五條市教育委員会/中家文書調査報告書

中家文書調査報告書

第三章 解説

第六節 吉野材木方口役銀と代官所

 材木の筏流し用の設備としての溜堰(鉄砲堰)には大堰と小堰とがあり、川上郷大滝村の堰は大堰である(『近世吉野林業史』)。本文書群では大滝村の「滝堰入用」名目の経費が支出されている。【大滝村吉野川滝堰入用表】を掲げたが、文化一三年(一八一六)から文政四年(一八二一)の間、毎年一二月初旬にその入用銀が「口役取立銀之内」から支出された。ただし、丑年の場合は他と異なって「当丑御普請入用銀両度分」の名目で計上されており、一一月一一日の日付である。また「橋懸入用九十目」が毎年川上郷白川渡村分として計上されている。
【大 滝 村 吉 野 川 滝 堰 入 用 表】
文書番号19316218118841251
年次子年丑年寅年卯年辰年巳年
入用銀(匁)256.4386.46405.86294.14350350
備考○丑年は7月分と9月分の2度分の合計 ○子(文化13)年~巳(文政4)年分の支出費のようである。 ○162には「吉野郡川上郷大瀧村地内吉野川瀧堰御普請御入用銀」とある。 ○文書の番号順を干支順に並べ変えた。