みやこ町歴史民俗博物館/WEB博物館「みやこ遺産」

みやこの「ひと(先人の事績)」

寺田寅彦書簡

大正10年(1921)

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[表]
消印29日午前11時-12時
赤坂区青山南町
六ノ一〇八
 小宮豊隆様
     本郷曙町
     十三
        寺田寅彦


[裏]
無題御承諾難有、東洋城君大喜び思ひやられ候、」 今日は金曜で天気がいゝからよつぽど青山の方へ心が向ひだが、ぐず/\して居る内に昼近くなつてしまつた。こんな暖な日はもうめつたにないからと思つて写生に出かける事にして先づ王子迄行つた、それからあてずつぽうに小台(おだい)の渡(わたし)といふ処迄電車で行つて見ました、随分うらゝかな日でいゝ気持でした。」 此れが絵をかくのでなければ君を引つぱり出してもいゝ、鯉のあらひ位なら食はせる内もあるから川沿の坐敷にねころんで半日位太平楽を並べるのも愉快だらうと思ひました。week dayだから人がちつとも行つて居なくて静でよかつた。』「笑」といふのを書き上げた処が、今日丸善からベルグソンを届けて来た、此れから大急ぎで通読して、書き入れる処があらばかき入れます、出来たら又送りますから御面倒ながらどうぞ御覧を祈ります。正月号のだから急ぎません。」 此間の「或日」はもう少し練つてから明星へやります」今度の月曜あたり御来駕如何