東広島市立図書館/東広島市デジタルアーカイブ

東広島市の石造物

資料編

1主要石造物の概説

 形態 手水鉢石段などの石造物に穿った穴。
 名称 穴の形状による。英語名はカップマーク。
 造立の目的 古くは五穀豊穣、子孫繁栄。近世は個人の祈願。
 形式 穴を単独に穿つ形と、穴と穴を溝で連結する形がある。
 起源 一万年前スカンジナビヤ地方で家畜の豊穣を祈念して岩石に丸い形をいくつも印した。英語でカップマークと称す。この風習はフランスにも及び東方へ伝搬して中国では玉に穴を穿ち吉祥とした。朝鮮半島に伝来して石に穴を穿つことに発展した。この地では性穴と称され女性のシンボルとされ豊穣、子孫繁栄等の祈願をした。
 盃状穴は朝鮮半島から日本に伝来して「盃状穴」と呼称された。
 日本の墳墓の盃状穴の初見は山口県神田山古墳の石棺の蓋の表面に多くの盃状穴が穿かれていた。盃状穴の目的は古墳時代の妖術から、近世では、お百度石を踏むことに習い、個人の祈願の一つの文化になり全国に波及した。奈良・東大寺西大門礎石の盃状穴は著名である。