みやこ町歴史民俗博物館/WEB博物館「みやこ遺産」

みやこの「ひと(先人の事績)」

寺田寅彦書簡

大正10年(1921)

633_001    633_002
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[表]
消印午後4時-5時
赤坂区青山南町
六ノ一〇八
 小宮豊隆様
     本郷区曙町
      十三
       寺田寅彦


[裏]
御端書拝見 御家族御病気の由御心配の事と存じます、此間通りで別れた時に何だか君の顔が暗かつたやうな気がしたし其後端書が来ないから一種のアーヌングを感じて居たのでした」 フラウゲマーリンのが本物でなからん事を祈ります、赤ちやんがあるのだからいづれにしても大変だらうと御察し申します、君もよく用心を願ひます」 僕も気管が中〻頑固で直らないので真鍋さんから助手をよこしてくれて診て貰つたが別に何でもないんださうで安神しました それにしても早くなほらないと閉口です。」渋柿へ正月早〻送つてやつた原稿が途中で紛失したので又同じものを書いて送つたが、二度目にはサツパリ興味がぬけて実にいやなものでした。僕はどうも物をエラボレートする根気がない」
何分にも御大事に願ひます。其内に御見舞に上りましやう
     一月廿一日