置戸町立図書館/置戸町デジタル郷土資料館

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置戸町

置戸町の歴史と文化伝える置戸町デジタル郷土資料館

置戸町は、北海道の東部、オホーツク管内の南西端に位置し、527.27㎢の広大な面積を有している農業と林業の町です。 置戸町の始まりは、約2万年前の旧石器時代にまでさかのぼります。その事実が明らかになったのは昭和31年のことで、人間が使っていたとされる多くの旧石器が発掘されたからでした。

置戸町には、旧石器時代から現在に至るまでの間、先人が築いた貴重な歴史と文化が様々な形で記録・保存されています。 「置戸町デジタル郷土資料館」では、その一端を多くの方々に知ってもらうとともに、教育や地域活動で活用できるよう、郷土資料や歴史写真等を公開しています。

郷土資料

郷土資料とは、置戸の歴史を物語る農林業関係の道具や生活用具、置戸町の林業発展に大きく貢献した森林鉄道関係資料、旧石器時代の石器等、置戸町郷土資料館に収蔵されている大変貴重なモノの資料です。

資料の収集作業は1970年代から置戸町郷土史研究会を中心に始まり、多くの置戸町民の協力により、約半世紀もの間に約10,000点にも及ぶ資料が収集され、資料館に展示・保管されています。

ここでは、とても貴重な郷土資料のうち、実際に撮影をした資料全1,471点を閲覧することができます。

置戸タイムス

置戸タイムスは、置戸町の様々な出来事や話題を提供する地元の新聞です。

昭和26年9月15日(土)に第1号が発行されて以来、令和2年3月末には第3494号を発行しています。

その起源は「置戸町の前途を憂いて手をこまねいて座観するに忍びず相つどい木曜会を結成致しまして諸般の問題を研究してきたのでありますが今回置戸タイムスを創刊し廣く皆様と共に町の発展に資し度いと考えたので御座います」(置戸タイムス創刊号 創刊の言葉一部引用)として「木曜クラブ」がこの置戸タイムス発行の原点です。

ここでは、置戸町で起こった様々な出来事のうち代表的なものを「置戸町の100大ニュース」と題して、関連する記事を掲載している置戸タイムスを閲覧することができます。

歴史を語る写真

歴史を語る写真とは、先人が苦労して開拓した置戸の歴史の様々な場面を捉えた多くの写真があります。将来においても置戸町の貴重な財産となるべき、今ではもう戻ることのできない様々な出来事や日常の風景を写真として収集・保存されてきたものです。 今回デジタル化した写真は2,150点ですが、全体数のほんの一部でしかありません。 バチぞりを曳く馬が置戸市街を行進する写真、巨木を伐倒する造材風景、山の中を縦横無尽に走るSLの雄姿、生きる強さを感じる開墾風景、昔の街並みや人々の生活風景等など、世代を問わず楽しめる貴重な写真ばかりです。

ここでは、2,150点の中からさらに厳選をした175点の写真を閲覧することができます。

秋岡資料

秋岡生活資料とは、オケクラフトの生みの親で、工業デザイナーとして今なお有名な故秋岡芳夫氏が所有していた江戸時代から現代までの生活用具とそれを製作するための道具類、著書、関係図書を併せた2万3千点を超える膨大な資料です。

木工技術の保存や伝承のため、秋岡氏が半生をかけて収集をしたこの資料は、平成9年(1997年)に置戸町に寄贈され、置戸町では資料の分析、研究を進めています。

秋岡氏が全国各地でのデザイン活動を通じて集めたこの資料からは、暮らしや生産の必要から生み出されたかたちの美しさ、温もり、使いやすさが伝えられるとともに、当時の人々が創りあげた暮らしの知恵が感じられます。

資料から発信される暮らしや生産に関する様々な情報を五感で感じながら、未来のデザインを創造し、地域資源や素材を生かした中から自分たちの暮らしを工夫し、新しい生活技術や生産を生み出す有効な手がかりとして、次世代に残すべき貴重な資料です。

ここでは、様々な分類の中から約200点の秋岡資料を閲覧いただけます。

オケクラフト

オケクラフトは、置戸町でつくられる木工芸品の総称で、置戸町と曲げ桶の「オケ」と手工芸品の「クラフト」を組み合わせた登録商標です。

日本の著名な工業デザイナーとして活躍された故秋岡芳夫さんが名付け親で、「北国からの新たな生活文化の発信」というグランドデザインから昭和58年(1983年)に誕生しました。 白い木肌が美しいエゾ松や柔らかな質感のセン、カバ等の道産材を使った器や家具、カトラリー等、数多くの暮らしの道具が作られています。

オケクラフトは、「誂え」の技を持つ作り手たちが、ひとつひとつ大切に仕上げたハンドメイドクラフトです。

ここでは、誕生当時のオケクラフトをはじめ、年代を追って様々な材質、色々な用途のクラフトを閲覧することができます。

置戸町文化財

置戸町文化財は、置戸町にとって特に文化的価値の高いと認められたもので、現在は「藤川コレクション(埋蔵文化財)」、「大矢ボッコ靴(有形登録文化財)」の2点があります。 藤川コレクションは、置戸遺跡出土の擦痕石器で、置戸の旧石器が学界に一定の認知を与えたことから、特に学術的価値の高い125点を文化財に指定したものです。 大矢ボッコ靴は、防寒ボッコ靴及び開墾靴にゴム底を貼り実用新案として認定された長靴で、大正8年頃に大矢政次郎氏によって開発され道内外から受注が殺到し、その名を全道に轟かせたものです。現有するものとしてはこの1足だけとなっています。

ここでは、これら文化財の写真を閲覧することができます。

古地図

古地図は、大正から昭和にかけて図化された広域図や広大な森林を巡る森林鉄道の布設図、開拓時代を支えた馬を供養した馬頭観音の位置図など、置戸町立図書館が所蔵する様々な古地図があります。

ここでは、置戸町立図書館が所蔵する地図のうち、データ化できた古地図9点を閲覧することができます。


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