五條市教育委員会/中家文書調査報告書

中家文書調査報告書

第三章 解説

第一節 中家と中家文書

第四項 中家文書の特色

◎「中賢女伝」(田村吉永編『森田節斎全集』)から作成

中家系図

◎大坂代官竹垣直道の日記(藪田貫編輯『大坂代官 竹垣直道日記(一)~(四)』関西大学なにわ・大阪文化遺産学研究センター)
 大坂代官竹垣直道の日記には、中屋源兵衛の名が記されている箇所がある。竹垣直道の前任地が五條代官所であった関係上、大坂へ移ってからも中家と交流があったらしい。幸いなことに『大坂代官 竹垣直道日記』所収の「京摂覚書」には、亥年(天保十年か)の中屋源兵衛の家族名と年齢が記されている。「野原岡松四郎兵衛弟」に当たる中屋源兵衛五四才、女房つる四一才、悴岩太郎二六才、二男十四郎一四才、女一二才と記されている。
 中いとは、天保一三年(一八四二)十月に六六歳で他界している。従って、天保十年(一八三九)においては六三歳のはずで、源兵衛とは九歳違いとなろう。明治三年(一八七〇)頃の岩太郎が、庄屋(見習)に就任していたことは既に見た。