五條市教育委員会/中家文書調査報告書

中家文書調査報告書

第四章 翻刻

〔馬借所出入裁許状写〕より
 
      定
 
一 人売買一円停止たり、若猥之輩
  於有之ハ、其軽重をわかち、或死罪
  籠舎、或ハ可為過銭事
   付口入人同罪之事
一 男女抱置、年季拾箇年を限るべし
  十ヶ年過ハ曲事たるへき事
一 手負たる者不可隠置事
一 御伝馬并駄賃之荷物壱駄四拾貫目之事
一 駄賃之儀、山坂ハ五割ましたるべし
  帰馬之駄賃も同前之事
   付人足賃ハ馬之半分たるべき事
一 御伝馬駄賃之荷物馬持次第
  可出之
   但駄賃多入申時ハ、其所より在々
   所々江雇荷物遅々無之様、雨風之
   時も可出之事
一 人馬之御朱印を伝馬継之所々
  おゐて拝見いたし、御書付之外壱疋
  壱人も出すべからざる事
一 宿賃之事、薪代共に壱人六文、馬ハ
  拾文たるへき事
   付人馬之宿以下御定之外増銭取候者有之ハ
   三十日籠舎たるべし、并其町年寄過銭五
   貫文、其外家壱軒より百文出之事
一 往還之輩、制札之面を相背、理不尽之儀
  申掛べからず、又往還之者対し非儀
  申おゐてハ、曲事たるべき事
右此旨可相守者也、仍執達如件
 
 寛永十六年四月十一日 奉行