みやこ町歴史民俗博物館/WEB博物館「みやこ遺産」

みやこの「ひと(先人の事績)」

寺田寅彦書簡

大正9年(1920)

576_001    576_002
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[表]
消印28日(?)午後2時-3時
赤坂区青山南町
六ノ一〇八
 小宮豊隆様
   本郷曙町十三
     寺田寅彦


[裏]
今日かあすかと恋人をまつやうに御出をまつて居るが一向御出がないので或はどなたか御病人でもあるのではないかと思つて見たが、暑さもひどいし天気も不定なので青山から此処迄は随分おつくうだらうと思ふとあんまり苦情は云はれません。」 しかし一度は帰省前に御出を祈ります、朝早く涼しい内に来てそして夜涼しくなつてから帰るやうにすれば僕も大に落ちついて工合がいゝと思ひます」 例の「顏」は題を改めてそして処々つゞきの悪い処へつなぎを入れたりした、そして終わりの方の変哲学を御説に従つてすつかり切り捨てた(此れには大分勇気を要したが)。御面倒ながらもう一度御検閲を祈ります。」 此間滝田君が来て九月号に「自画像」を嫁入りさせる約束にしました。嫁入支度も健康診断もすまない内に約束するのは少し悪いと思つたが、まあと思つてそうしました、悪しからず」 大分話しがたまつて居る、その内御来車を乞ふ