(*)
歌稿
荒れやすき 会話の中に(*)
形成 四二・九
アレルゲンと 今は知りたる(*)
風の 七一
あはあはと 紫陽花咲けり(*)
歌稿
あはあはと けばだつ糸を(*)
歌稿
あは/\と 霧はふ谷合ひ(*)
春愁の曲
あはゝゝと けぶる銀河を(*)
びわの花
あわあわと 漂ふ雲の(*)
歌と随筆 二一・五
あはあはと 拡げて霞草を(*)
歌稿
淡色(あはいろ)の みどりのりぼん(*)
はつあきの歌
淡(あは)き黄(きい) ゆたかに咲ける(*)
春愁の曲
合はせたる グラスの音の(*)
風の 六八
合はせねば 合はぬ歩調の(*)
不文 一四
泡だてて 手を洗ふなり(*)
雲の 九八
周章てゐし とき静かなる(*)
短歌研究 四五・八
あわてずに 処置なししこと(*)
雲の 一三八
逢はなとて 神ならぬ身の(*)
春のゆき
逢はなとて 雲路幾重の(*)
和歌
会はぬまま 四十年か(*)
光た 四〇
会はば手を とりて泣かむなど(*)
形成 三一・六
逢はばまた 心は亂れむ(*)
まぼ 八三
逢はむための てだて選ばぬ(*)
現代短歌シンポジュームテキスト 三八・四
あは雪を 降らせてゐるは(*)
花溢 六二
あは雪の 溶けむとしつつ(*)
歌稿
あはれかの 奈良のそのゝ(*)
びわの花
哀れかや 心を宿す(*)
和歌
アンカットの まま重ねおく(*)
まぼ 五二
暗渠より まろび出でたる(*)
印度 一〇一
暗号の やうに朝鮮語を(*)
形成 三一・一二
暗号は 解き得ぬままに(*)
歌稿
暗黒の 傾斜果てなく(*)
歌稿
暗黒の 空にありたる(*)
風水 二四
安全圏は この家のなか(*)
歌稿
アンダルシアの 野とも岩手の(*)
まぼ 二四
あんパンを 人数分持ちて(*)
歌稿
安否さえ 問ふよしもなき(*)
印度 八九

居合はせて 見てしまひたる(*)
風水 一六
言ひ出づる ことにあらねど(*)
印度 一二九
言ひ出でて 歎くことにも(*)
風水 二〇
言ひおほせて 何あらむかと(*)
風水 二〇八
言ひかはす 言葉は凍てて 一本の(*)
短歌新聞 平四・四
言ひかはす 言葉は凍てて 電光の(*)
歌稿
言ひ難き 思ひなるべし(*)
短歌研究 平二・一
言ひがたき 何かを抑へ(*)
歌稿
言ひしれぬ おもひほのかに(*)
むろ咲きの菜種の花の
言ひつのる 側(がは)の勝つとも(*)
歌稿
言ひつのる 口もとを見て(*)
形成 五七・三
言ひ抜けむ すべなきときに(*)
花溢 一九九
言ひ譯のみ する生活に(*)
まぼ 一三〇
言ふにたへぬ 諍かひありて(*)
はるの虹
言ふほどの ことにあらねど(*)
歌稿
家を置き 田畑を沈め(*)
雲の 一八六
家をめぐる 松葉牡丹の(*)
浜のあけくれ
家思ふ 悲しみ故や(*)
和歌
癒えかけて 引き返す感冒(かぜ)(*)
無数 一八七
癒えがたき 風邪なりしかど(*)
風水 二二五
癒えがたき 人と知るゆゑ(*)
花溢 九一
癒えがたき 病告げ来し(*)
歌稿
癒え切らぬ 身かと日傘を(*)
不文 三五
癒えしとふ あかしもなくて(*)
風の 六九
癒えし身に 醒めゆく思惟の(*)
不文 四二
癒えそめし つまの寝息の(*)
回顧一年
癒えそめの 心楽しも(*)
歌と随筆 二四・六
癒え近き 風邪と思ふに(*)
花溢 七五
家づとに 絵蝋燭買ひ(*)
印度 八七
癒えて再び この病院を(*)
印度 二五
家並みを 貫きて通る(*)
風の 一八八
家にゐて 職場にありて(*)
雲の 二六
家にゐても 最小限に(*)
朱扇 二五・一一
癒えにくき 病ひ庇ふと(*)
形成 四五・一
家に待つ 仕事思ひて(*)
風水 三七
癒えぬまま 又夏は耒て(*)
歌稿
いかならむ 賭けに敗れて(*)
無数 一七一
如何ならむ 過去の苛(さいな)み(*)
花溢 五八
如何ならむ 反証も今は(*)
不文 一八〇
如何ならむ 人の出入りに(*)
不文 一五〇
如何ならむ 日にか描きし(*)
不文 一三一
いかならむ 未来をわれに(*)
無数 三七
如何ならむ 薬種か入れし(*)
無数 一三
いかならむ 立願をして(*)
歌稿
いかなる家の 建ちゆくならむ(*)
まぼ 一五六
いかにして 避けて通らむ(*)
歌稿
いかほどの 時間がたちて(*)
風の 二四
いかほどの 願ひ叶ふと(*)
短歌研究 四一・一
いかほどの よろこびあらむ(*)
現代 四四・一一
怒ること 少なきわれか(*)
花溢 一八九
いきいきと 海の色香を(*)
形成 三八・七
いきいきと レジ打つさまに(*)
風水 一七六
生き生きと わがあるものか(*)
歌稿
生きゐても ゐなくても何が(*)
歌稿
勢ひは かく美しき(*)
埼玉新聞 六一・一
生きをれば 嘆くことのみ(*)
印度 四六
息かけて 眼鏡を拭きて(*)
歌稿
生き死にも さだかならぬに(*)
野分 三六
息絶えて しばしがほどに(*)
短歌公論
息詰めて 吹けば鋭く(*)
無数 七五
息詰めて 待つ時間あり(*)
歌稿
息つめて 見つむる如き(*)
朱扇 二七・六
息詰めて 向ひ風に堪ふる(*)
まぼ 九七
生きてあらば いかに歎かむ(*)
雲の 一一三
生きてゐる 紅薔薇なれば(*)
歌稿
生きて甲斐 あるいのちならねど(*)
歌稿
生きて又 会ふ日の無しと(*)
形成 平三・一一
生きてゆく いつにかはらぬ(*)
歌稿
生きてゆく 幅を少しでも(*)
まぼ 九
憤り 烈しかりしが(*)
歌と随筆 二四・六
憤り 烈しき時に(*)
歌と随筆 二四・六
息とめて ゐる数分に(*)
歌稿
いきなり 目隠しされて(*)
短歌 四七・四
生き悩む 人等の気配(*)
春のゆき
生き残る ことのさびしさ(*)
雲の 一一六
生き残る 者のさだめに(*)
野分 八五
生きのびて 争ふことも(*)
歌稿
生きものを 飼ふすべもなき(*)
野分 六九
生きものの 何かがゐたる(*)
風水 一六八
生きゆくに 必死の日あり(*)
歌稿
息を呑み 立ちどまりたり(*)
埼玉新聞 四八・一
幾重にも かかれる橋の(*)
風水 二三
幾重にも 鏡に映る(*)
形成 五八・一
幾重にも 稲架(はさ)をめぐらせ(*)
歌稿
戦(いくさ)にて 中止となりし(*)
光た 四三
幾時(いくじ)ごろかと 思へるのみに(*)
雲の 一二四
幾十年 以前のことか(*)
歌稿
幾十年 静かに生ける(*)
夕ぐれの歌
幾種かの 罐詰をひそかに(*)
朱扇 二六・一〇
幾千と 知れぬ水鳥(*)
形成 六〇・一
幾度か 悲しき夢に(*)
和歌
幾たびか 草の穂絮(ほわた)の(*)
不文 八四
いくたびか 雲のかげゆく(*)
不文 一一五
幾たびか 逆らひては泣く(*)
歌と随筆 二四・六
幾たびか シグナルに夜の(*)
形成 三五・六
幾たびか 上空をゆく(*)
歌稿
幾度か 月の夢路に(*)
和歌
いくたびか ひとりねのゆめ(*)
和歌
幾度か 都の君に(*)
和歌
幾たびか 夜霧の原に(*)
無数 一八三
幾たびの 風邪を売薬に(*)
花溢 三九
いくたびの 霜にやはらぐ(*)
短歌 六二・二
いくたびの ひとりねの夢(*)
春のゆき
いくたびも 浅瀬を渡る(*)
形成 五一・四
幾たびも 書きては消して(*)
歌稿
幾たびも かけかへられし(*)
風の 一九
幾たびも 画面をはづれ(*)
歌稿
幾たびも 聞きて忘るる(*)
歌稿
いくたびも 斬り合ひをせしが(*)
光た 一五六
いくたびも コピイの残の(*)
歌稿
いくたびも 仕事を替へて(*)
風水 一一五
いくたびも 沈みては浮く(*)
花溢 一二九
いくたびも シテの如くに(*)
形成 六〇・一
幾たびも 誰何(すいか)せるあと(*)
雲の 一四三
いくたびも 倒るるものを(*)
歌稿
いくたびも 地図をひろげて(*)
花溢 一〇五
いくたびも 月さす海を(*)
不文 七七
幾たびも 電話に呼ばれ(*)
風水 一五三
幾たびも 電話を聞きに(*)
花溢 四九
いくたびも 問ひ直されて(*)
歌稿
幾たびも 背後かすめて(*)
現代 四四・一一
いくたびも 早馬が駆けて(*)
光た 七七
いくたびも 飛行きがゆき(*)
歌稿
幾たびも 兵火に落ちし(*)
埼玉新聞 四六・八
いくたびも 見失ひつつ(*)
歌稿
いくたびも 見たる鳥あり(*)
形成 平二・九
いくたびも わが手をのがれ(*)
歌稿
いくたりを 見送りにけむ(*)
形成 五九・五
幾たりに 愛されて吾や(*)
わかなつむ歌
幾通の 原稿依頼(*)
形成 三一・一
幾月か 空き家となりて(*)
形成 五九・九
幾月の 幸なる夢も(*)
和歌
幾つにも かさなりて見ゆる(*)
現代 四四・一一
幾つもに 音を区切りて(*)
風の 九六
幾つもの 印章を委(ゆだ)ね(*)
不文 一二三
幾つもの 鳥のむくろを(*)
歌稿
幾つもの トンネルを抜けて(*)
形成 五七・八
幾つもの 目がわが顔に(*)
歌稿
幾つもの レンズかさねて(*)
花溢 八九
いくときを 書よみつぎて(*)
むろ咲きの菜種の花の
いくときを 弾き続けつゝ(*)
ひとり生きたし
幾ときも たたざるものを(*)
形成 六一・九
幾年を 枯れがれにゐて(*)
雲の 九三
いくとせを 君と貼り来し(*)
まぼ 八二
幾年の 曲折を経つつ(*)
形成 二八・一〇
幾日をか なべてをやりて(*)
はるの虹
幾日を こころ騒がせ(*)
歌稿
幾日か 炊がず過ぎて(*)
風水 七七
幾日か 咲き保ちたる(*)
林鐘 三二・五/六
幾日経て 届く賀状の(*)
形成 六三・五
幾日経て よぢれし葉書(*)
形成 四五・一一
幾日目かに 探し当てて友が(*)
不文 一六
幾日も 帰らず富士の(*)
光た 一四七
幾日も 帰らぬ夫に(*)
まぼ 一一三
幾日も かけて縫ひやりし(*)
まぼ 一二五
いく日吾に ありへし思ひ(*)
はるのワルツ
幾人も 住むかのやうに(*)
風の 一九四
いくばくを 眠れるひまに(*)
形成 五八・九
いくばくか かかはりあるや(*)
歌稿
いくばくの 傾斜かありて(*)
花溢 九四
いくひらの 椎茸を水に(*)
印度 三三
幾ひらの 花びら濡れて(*)
風水 三四
幾本も ゼムクリップの(*)
歌稿
幾万の 騎馬入り乱れ(*)
埼玉新聞 四六・八
幾万の 羊にまじれる(*)
光た 一〇
幾万の ボートピープル(*)
歌稿
幾夜さか 同じ夢見て(*)
雲の 一九三
幾夜さか 野分きの風の(*)
野分 一七
幾夜経て うすばかげろふの(*)
雲の 七八
生くる限りの 罪かも知れず(*)
野分 四二
生くることが 負擔になりぬと(*)
まぼ 一七八
生くるとふ 名のみ甲斐なき(*)
春愁の曲
生くるとは 戦ひなりや(*)
歌稿
生くる道に 花のみ咲けと(*)
回顧一年
生け垣を 透(す)かして歩む(*)
無数 六八
生け垣に 羽根(シヤトル)がかかり(*)
光た 三〇
いけにへの 像は醜く(*)
野分 一九五
いけにへも 運べるならむ(*)
花溢 九二
池の面に きみのかげひとつ(*)
おもひで
池の面に 白鳥下りて(*)
まぼ 一二九
生け花の 青麦は高く(*)
雲の 一五九
池水の 底の闇より(*)
印度 五八
生ける限り かくは苦しみ(*)
歌稿
生けるごとく 否やまさりて(*)
はるを待ちつゝ
異国人の 父と子の凪(*)
形成 平三・一〇
いさをたて 傷手を負ひて(*)
ひとり生きたし
いさをたて 君南海ゆ(*)
浜のあけくれ
いさぎよく 無視されたきに(*)
まぼ 一
遺作の 自画像かかる(*)
不文 一四七
いささかの 疑心なれども(*)
歌と随筆 二四・六
いささかの 仕事を夜に(*)
無数 一二六
いさゝかの 創意加へつゝ(*)
春のゆき
いさゝかは あざけられても(*)
びわの花
磯魚(いさな)とる 伏屋まばらに(*)
歌稿
勇ましく 旗をかゝげて 征きし人よ 今日恙なく(*)
浜のあけくれ
勇ましく 旗をかゝげて 征きし人よ 南のうみに(*)
はつあきの歌
十六夜(いざよひ)と 暦に読みて(*)
雲の 八六
いざよひの 空を見をれば(*)
歌稿
遺産争ひを 避けて故郷も(*)
朱扇 二七・四
石臼の ずれてかさなり(*)
無数 四四
石を磨(す)りて 石鏃(やじり)作りゐし(*)
不文 六七
石を積む 作業のつづく(*)
花溢 五六
石階の どの面もすでに(*)
野分 一三
石垣の 銃眼も今は(*)
歌稿
意識して 互(かたみ)に避くる(*)
不文 五九
意識して 離しし距離に(*)
歌稿
意識して へだてがましく(*)
風水 一〇九
石切り場を 西の斜面に(*)
無数 一〇五
石切や 狂信仰の(*)
春愁の曲
石畳 いつしか切れて(*)
雲の 一八三
遺子たちの 走り回るを(*)
歌稿
石段の 一段一段(*)
歌稿
石飛ばし ゆくバイクあり(*)
花溢 九九
石などを 落とすごとくに(*)
風水 七一
石などに 似て来しわれと(*)
無数 一四六
石ならば いかなる色か(*)
雲の 一二九
石になど なりてはならず(*)
歌稿
石の上に こぼせしタール(*)
無数 二一一
医師の側より 歌はれをれば(*)
歌稿
医師の手に ゴムの歯型を(*)
花溢 九〇
石の礫の とびくるなかに(*)
形成 六〇・七
石舞台の そばだつ野辺も(*)
歌稿
石碑(いしぶみ)の 根元の草に(*)
印度 五九
石室の 底に落ち葉を(*)
無数 一二二
石室の 底(そこひ)に睡り(*)
不文 一二
石弓を とりて獲物を(*)
埼玉新聞 四四・一〇
石よりも鳥よりも小さく(*)
歌稿
石牢の 壁のごとくに(*)
花溢 八〇
椅子の音 しづまるまでに(*)
風の 一九七
椅子の背に 何かかけおく(*)
歌稿
椅子のまま 沈みてゆける(*)
形成 四二・三
いづくにか 月ありて明るき(*)
花溢 二六
いづくにか 虹かかりゐむ(*)
まぼ 七三
いづくにか ひとりでに開(あ)く(*)
不文 一〇一
いづくにか まだ母はゐて(*)
花溢 一五四
いづくまで 昇るか知れね(*)
風水 二〇二
いづくまで 行きしや月の(*)
花溢 一五九
いづくまで 行く魂か(*)
印度 一三
いづくまで 行くわれならむ(*)
短歌公論 四三・一〇
いづこへか のきしごとくに(*)
歌稿
いづこかで 必ず辻褄を(*)
歌稿
いづこかの 火山の煙の(*)
歌稿
いづことも なき花の香を(*)
埼玉新聞 四四・一一
いづことも 水は見えねど(*)
形成 平三・八
いづこなる 沼とも知れず(*)
歌稿
いづこなる 春のうしほに(*)
風水 二二三
いづこなる 女神なりしや(*)
風水 二〇五
いづこにか 生きながらへて(*)
雲の 五四
いづこにか 大き力を(*)
歌稿
いづこにか 死せる家族ら(*)
雲の 一二五
いづこにか 水の音して(*)
歌稿
いづこにか 見ていまさむと(*)
歌稿
いづこにて 貰ひし風邪か(*)
歌稿
いづこにて 焼かれむわれか(*)
雲の 二〇一
いづこに ひそみてゐたる(*)
歌稿
いづこにも あるにあらずや(*)
歌稿
いづこにも 出でて行かねば(*)
光た 五一
いづこにも 風は吹きゐず(*)
花溢 一六三
いづこにも 富士はありとも(*)
風の 九一
いづこまで 帰るやガラスの(*)
花溢 二一九
いづこより いづこへ帰る(*)
花溢 九四
いづこより うつされて来し(*)
形成 六〇・四
何處(いづこ)よりか 迷ひ來し仔犬に(*)
朱扇 二六・七
いづこより 来りし子らか(*)
短歌ジャーナル 六一・七
いづこより 採光されて(*)
歌稿
いづこより さす月かげに(*)
歌稿
いづこより 迫りて大き(*)
歌稿
いづこより 匂ひてくるや(*)
歌稿
いづこより 見たるセダンか(*)
歌稿
いづこより 見てゐにけむと(*)
歌稿
いづこより 見にし景色か(*)
歌稿
いづち飛ぶ ヘリコプターか(*)
朝日新聞 五九・一
泉より 醒めくる旅の(*)
雲の 四四
イスラムの 世界は思ひ(*)
歌稿
いづれ癒る(なほ)と 思ひてをれど(*)
雲の 六四
忙しき 職場なれども(*)
印度 二四
いそがしく たちふるまひて(*)
春愁の曲
急がねば ならぬことあり(*)
形成 五八・七
急がるる 工事にあらむ(*)
歌稿
急ぎ足に 勢ひありて(*)
毎日新聞 六〇・六
急ぐことも あらじとひとり(*)
短歌 三一・一一
いそしみて いそしみてなほ(*)
風水 五八
磯波の 寄せては返し(*)
花溢 七三
いたいたしく いらだちたまふ(*)
歌稿
痛きところの 無き日は点字を(*)
風の 一六八
痛きまで 胸締めて出づる(*)
野分 一四
抱(いだ)きゆく 鉢の桜草(プリムラ)(*)
不文 一七四
いたづきて 沈む面わの(*)
和歌
いたづきて 沈む母の(*)
日々の手記
頂を いつまでも見せぬ(*)
風の 三一
いただきし おみくじは吉か(*)
歌稿
痛手持つ 心にしみて(*)
歌稿
虎杖(いたどり)の たけゆく道を(*)
風水 九四
虎杖(いたどり)の はつかに萌えて(*)
雲の 一九六
板の間と いふ広き域を(*)
歌稿
いたぶらるるを 覚悟してゐしに(*)
歌稿
痛みやすき 花一つ持つ(*)
歌と随筆 二三・八/九
痛みより 解かれしや否や(*)
歌稿
イタリアの 厚地の絹も(*)
風水 一九七
イタリアの 春はいかにか(*)
歌稿
射たれたる 乗り手のそばに(*)
歌稿
位置を替へ 鳴きなほしつつ(*)
風水 一五〇
位置替へて 鳴きつづけゐる(*)
雲の 八五
一語一語 噴き出づるごとし(*)
印度 一三七
一陣の 風にも消えむ(*)
歌稿
いちづなる ねがひひそかに(*)
歌と随筆 二一・二
一代限りに 絶えなむ芸を(*)
形成 三二・二
一度にて 点きしライター(*)
印度 三八
一度征き 歸るはいつぞと(*)
和歌
一日中 真夜中のやうな(*)
野分 二二
一日は 二十四時間(*)
風水 一七一
いちにんの 愛に埋もるゝ(*)
寂天莫地
一人前の 労働力に(*)
風水 一一六
一年分の 薪買ひこむ(*)
形成 三七・一二
一の女 三の女の(*)
歌稿
市果てて ガラスの翼(*)
形成 四二・一
いち早く 白の靴はく(*)
歌稿
いちはやく 着きしつばくろ(*)
歌稿
いち早く 花大根の(*)
歌稿
いち早く ビルに昏(くら)みて(*)
風の 一三四
一番下に なりゐし柚子の(*)
歌稿
一秒が 大きく動く(*)
歌稿
一望に 芦は茂れど(*)
歌稿
一枚一枚 瓦を屋根に(*)
野分 一〇八
一枚の 教員免許状が(*)
まぼ 六
一枚の てのひらをもて(*)
無数 一〇九
一枚の 皮膚と思ふに(*)
風水 一三四
一枚の 古りし名刺に(*)
風水 二四二
一枚の 水の矩形も(*)
形成 平元・六
一枚を 剝げば白鳥も(*)
野分 一四〇
市女笠、侍女を従へ(*)
歌稿
市女笠の 形に雪を(*)
歌稿
いちめんに 卯の花などの(*)
雲の 五三
いちめんに 咲く曼珠沙華(*)
雲の 八三
一面に 頭上を覆ふ(*)
歌稿
一面の 穂すすきのなか(*)
野分 一六二
一里塚の 榎のほとり(*)
歌稿
一輌のみの 電車が行けり(*)
風の 七〇
一輪車 泳がせて人の(*)
花溢 一二一
一列に 咲きそろひたる(*)
風の 三〇
一列に 並びて生くる(*)
歌稿
一列に 灯をちりばめて(*)
歌稿
一羽一羽の 重さは測らるる(*)
歌稿
一羽のみと なりしインコも(*)
花溢 一六九
いつ癒ゆる 人とも知れず(*)
形成 平元・三
一角より 崩しゆくほか(*)
不文 一三
一過性の 病と言へり(*)
短歌 六二・二
いつか遠く 忘れられゆく(*)
朱扇 二六・七
いつかまた ファーのコートと(*)
歌稿
何時来ても 水無き川よ(*)
林鐘 三二・五
一氣に坂を 駆け下りる如き(*)
まぼ 九六
一気に遠き 職場となれど(*)
形成 五八・四
一句一句 皆辞世ぞと(*)
歌稿
いつくしむ はらからよ父よ つゝがなく(*)
寂天莫地
いつくしむ はらからよ父よ 吉野路の(*)
春愁の曲
一軒家と 昔は呼ばれし(*)
歌稿
一切の 藝術守護の(*)
はつあきの歌
いつしかに 桜は過ぎて(*)
歌稿
何時しかに はまなすの実も(*)
夏の日記帖から
何時しかに 夜は更けぬらし(*)
ひとり生きたし
いつしかに 吾なきぬれて(*)
わかなつむ歌
いつ死ぬか 知れねば日記も(*)
短歌研究 三一・七
一週に 一度しか見ぬ(*)
雲の 一三五
一瞬の 間(かん)にのがれて(*)
歌稿
一瞬の こころ騒ぎつ(*)
無数 六五
一瞬の 間(ま)と思へど(*)
形成 六一・四
いつ知れず 雪の降りゐて(*)
雲の 二一四
いつ知れず 百合の花粉の(*)
歌稿
一心に 滝に打たるる(*)
歌稿
いつせいに 歩き出しさうに(*)
風の 一七〇
いつ使ふ 指とも知れず(*)
形成 五八・四
一滴の 黄の除光液(*)
形成 五九・一〇
何時となき 心弱りに(*)
花溢 一五
いつとなく 雨はあがれり(*)
風水 一二六
いつとなく 錨の形(*)
短歌研究 四三・五
いつとなく 失ひてをり(*)
風水 一一
いつとなく 体ちぢまり(*)
歌稿
いつとなく ギブスに固め(*)
風水 一六八
いつとなく 寂しき雰圍氣(*)
まぼ 八
いつとなく 死せる人らを(*)
風水 一二〇
いつとなく 疲れまどろむ(*)
朱扇 二六・八
いつとなく 人に頼れる(*)
形成 五七・二
いつとなく われの纏へる(*)
無数 四二
何時にかはらず ひもじき日にも(*)
はつあきの歌
いつになく 清らに咽む(*)
和歌
いつになく 雀あつまり(*)
歌稿
いつの日か かくもあらむと(*)
鄙の秋・春紀行
いつの日か ちりちり松葉(*)
歌稿
いつの日か 㐂びと夢と(*)
わかなつむ歌
何時の日か 吾は想はむ(*)
はるの虹
いつの日に 入れしままなる(*)
無数 一五四
いつの日に つかむ勝負か(*)
不文 一一九
いつの日に 長崎絵にて(*)
花溢 二〇三
いつの日に 晴るゝ懐疑ぞ(*)
歌と随筆 二三・八
いつの日に 見しや蓮田の(*)
歌稿
いつの日に 湖のごと(*)
回顧一年
いつの日の 逢ひとも知れず(*)
形成 五七・六
いつの日の 海とも知れず(*)
雲の 二一八
いつの日の 記憶と知れぬ(*)
歌稿
いつの日の 母の言葉か(*)
印度 五七
いつのまに あがれる雨か エクレアも(*)
雲の 六五
いつのまに あがれる雨か 夜の水は(*)
野分 四〇
いつのまに 貝の風鈴も(*)
形成 平三・一
いつのまにか 植字工の変り(*)
形成 三九・九
いつのまに 片側かげり(*)
形成 六二・一二
いつの間に ガラス割れ棧の(*)
歌稿
いつのまに 消えてしまへる(*)
歌稿
いつのまに 薬効きゐて 裁ちしまゝ(*)
歌稿
いつのまに 薬効きゐて 夜半を往く(*)
野分 一四〇
いつのまに 石榴は実り(*)
歌稿
いつのまに 車体の色を(*)
歌稿
何時の間に 職替へし彼か(*)
形成 三〇・四
いつの間に 杉菜長けゐる(*)
無数 一一一
いつのまに 小さき蜂の(*)
雲の 一六
いつのまに 東京を去りし(*)
不文 一三
いつのまに 波ををさめて(*)
歌稿
いつのまに バスのボデイの(*)
歌稿
いつのまに 春もたけゐて(*)
歌稿
いつのまに 隔たりて亡き(*)
雲の 一九四
いつのまに 身を抜け出でし(*)
無数 一二〇
いつのまに 横につながり(*)
形成 平四・一
いつの夜か 埴輪の兵の(*)
短歌研究 四一・一
いつの世に 沈められたる(*)
形成 三九・一〇
いつの世の 傷とも知れず(*)
歌稿
いつの世の ことかと思ふ(*)
光た 一一八
いつの世の こととも知れず(*)
歌稿
いつの世の ことなりにしや(*)
風の 一五八
いつの夜の 雪と知らねど(*)
歌稿
いつの世の われなりにしや(*)
歌稿
いつの世も 同じならむに(*)
光た 二一
いつの夜も 髪を乱せる(*)
歌稿
一方の ピンチが敵方の(*)
歌稿
一歩だに 引けぬと思ひ(*)
野分 四四
一本の アッシュの杖を(*)
無数 一一八
一本の 木としてわれを(*)
風水 四四
いつまでも 明けおく窓に(*)
まぼ 一一五
いつまでも 合はぬ算盤に(*)
まぼ 一一七
いつまでも 憶はるるとも(*)
風水 四一
いつまでも 帰りたくなき(*)
歌稿
いつまでも 枯れ色残る(*)
短歌研究 三八・五
いつまでも 嗄れゐる声を(*)
印度 一〇四
いつまでも 来ぬバス待ちて(*)
歌稿
いつまでも 寒き春よと(*)
形成 四六・七
いつまでも 残のまゝある(*)
歌稿
いつまでも 空一面に(*)
風水 一五八
いつまでも とろ火に何を(*)
花溢 一六八
いつまでも バスの来されば(*)
印度 一四六
いつまでも 母を安んぜしめ(*)
形成 二九・二
いつまでも ふさがらぬ部屋を(*)
光た 一〇〇
いつまでも 冬の片虹(*)
花溢 一〇六
いつまでも 待たむと決めて(*)
形成 四三・四
いつまでも 待つと言ひしかば(*)
まぼ 五
いつ見たる 門とも知れず(*)
風水 二三二
いつ見ても 人影あらず(*)
歌稿
いつ見にし 記憶ともなく(*)
歌稿
いつ見にし 夢かと思ふ(*)
短歌ミューズ 五七・一
いつも風の やうにありたき(*)
歌稿
いつも誰かを 探してゐるやうな(*)
雲の 五〇
いつよりか 体の中の(*)
歌稿
いつよりか 黒の羊の(*)
歌稿
いつよりか 工事場の灯に(*)
花溢 七五
いつよりか 切なく狂ふは(*)
夕ぐれの歌
いつよりか 「先生」とわれを(*)
不文 六九
いつよりか 名簿に消えて(*)
風の 一二三
いつよりか 人の心に(*)
歌稿
いつよりか 萌えずなりたり(*)
光た 二六
偽りを 言はずにすめば(*)
歌稿
偽りを 言はねばならず(*)
花溢 二〇
偽りを 名乗る要など(*)
無数 一七
偽りの 印章を押しし(*)
現代 四四・一一
偽りの 言(こと)も仕種も(*)
春愁の曲
偽りの 言(こと)もたくみに(*)
春愁の曲
何時われの 書き散らしたる(*)
形成 三一・三
出で歩く 日の稀にして(*)
花溢 一八〇
出で入りの はげしくなれる(*)
花溢 九〇
出で来ては 脅やかすもの(*)
不文 一二四
出でて来し 手品の種の(*)
野分 五四
出でて来し 匂ひ袋は(*)
歌稿
出でて来て 没(い)り陽に草の(*)
形成 三一・一
出でて来て 人は小さく(*)
風の 九四
出でて来て 螢を追へば(*)
光た 一三四
出でてゆく けはひのせしが(*)
風水 一九三
出でてゆく 菜園があるに(*)
風の 四八
出でゆけば すぐに隠れて(*)
形成 四七・八
糸を引き合ひ ブロックの高さ(*)
形成 五〇・一
糸切り歯の 機能のかそか(*)
歌稿
糸切れて 畳にこぼれて(*)
形成 三九・八
糸くづの ごとくこぼれつ(*)
歌稿
いとけなき 夢うつろへど(*)
夕ぐれの歌
いとけなく 伴はれ来し(*)
雲の 一五六
いとけなく なほなる日々も(*)
春愁の曲
いとけなく 我を慕へる(*)
和歌
いとしとも かつ恋いしとも(*)
和歌
糸として かへりみるとき(*)
暗 五八・秋季
いとせめて 健やかなれと(*)
はるのワルツ
いとせめて 酔ひて哭かなむ 白酒の(*)
夕ぐれの歌
いとせめて 酔ひて哭かなむ その果てに(*)
歌稿
糸の目の 粗く浮きゐる(*)
歌稿
暇々(いとまいとま)に 物縫ふならひ(*)
印度 四一
暇なくて 生くるといふも(*)
歌と随筆 二二・四/五
挑ましき 思ひも湧かず(*)
花溢 一七七
田舎に居らば 不幸にならずに(*)
不文 五一
去なばまた いつ来む海ぞ(*)
形成 三〇・一〇
稲妻の ごとく光りて(*)
歌稿
いなびかり 沖へ走りて(*)
歌稿
稲藁を 焚きゐる塚は(*)
風の 五七
稲藁の 束は濡れゐて(*)
雁 六二・七
古への 戦ならねば(*)
形成 平二・一〇
いにしへの をみならも経し(*)
風水 七五
いにしへの くらがりのなか(*)
歌稿
古への 武具の名持てる(*)
風の 一五〇
いにしへの 武将の隠し(*)
歌稿
いにしへの 葡萄文様を(*)
風水 一三一
古人の かしこきみやの(*)
びわの花
いにしへも 同じ形に(*)
歌稿
古へは 鹿も棲みしとふ(*)
朱扇 二六・一
去にしひとを 涙の夢に(*)
和歌
犬を解き 文鳥を放ち(*)
形成 三七・一
犬を曳く 少年が行き(*)
風の 六一
犬小屋の まはりも掃き(*)
歌稿
犬たちに 匂ひの地図の(*)
風の 一〇六
犬と歩み くまぐまを知れる(*)
雲の 二七
犬との距離 測りなどして(*)
短歌研究 六一・三