弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍

史資料
目録データ 古文書類
識別番号
0000-0010-0010-0000-0000-0540-0000 
資料所蔵機関の名称
弘前図書館
史料群
> 津軽家文書
文書名
> 東西蝦夷地上知被仰出向後警衛向御書付  
文書名読み
トウザイ エゾチ ジョウチ オオセ イダサレ キョウコウ ケイエイ ムキ オンカキツケ 
文書名(ローマ字)
Tozai ezochi jochi ose idasare kyoko keiei muki onkakitsuke 
宛所
津軽越中守(順承)宛 
宛所読み
ツガル エッチュウノカミ ユキツグ アテ 
宛所(ローマ字)
Tsugaru ecchunokami Yukitsugu ate 
作成年代始(和暦)
安政2年 
作成年代始(西暦)
1855 
数量
1通 
寸法(縦)
34cm,34cm 
寸法(横)
25cm,24cm 
形態に関する注記
(34×25),(34×24) 
その他の注記
写(原本) 
テキストの言語
日本語 
テキストの言語コード
jpn 
解題・説明
 この書付は、古文書学的には「老中御書付」(「老中申渡書」)と呼ばれ、老中奉書と同様に、極めて多岐にわたる分野の幕府の命令を大名に伝える文書のひとつで、近世中期以降は大名に幕府が個別的な命令伝達を行う文書として頻繁に用いた形式の文書である。
 「上知(あげち)」(「じょうち」とも)とは、江戸時代、幕府が政策の必要上から、大名・旗本から領地の一部、ないしすべてを取り上げることをいう。開国に際しての対露条約交渉で、樺太の領有権問題が提起されたことで、幕府はロシアとの軍事衝突の危険性があることを認識した。この結果、幕府は蝦夷地を上知して再び直轄することを決断し、安政2年(1855)2月22日、松前藩主松前崇広に対して、東蝦夷地の木古内村(現北海道上磯郡木古内町)から西蝦夷地に属する乙部村(現北海道爾志郡乙部町)までを境に、島嶼部を含む東・西蝦夷地全域を上知することを達し、さらに同年3月14日、これまで警備を担ってきた弘前・松前・盛岡の3藩のほか、仙台・秋田両藩が加わることになった(「蝦夷地御開拓諸御書付諸伺書類」、北海道庁編纂・発行『新撰北海道史』5、1938年)。
 この書付は幕府が弘前藩主津軽越中守順承に宛てたもので、上知して箱館奉行の管轄下に置いた東・西蝦夷地の警備について、弘前藩が現地に勤番人数を差し出して警備にあたること、また盛岡藩主南部美濃守利剛にも順承と同様の通達を行い、加えて仙台藩主松平(伊達)陸奥守慶邦・秋田藩主佐竹右京大夫義厚に対しても新たに蝦夷地警備を課し勤番人数を現地に送るよう命じたこと、今後諸事申し合わせて警備を行うことを伝達したものである。
 包紙には、安政2年3月27日に幕府老中阿部伊勢守正弘から呼び出しをうけ、阿部家の用人太田三蔵からこの書付を受領したことが記されている。(千葉一大)
【参考文献】
日本歴史学会編『概説古文書学 近世編』(吉川弘文館、1989年)
菊池勇夫『アイヌ民族と日本人』(朝日新聞社、1994年) 
解題・説明(英語)
- 
原本の所在・史料群
弘前図書館 
資料番号
通史2-206 
管理記号
TK215-90 
自治体史掲載
東西蝦夷地上知被仰出向後警衛向御書付 
資料種別
古文書