五條市教育委員会/中家文書調査報告書

中家文書調査報告書

第四章 翻刻

〔紀州橋本と出入り覚〕より
 
     取替申出入済証文之事
 
   去子三月於紀州和歌山、和州須恵村・
   五条村・新町村三箇村之商人、播州
   塩買調、和州江積登申候処、紀州
   橋本而指留申付及諍論候事
一 紀州橋本申候者、従古来橋本塩市相
  定り有之、古キ御書付等所持仕候へハ
  塩市不相立、塩和州三箇村江直通
  致させ候儀不罷成由申候
一 和州三箇村申候者、従古来紀州并
  大坂・堺其外所々国々而買調候塩
  従和歌山積登、無障和州江直
  取仕来申候、其上送状等も有之橋本
  塩市相立申儀無之段申候
  右之趣而互及諍論候処、紀州小倉
  光恩寺演誉上人御示を以双方納得
  如左和談仕候
一 紀州塩之分者不残橋本市相立
  可申事
一 他国塩之分者縦於和歌山買調候共、和州
  三箇村之商人直買之塩ハ、是迄之通いたし
  橋本而蔵敷出之、直取仕可申事
 
右之通和睦仕候上ハ、自今以後互違乱
有之間敷候、勿論駄賃之儀者、従古来
之通米穀直段依高下相談之上増減
可仕候、為後証同文言連判之証文取
替申所仍如件
           紀州伊都郡
 宝永六丑年十一月朔日 橋本町中惣代
                甚九郎
            同断
                勘三郎
           同郡
            古佐田村庄屋
                伊右衛門
            橋本町年寄
                伊左衛門
            同断
                与五兵衛
            同断
                八郎兵衛
            同断
                八左衛門
            同断
                次郎五郎
           和州宇智郡
            新町村中惣代
                六兵衛
            同村年寄
                宇右衛門
            同断
                長太夫
            同村庄屋
                六右衛門
           同郡
            五条村中惣代
                太右衛門
            同断
                源兵衛
            同断
                四郎兵衛
            同村年寄
                藤右衛門
            同断
                太左衛門
            同断
                七右衛門
            同断
                甚左衛門
            同断
                半四郎
            同村庄屋
                安左衛門
           同郡
            須恵村中惣代
                平 七
            同村年寄
                九郎右衛門
            同断
                孫重郎
           紀州東家村大庄屋
                脇太兵衛
           和州須恵村大庄屋
                竹田伊左衛門