五條市教育委員会/中家文書調査報告書

中家文書調査報告書

第一章 調査の経緯

 調査は、当初、平成二十四年四月に着手する予定で、三月末に中家から市立五條文化博物館へ史料を搬入した。しかし、諸般の事情により着手は九月末にずれ込み、体制面でも藤井氏に整理・翻刻作業を含む全般への参画をお願いせざるを得なくなった。
 調査は、博物館内において、基本的に週二~三日のペースで行い、藤井氏の指導のもと、文化財課職員が諸作業を補助した。史料は、衣装ケース四箱に分けて保管されており、目録作成に当たって、箱ごとに1から4までの親番号を与えた後、それぞれの箱内のまとまりに基づき、個別の史料や和綴じの冊子などに子番号を付した。こうして、各史料に個別の整理番号(例:箱1-1)を付与するとともに、その番号を鉛筆で記した中性紙の付箋を史料にはさみ込み、史料を特定できるようにした。その他、目録の詳細な作成方法については、第二章の凡例を参照されたい。
 写真は、史料の全点をデジタルカメラで撮影し、データを文化財課文化財保存係で保管することとした。
 パソコンによる目録作成、翻刻及び写真撮影後、史料は、衣装ケースごとに弱アルカリ性の段ボール(アーカイバルボード)を使用した文書保存箱四箱に移し、箱内の封筒なども古文書用封筒に替えて、調査前のまとまりを崩さないようにした。
 なお、中家文書については、本報告書の刊行後、教育委員会が中家から寄託を受け博物館において保管する方向で、協議を行っている。