みやこ町歴史民俗博物館/WEB博物館「みやこ遺産」

みやこの「ひと(先人の事績)」

寺田寅彦書簡

大正8年(1919)

499_001    499_002
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[表]
消印午前11時一12時
赤坂区青山南町
六ノ一〇八
 小宮豊隆様
   本郷曙町十三
      寺田寅彦


[裏]
先日は失礼しました。今朝新聞で松根君のやめた事を知りました、神経痛で寝て居るとあるがそんなにわるいでしやうか どういふ訳だが御存じなら知らしてくれ玉へ」 男二人でブラツイて居るから安心だといふ結論にはならないといふ抗義(ママ)が或る筋から出たので少し困つて居る、此のオブヂェクションに対する弁明の論旨を教へてくれ玉へ」 絵は学校がはじまるし又見せるだけの人には見せたし先づ一段落がついて其れ切りやめて居ます 又来年の夏迄待たなければなるまいと思つて居る、それで当分は先づ御安心あつて然るべくと存じます」
今日はなんだか少し秋らしい心持がする.夏に別れるのが惜しい気もする」 人から短冊を書けと頼まれて居たが勇気がないので捨ておいた 此間君が僕の字をウマイといつたから急に勇を鼓して書いて見たら皆しくじつてしまつた  九月廿一日