みやこ町歴史民俗博物館/WEB博物館「みやこ遺産」

みやこの「ひと(先人の事績)」

寺田寅彦書簡

大正9年(1920)

549_001    549_002
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[表]
消印8日(?)午後5時-6時
赤坂区青山南町
六ノ一〇八
 小宮豊隆様
   本郷曙町十三
     寺田寅彦


[裏]
病気は昨日当りから又大分よくなりました、早く暖になつて出られるやうになれば却つていゝだらうと思つて居ます、こんな寒いやうな温いやうな天気では不愉快でしやうがない。丁度僕の胃のやうな天気です」 石原君の事はどうも困りました 上野氏も一度承知した以上は載せるにはのせるでしやうからまあ何辺でも気永く催促する外はないかも知れない。石原君には先日来た時丁度上野氏母堂逝去の広告を見たから多分其騒ぎで遅滞して居るだらうといふ仮説を話しておきました。」僕には何故そんなに六かしいか想像がつかない、或は科学方面担任の記者からの故障でもあるでしやうか、そうではないかと思ふ事が一つある、此れは御目にかゝつた時に申し上げましやう。」兎に角別に急ぐ必要はないとしても一度は社から石原君に何とか云つてくれないとどうも工合が悪くて困ります、どうか乗りかゝつた船だから宜しく願ひます