五條市教育委員会/中家文書調査報告書

中家文書調査報告書

第一章 調査の経緯

 中家は、本書の第三章以降で述べられるように、江戸時代に和州(大和国)宇智郡五條村の庄屋、五條代官所の掛屋・用達、宇智郡惣代などを務めた家として知られている。中家の現在の主屋は、瓦の宝永元年(一七〇四)の銘により、元禄十六年(一七〇三)の五條の大火の翌年に建てられたことがわかり、江戸時代中期の町家の特徴を示す貴重な建造物として、昭和三十四年(一九五九)、奈良県教育委員会が奈良県指定有形文化財「中家住宅」に指定した。