みやこ町歴史民俗博物館/WEB博物館「みやこ遺産」

みやこの「ひと(先人の事績)」

寺田寅彦書簡

大正10年(1921)

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[表]
消印午後9時-10時
赤坂区青山南町
六ノ一〇八
 小宮豊隆様
     本郷曙町
     十三
       寺田寅彦


[裏]
其後の御経過如何に哉 定めし次第に御回復の事と存じますが此上御大事に願ひます。」 拙宅でも其後ポツ/\風邪が流行しますがいづれも軽くてそして永いたちので別段心配な事も何もありませんが、病人だか何だか分らない病人がかう大勢になつても困つたものです、みんなが僕の真似をして居るやうです」 小さいのなんかは少し油断して居るとポン/\飛び廻るくせに飯時が来ると床へもぐりこんでめしをもつて来させる。此れもどうもおやぢの悪感化らしいのでいやになりました」 少しつゞけて唯のめしを食つて見たがどうも工合がよくないので又粥に逆もどり」 其後は雑誌も読まず計算ばかりして居ます。今日は又寒くて巨燵を離れ難く、四面咳の声を聞きながら南国に移住を思ふ、    二月十一日夜