五條市教育委員会/中家文書調査報告書

中家文書調査報告書

第三章 解説

第八節 その他

第三項 天誅組の変関連

 天誅組が五條代官所に放火する直前、代官所が管理していた御用書物類はすぐ近くの講御堂に運び出されている。この書類のその後の処置や行方を示す史料である。講御堂から天誅組が本陣とする桜井寺へ運ばれたが、天誅組が桜井寺から退去した後、五條・須恵・新町村の村役人から藤堂藩へ預けられた。更に藤堂藩は「琉球包三拾九丸」分の「五条御役所附諸記録類」を藤堂藩の役所である古市役所へ送り届けることになったが、これら一連の経緯文書がここに集められている。
 「御用書物」「諸記録類」を纏めるに当たっては、陣屋元村三ヶ村が封印に立ち会っている。また開封するに際しては三ヶ村役人惣代が一人立ち会えば可能かどうかなどが話題にされている。〔箱3-409-15〕なども含めて、陣屋元村三ヶ村の一般の村とは異なる特殊な代官所との関係の一端が窺える。ただ、付け加えるとこの記録類の古市役所から先の最終的な落ち着き場所は不明である。